2019年からサイドバーの一番下でひっそりと続けているコーナーがあります。
それが「管理人からのあいさつ」。
旅行にはまったく役に立ちませんが、こういう考えの人がやっているブログなんだな、ということで眺めていただけると幸甚に存じます。
目次
2020年7月~2020年12月の「管理人からのあいさつ」一覧
2020年7月から2020年12月掲載のあいさつ文面をまとめました。
2020年7月 蹉跌の空でANAは飛ぶ
私事ですが、先日全日空(ANA)の株式を買いました。
直近10年の最高株価が1株5,400円だったのに対し、コロナで散々の目にあった全日空株は、およそ2,600円程度でした。TOPIXが低迷していた2009年から2012年頃の株価とほぼ同水準です。まさしくバーゲンセール。
さて、2009年といえば、民主党が史上初めて自民党を破り、政権交代となりましたが、2012年に自民党が再度覇権を奪うまでの間、まったくといっていいほど株価が上がりませんでした。
その後、2013年に第二次安倍内閣が発足し、新任の黒田日銀総裁とタッグを組み、大規模な金融緩和を行い株価が上昇に転じたのです。
2020年の株式市場は、アベノミクスが始まった2013年と状況が似通っています。
コロナウイルスの影響ででガタ落ちした株価を回復させるため、政府は国民にお金を配り、日銀はETFと国債をじゃんじゃん買い付けています。
金融抑圧政策はいただけませんが、紙幣増刷によるインフレと官製相場のダブルパンチで、今後株高になるのは必至です。目下のところ航空会社には逆風が吹いていますが、個人投資家には追い風ですね。
「嵐の中ではみんなずぶ濡れ」と歌った人がいます。航空会社は日本の旅人になくてはならない存在ですので、嵐に負けずがんばってほしいですね。
2020年8月 ドラクエは知らない場所へ行くのを楽しむゲーム
もしも自分がドラゴンクエスト(以下ドラクエ)の呪文をひとつだけ使えるとしたら?
私が小学生のころから、教室ではこのような話題が定期的に議題(?)として上っておりました。
私のクラスでは、ホイミ、イオナズン、などなどを差し置いてルーラがぶっちぎりの1位を獲得していたのですが、皆さんの教室ではいかがだったでしょうか?
交通費が浮く、ピンチから逃げられるなどといった理由はありますが、ルーラの魅力とは「自由」そのものだと思います。
いつでも、どこでも、心の思うがままに自由に旅をすること。
心がそうであったとしても、我々の暮らしは、そう簡単には心を解放させてはくれません。
ルーラの語源はわかりかねますが、私は[Ruler](支配者)と解釈しました。
人間は本来、自分自身の人生の支配者となるべきなのです。
私自身の心を解き放つ呪文、ルーラ。
それは自由にあこがれる人々から生まれた、魂のおまじないなのではないかと思いました。
2020年9月 旅をするから世界を知りたくなるのです
突然ですが、最近世界史の勉強を始めました。
投資家のジム・ロジャース氏の著書に触発されたこともありますが
愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶと言います。
個人の経験に時間的、地理的な制約がある反面、歴史は人類の積み
国々の繁栄と衰退、文明の発達、戦争、疫病など、同じような出来
歴史を学ぶことは人類の積み重ねてきた叡智と愚行を学ぶことです
一方、やったことのないことをやる、行ったことのない場所に行くことも大切です。
経験は人生において大事なことですが、物事を大局的なポジション
歴史と経験が、いい意味で巡り合うとき、私の人生もよりいい場所
2020年10月 国がGoToとすすめるのだから旅行に行きましょう
10月になりました。空が高く澄んできましたね。見上げると飛行機が飛んでいることも増えてきました。
私自身は、海外旅行にしばらく行けないので、週末を使って近場へ出かけることが増えてきました。
電車に乗って田舎を走っていると、ところどころで黄金の稲穂が踊っています。
季節は収穫の秋ですが、みなさまにとってこの一年の収穫はありましたか?
少し気が早いかもしれませんが、去年より少しでも良い自分と共に、これから年末までがんばっていきたいですね。
2020年11月 英語で道を尋ねてくる人って減った気がします
所用で静岡県の浜松市に向かった帰りのこと。
駅のホームで電車を待っていると、アジア系の旅人が切符を片手に「新居町に行きたいのですが、どの電車に乗ればよいですか?」と尋ねてきました。
私は名古屋へ行く途中だったので「私の乗る電車に一緒に乗れば大丈夫ですよ」と答え、彼もそれに従いました。
浜松から新居町までは4駅です。新居町についたとき、ちゃんと彼が降車できたか振り返ってみると、わざわざ私の席まで来て「ありがとうございました」とお礼を言って去っていきました。
郷に入りては郷に従えと言います。
つたないながらもちゃんと日本語で道を尋ねて、日本語でお礼を言える外国人には敬意を払いたいです。
私自身「英語は世界共通語だ」などとは思っていませんが、少し英語を話すからといって傲慢にならず、訪れた国の言葉で「ありがとう」くらいは言えるようになりたいです。
2020年12月 あれ、もう今年終わり?と毎年思うようになったら立派なオッサンです
乗り鉄界隈では説明も不要なほど有名ですが、青春18きっぷという乗車券があります。
JRの全線を、普通列車と快速列車に限り、1日乗り放題となるきっぷで、5回分セットとして販売されています。
私も若い時分に、北は北海道へ、西は四国まで18きっぷを使って、ローカル電車を乗り継いだものです。
海外旅行の楽しさに目覚めてからは、めっきり使うことが少なくなりましたが、昨今の情勢から海外旅行が難しく、久しぶりに18きっぷを手に取った次第です。
次はどこへ行こうか。
そんな思いを道連れに電車に飛び乗れば、いつもと違う風景に出会えるかもしれません。
思うところから旅は始まる
大晦日に降る雪を背に、憂いばかりが募る年の瀬。
本当に、怒涛の如く世界が変わっていった一年でした。
新型コロナウイルスにたいする「おそれ」という病が人心をむしばみ、その害は年間死者数3,000人という数値(交通事故死のほうが多い)からは考えられないほどのものとなりました。
もちろん、海外旅行などもってのほかで「Go Abroad」が大好きな私としては、旅行のスタイルを改めざるを得なくなったのです。
しかし、年末の広島旅行を通じて、一人で知らないところを旅することの面白みを思い出してから、再び好奇心に火がともるのを感じました。
行こうと思うから行ける。思うところから旅は始まるのです。
人間の好奇心は、過去幾多の病魔に打ち勝ってきました。世界は元通りになります。
私は人間のサガを信じています。