クアラルンプールには、地方や近隣の外国へと向かうバスターミナルがあります。
Terminal Bersepadu Selatan、通称TBSです。
この記事では、空港からTBSへとアクセスする手段と、バスターミナル内部について紹介しています。
目次
クアラルンプール国際空港から広域バスターミナルまでの行き方
マレーシアの首都に降り立ったら、TBSまでは簡単にアクセスできます。
ここでは、3つのパターンを紹介しましょう。
KLIAのバスターミナルから直行バスがある
おそらく、一番簡単で安くアクセスできる方法です。
おそらく、と断ったのは、私自身が利用したことがないからです。
KL Sentralへのバスを使うのと同じ要領で、バスターミナルの隅にあるカウンターに行きましょう。
正式名称はTerminal Bersepadu Selatanですが、TBSとそのまま発音したほうが通じやすいです。
空港列車の各駅停車でアクセス可能
Bandar Tasik Selatan、通称TBSは、KL Sentralの手前にあり、空港列車を利用することでもたどり着けます。
バスよりも運行頻度が高く、速度も速いため、一番早くアクセスできるでしょう。
特急列車と各駅停車の乗り場が同じホームなので、間違えないようにする必要はありますが、あさっての方向に向かう危険性は少ないです。
ただし、バスに比べると、3倍程度の値段です。
お値段実に38.4リンギット(約1,000円)と、交通費が格安のマレーシアにおいては、とびぬけて高いです。
ちなみに、バスだと15リンギット(約400円)程度です。
この値段差をどう判断するかは、旅のスタイル次第ですね。
日本に比べれば、決して高くありません。
クアラルンプール市内からはKLIA Transitで一駅
クアラルンプールの中心には、KL Sentralという電車とバスのターミナルがあります。
TBSまでは、ここからKLIA Transitに乗って、一駅で行けます。
定価は6.5リンギット(約150円)ですが、クレジットカードを利用すると、1割安くなります。
マレーシア旅行の前には、クレジットカードを準備しておきましょう。
関連記事:エポスカードは「得しかしない」クレジットカード。年会費無料でも海外旅行保険が手厚い!
電車の駅と、バスターミナルは、ほぼ隣接していますので、クアラルンプール市内からバスターミナルを目指す場合、空港線が一番楽です。
KLIAもしくはKLIA2から、KL Sentralまでは、直行バスがありますので、バスと電車を乗り継いでいくルートもあります。
少し遠回りですが、クアラルンプール市内に寄り道したい場合、使ってもいいでしょう。
空港からKL Sentralまでの行き方は、別記事をご覧ください。
関連記事:クアラルンプール国際空港からKLセントラル(KLSentral)へ電車とバスでの行き方。
TBSからはマレーシアの各地と諸外国へアクセスできる
TBSは、マレーシア全域にアクセスできるのではないかと思うほど、巨大なバスターミナルです。
雰囲気としては、空港に近いものがあります。
ここから、マラッカやジョホールバル、ペナンにイポーなど、マレーシアの主要都市にバスが出ているため、非常に便利です。
まさに旅の扉ですね。
関連記事:東西が交わる世界遺産の街。古都マラッカのおススメ観光スポットまとめ。
関連記事:【1日目・マレーシア】クアラルンプールからシンガポールまで国境を越えて。JBSentralまでの長い一日。
TBSでのチケットの買い方とネット予約の方法
TBSでは、マレーシアのバス会社が各社乗り入れています。
ターミナルに着いてからきっぷを買うという手段もありますが、直前だと売り切れていることも多いので、おすすめはネット予約です。
予約は、各バス会社のホームページから取れます。
Google Mapで、行きたい場所の経路を検索すると、バス会社のホームページへのリンクが出てきますので、予約自体は楽です。
参考:KPB Ekspres
マレーシアでは、バスや鉄道の予約に、EasyBookというシステムを使用しているようです。上の写真は電車の予約時のキャプチャですが、バスも同じシステムです。
ほんのわずかなシステム利用料が加算されますが、マレーシア全土の交通手段を、オンライン予約できるのは非常に便利です。
ただし、クレジットカードが事実上必須です。
バスや電車だけではなく、海外で何かの予約をするときは、クレジットカードが必要なことが多いので、1枚持っていくといいでしょう。
エポスカードなら、年会費無料なうえに、無料で海外旅行保険が付帯するので、海外旅行には最適です。
関連記事:エポスカードは「得しかしない」クレジットカード。年会費無料でも海外旅行保険が手厚い!
現地でひょいとチケットを買う場合、キオスクを利用するといいでしょう。
この通り、シンガポールなどにもバスが出ており、旅情をくすぐられます。
バス代わずか55.4リンギット(1,400円強)です。
国境を通り越してこの値段、日本の常識が通用しないですね。
さて、ネットでチケットを購入したら、カウンターで発券してもらいましょう。
どこに並んでもいいようですが、老弱者用のカウンターがあるため、カウンターのボードを確認しましょう。
この日の私は、ペナン行きでした。
ペナン島行きのフェリーターミナルまで、わずか35リンギット(約900円)です。
飛行機のオンラインチェックインと同じで、予約メールのQRコードでも入れそうでしたが、どちらかよくわからなかったので、今回はカウンターを利用しました。
改札でQRコードをかざして、ダメならカウンターに聞いてもいいかもしれません。
関連記事:飛行機に乗るならオンラインチェックインがメリットだらけである4つの理由。
ターミナル内にはフードコートやコンビニがたくさんあるので、手ぶらで来ても大丈夫
ロビーから一つ降りると出発層で、一つ上がると食事がとれます。
一通り旅の支度が終わったら、出発まで腹ごしらえしておきましょう。
エスカレーターを上って左奥の食堂は、近くに湖が見えて、いい眺めでした。
おかずを選んで、お皿に乗せたあと、レジで支払うシステムです。
右手奥のフードコートは、ラインナップが充実していましたが、早朝は営業していないことが多いです。
利用の際はカウンターで一定額を前払いします。
直接お店に並ぶのはご法度です。
もし、時間に余裕がなければ、改札を抜けてそのまま降りてしまっても、売店があるので安心です。
バス車内では、食料品や飲料の提供がありませんので、非常食を調達していきましょう。
売店のマダムが、日本に住んでいたとのことで、日本語をしゃべってくれました。
マレーシアのバス旅行はやみつきになるほど快適で旅情に満ちている
マレーシアのバスは、エアコン完備で、シートの幅も広く、非常に快適です。
飛行機でいうと、プレミアムエコノミーくらいのゆとりで、日本の高速バスのようなきゅうくつさがありません。
フットレストにレッグレストもついており、最高の座り心地です。
ただし、長距離でもトイレが付いていないことがほとんどなので、要注意です。
路線によっては、途中でバスが停車しますが、いつまで休憩時間かわからないことが多いので、なるべく乗ったままが安心です。
目的地まで、非常に長い距離を移動することもありますが、日本ほど苦しい旅にはならないはずです。
バス旅行を計画されている皆様、どうぞよい旅を。
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