旅日記 道しるべ

ドンムアン空港(バンコク)からパタヤ駅まで、ローカル鉄道だけで行く方法。

投稿日:2018/06/29 更新日:

これは2017年夏のお話。

夏休みを数日取れたので、どこに行こうか迷った結果、タイに行ってみることにしました。

バンコクの喧騒が肌に合わない人は、のんびり列車で田舎まで行ってみるのもいいと思います。

2018/6/29時点:1THB(タイバーツ) ≒ 3.3JPY(日本円)

目次

パタヤはバンコクからバスで3時間程度のリゾート地

ということで、タイの有名リゾート地であるパタヤです。

ちなみに、泳ぎに行くというよりは、海辺の田舎町でダラダラするための場所です。

グアムや沖縄に比べると、海の色が濁っていますが、別に海水浴に行くわけではないので気にしませんでした。

バンコク市内からパタヤまではバスで2~3時間程度と、アクセス良好なことで人気があります。

ただ、私は鉄道で行ってまいりました。

バスでの行き方ですが、市内からなら【エカマイ⇒パタヤ】空港からなら【スワンナプーム⇒パタヤ】へとバスが運行しています。

「東南アジアの鉄道とか、大丈夫なの?」

といった声が聞こえてきそうですが、心配ご無用。ポイントを抑えれば、誰でも簡単かつ、そこそこ快適に目的地へと着きます。

安く、遅れることもなく目的地まで行けたため、皆様にも行き方を共有させていただきます

今回の旅について

パタヤへの鉄道旅の概要です。

所要時間と費用

  • 【ドンムアン駅⇒バンコク駅】 1時間 20バーツ
  • 【バンコク駅⇒パタヤ駅】 4時間 31バーツ
  • 【パタヤ駅⇒パタヤ市内ホテル】 1時間 0バーツ(徒歩)

合計 6時間 51バーツ≒168円

待ち時間等は考慮していません。

実際には、空港で降りた後ベンチで寝たり、バンコク駅でローカル食堂に入ったりと、なんだかんだ12時間ほどで、パタヤのホテルに着きました。

こんな人におススメ

  • 人混みがキライ。どこか人のいないところでのんびり旅したい。
  • 電車大好き!3~4時間くらい、余裕で乗っていられる!
  • アジアの都会とか大して変わらないし、地方に行ってみたい!
  • とにかく安くパタヤまで行ってみたい!
  • 到着便が深夜だし、折角だから早朝電車にチャレンジしてみよう!

逆にこんな人にとってはイマイチ……

  • いやいや、時間かかりすぎでしょ!日程過酷でしょ!!
  • 現代人なんだから、エアコンなしの車両なんて勘弁してください。
  • マニアックさに引いた…

旅の軌跡

この日、実際に通った道のりを公開します。

マップ左上のアイコンをクリックすると、詳しいルートが表示されます。

滞在した時間や、かかった時間も表示されるので、参考にどうぞ。

おすすめアイテム

  • 【SIMフリースマホ】自分が今どこにいるかさえわかれば、行けないところはない!
  • 【プリペイドSIMカード】なくてもいいと言い切れるほどチャレンジャーではありません。
  • 【コンパス】歩きメインの場合、あるとないとで雲泥の差が……
  • 【マネークリップ】クレジットカードも収納できるタイプだと、利便性倍増です!

関連記事:ミニマリストが海外旅行でマネークリップを持つべき5つの理由。

  • 【クレジットカード】支払いに現金調達から偽札対策まで!前述のマネークリップと組み合わせると非常にスマートです。

関連記事:エポスカードは「得しかしない」クレジットカード。年会費無料でも海外旅行保険が手厚い!

ルートは大きく分けて2つ。空港からバンコク市内、バンコク市内からパタヤまで

【経路①】ドンムアン空港⇒バンコク

今回の出発地点は、ドンムアン空港です。エアアジアなど、LCC旅行の場合、こちらの空港がスタート地点となります。

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http://www.railway.co.th/checktime/checktime.asp?lenguage=Eng
<出典:タイ国鉄HP>

赤枠で囲ったあたりが早朝発の電車です。

私は4:04発の快速列車を利用しました。

バンコクまでは1時間程度の道のりです。

空港から鉄道駅までは、空港から陸橋を渡ってすぐの場所にあります。

案内板も出ていますが、出てすぐ駅が見えるはずなので、一度空港の外に出てから確かめてみるのもよいでしょう。

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ドンムアン空港の非常階段から上層階に上がり、連結通路を渡れば鉄道駅です。

駅に着いたら窓口で乗車券を買いましょう。

快速列車で20バーツでした。

【経路②】 バンコク⇒パタヤ

バンコク(ファランポーン駅)からパタヤまでの路線図です。

「Ordinary(普通列車)」と書いてありますね。こちらの乗車券を購入してください。

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チケットは、国鉄ファランポーン駅の窓口で、直接買えます。

上の写真奥のカウンターですね。早朝だと、閉まっているところがあるので要注意です。

買い方が不安でしたら、紙に電車の番号と目的地を書いて渡すのが手っ取り早く確実です。

繰り返します。「Ordinary(普通列車)」を買ってください。ニッチトラベラーなら。迷わず。

クレジットカードを使おうとしたら、「おいおい、31バーツだぜ?」と、窓口のおじさんに笑われたので、現金を用意しましょう。

タイは現金支払い率が多めな気がしました。

【バンコク⇒パタヤ】区間ですが、満席になるようなチケットではないので、予約する必要はなさそうです。というか、予約できるんでしょうか。

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http://www.railway.co.th/checktime/checktime.asp?lenguage=Eng
<出典:タイ国鉄HP>

写真赤枠の部分が、今回利用した列車です。

1等席、2等席の料金も設定されていますが、実際には3等席のみの運行です。

なお、2行目の列車は、昨年(2017年8月)の訪問時には存在していませんでした。快速と書いてあるあたり、新しく運行を始めたのでしょう。

と思ったら、本当に今年の3月から運航を始めたようですね。

下の記事によると、お値段170バーツとのこと。

Fare
From Bangkok to any of the stations between Chonburi and Baan Plu Ta Luang (including Sriracha Junction and Pattaya): 170 THB
From Bangkok to Chachoengsao Junction: 80 THB
From Chachoengsao Junction to any of the stations between Chonburi and Baan Plu Ta Luang: 90 THB
From Sriracha Junction to any of the stations between Pattaya Station and Baan Plu Ta Luang Station: 50 THB

New Weekend Train Service from Bangkok to Pattaya | THAI.LT

しかし、今回の旅のテーマは

ニッチ旅

です。

ニッチトラベラーなら迷わず「Ordinary」を選んでください。

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大丈夫、扇風機なら天井にくっついていますし、何より窓を全開にできます。

これは、エアコン付き車両では真似できないですよね。

多少日差しが強かろうが、窓の外がほこりっぽかろうが、そんなことは些末な問題です。

窓を開けて走ることが少なくなってきた日本の鉄道を考えると、貴重な体験です。

距離150kmに対して、お値段は【31バーツ≒100円】です。

これって、東京⇒富士間の距離なのですが。

パタヤ駅到着

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午前11時前、無事にパタヤ駅へと着きました。

具体的な旅程はこんな感じです。

Type : Ordinary Train
Train No. 283 : Bangkok - Ban Plu Ta Luang
No. Name Station Arr Dep

1 Bangkok 6:55
2 Phayathai 7:07 7:08
3 Makkasan 7:15 7:16
4 Asoke 7:21 7:22
5 Khlong Tan 7:31 7:40
6 Sukhumvit 71 7:42 7:43
7 Hua Mak 7:49 7:50
8 Ban Thap Chang 7:57 7:58
9 Soi Wat Lan Boon 8:01 8:02
10 Lat Krabang 8:05 8:06
11 Pra Chom Klao 8:09 8:10
12 Hua Takhe 8:13 8:14
13 Khlong Luang Phaeng 8:23 8:24
14 Klong Udom Chonlajorn 8:28 8:29
15 Preng 8:33 8:34
16 Klong Kwaeng Klan 8:39 8:40
17 Khlong Bang Phra 8:45 8:46
18 Bang Toey 8:50 8:51
19 Chachoengsao Junction 8:56 8:59
20 Paet Riu 9:03 9:04
21 Don Si Non 9:15 9:16
22 Phan Thong 9:30 9:31
23 Chon Buri 9:48 9:49
24 Bang Phra 9:59 10:00
25 Khao Phrabat 10:06 10:07
26 Si Racha Junction 10:12 10:13
27 Bang Lamung 10:24 10:25
28 Pattaya 10:34 10:35
29 Pattaya Tai 10:39 10:40
30 Ban Huai Kwang 10:50 10:51
31 Yanasangwararam 10:56 10:57
32 Suan Nong Nuch 11:03 11:04
33 Kao Chi Chan Junction 11:12 11:13
34 Ban Plu Ta Luang 11:20 11:20

http://www.railway.co.th/checktime/checktime.asp?lenguage=Eng
<出典:タイ国鉄HP>

地味に気を付けなくてはいけないのが、降りる駅。

紛らわしいことに「パタヤ」駅と「パタヤタイ」駅が隣接しています。

間違って「パタヤタイ」駅まで行くと、余計な距離を移動することになりますので、コンディション次第では遭難します。

28 Pattaya 10:34 10:35 ⇒ ここで降りること!
29 Pattaya Tai 10:39 10:40

旅程表と駅の看板を見比べて、到着駅を確認するのがツウですが、不安な方は、GPSを目当てに下車してください。

私も到着時刻とGPSを確認しながら旅しました。

衛星は我々を裏切りません。

パタヤ鉄道は、安く旅行したい方や風情を味わいたい方におすすめ

日程の過酷さと不便さはありますが、旅情を味わいたい人にはおススメのルートです。

言葉が通じなくても何とでもなる、ということを学んだ旅でした。

なお、東南アジアの例に漏れず、パタヤもよく雨が降ります。

財布を持っていくのはおすすめしないので、この際マネークリップ派への転向なんていかがでしょう?

友達はみんな微妙な表情をするのですが、いいと思うんですよね。マネークリップ。

関連記事:ミニマリストが海外旅行でマネークリップを持つべき5つの理由。

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