新型コロナウイルスの影響で航空事業が超低空飛行を続けている全日空ですが、上級会員獲得条件を一部変更した模様です。
プラチナ会員達成条件の中に、ANAカードもしくはANAペイの決済額600万円オーバーという項目があったため、達成可否について軽く考えてみました。
なお、あくまでも2021年限定のキャンペーン扱いで、既存のステータス獲得条件は維持されるそうです。
- 参考:ANAプレミアムメンバーステイタスチャレンジ2021
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クレジット決済600万クリアするためにはどれほどの年収が必要か?
全日空の上級会員となるには、通常、たくさん飛行機に乗って、プレミアムポイントなるお得意様ポイントを集める必要があります。
この獲得条件が(おそらく臨時ですが)、別条件を提示されています。
それがこちら。
条件3種類となり複雑化していますね。
さて、特典がガツンと上がる「プラチナステータス」獲得のためには、ANAカードでの600万円決済が必要らしいです。これはいかほどのハードルなのでしょうか?
私は数年前からクレジットカード派で、家計簿もつけておりますので、参考までに私のデータを載せておきます。
まず、私自身の収入事情は以下の通りです。
- 税引き前年収600万円台(社宅等収入外の支給品ふくむ)
- 実質手取り年収500万円弱
- 貯蓄率20%
- 可処分所得 =500万円 - (500万円×0.2) =400万円
実際、私のここ数年のクレジット利用実績(全社分)は次の通りでした。
月度 | 利用額 |
2016年1月 | ¥320,662 |
2016年2月 | ¥144,638 |
2016年3月 | ¥265,842 |
2016年4月 | ¥223,260 |
2016年5月 | ¥148,983 |
2016年6月 | ¥240,663 |
2016年7月 | ¥200,217 |
2016年8月 | ¥380,203 |
2016年9月 | ¥531,421 |
2016年10月 | ¥318,356 |
2016年11月 | ¥193,794 |
2016年12月 | ¥374,032 |
2017年1月 | ¥206,031 |
2017年2月 | ¥171,448 |
2017年3月 | ¥249,031 |
2017年4月 | ¥382,425 |
2017年5月 | ¥216,806 |
2017年6月 | ¥218,031 |
2017年7月 | ¥285,647 |
2017年8月 | ¥179,118 |
2017年9月 | ¥260,381 |
2017年10月 | ¥210,287 |
2017年11月 | ¥214,158 |
2017年12月 | ¥301,429 |
2018年1月 | ¥323,185 |
2018年2月 | ¥190,912 |
2018年3月 | ¥123,429 |
2018年4月 | ¥302,787 |
2018年5月 | ¥196,158 |
2018年6月 | ¥301,820 |
2018年7月 | ¥284,584 |
2018年8月 | ¥230,782 |
2018年9月 | ¥435,730 |
2018年10月 | ¥195,913 |
2018年11月 | ¥326,006 |
2018年12月 | ¥329,574 |
2019年1月 | ¥636,552 |
2019年2月 | ¥230,467 |
2019年3月 | ¥403,165 |
2019年4月 | ¥311,551 |
2019年5月 | ¥215,616 |
2019年6月 | ¥225,230 |
2019年7月 | ¥160,136 |
2019年8月 | ¥204,567 |
2019年9月 | ¥221,150 |
2019年10月 | ¥237,247 |
2019年11月 | ¥442,050 |
2019年12月 | ¥381,829 |
2020年1月 | ¥483,461 |
2020年2月 | ¥221,786 |
2020年3月 | ¥244,701 |
2020年4月 | ¥419,859 |
2020年5月 | ¥168,417 |
2020年6月 | ¥492,320 |
2020年7月 | ¥292,419 |
2020年8月 | ¥347,949 |
2020年9月 | ¥291,447 |
2020年10月 | ¥697,928 |
2020年11月 | ¥268,299 |
2020年12月 | ¥359,192 |
- 1700万円 ÷ 5年 = 340万円 / 年
数値を見るとわかるかもしれませんが、貯蓄と家賃以外のほとんどはカードで決済しています。
それでこの数値です。半分程度しか達成できていません。
考えれば単純な話で、600万円の決済額が条件ということは、最低でも可処分所得が600万円以上ないといけないということ。
つまり、税金と社会保険料等の控除率を約2割と仮定した場合、税引き前の年収は次のレベルが最低条件となります。
- 600万円(手取り年収) = 600万円 / 0.8 = 750万円(税引き前年収)
もちろん、カード決済できない支出や、貯蓄を考慮すると、さらに年収アップが必要です。
個人的な感想ですが、ざっと800万円程度が最低年収ではないでしょうか?
カード年間決済額600万円はクレジットカード主義者でも厳しい
さて、可処分所得のほとんどをカードで決済したとしても、600万円は厳しい数値だという結論に達しました。
共働き夫婦だとしても若年層には厳しい水準です。
ましてや単独で800万円となると、大企業の課長レベルでもないと届きません。
航空事業の業績悪化が背景にあるキャンペーンですが、もう少しハードル低くしてもよかったのではないでしょうか?
正直、年間カード決済額600万円を目の当たりにするだけで、庶民の大部分はキャンペーン参加を見送ると思います。