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韓国旅行で交通カード(Tmoney)を買う方法と実際の使い方について解説。

投稿日:2019/11/12 更新日:

本文中で何度も言いますが、韓国旅行にはTmoneyカードが必須です。

韓国、特にソウルの市内交通は、地下鉄やバスのネットワークが巨大なため、交通カードがないと運賃計算が非常に面倒だからです。

乗換割引などの実利もありますので、この記事を読んで交通カードのことをよく知っておくと、韓国旅行が必ず便利になるでしょう。

目次

Tmoneyとは韓国全土で使える交通カードのこと

まず簡単に説明しましょう。

「Tmoneyカード=韓国の交通カード」です。

街中での支払いや、タクシーなどにも利用でき、使い勝手としてはSuicaと同じようなものです。

このTmoneyカード、韓国旅行にはなくてはならない一枚となりますので、観光を始める前に必ず買いましょう。

ソウルだけでなく、テジョンやテグ、プサンなどの地方都市でも利用できますよ。

参考:交通カード - 韓国観光公社

Tmoneyカードを持つメリット

韓国旅行、特にソウル旅行は交通カードが必須です。

ソウル市民で交通カードを持っていない人は、ほぼいないのではないでしょうか?

ここでは、交通カードであるTmoneyカードを持つメリットについて解説します。

韓国語の運賃表とにらめっこする必要がなくなる

特に地下鉄は10号線以上走っており、現地に住んでいてもすべてを把握できません。

参考:地下鉄路線図 - ソウル交通公社

東京の地下鉄の複雑さもすごいですが、ソウルもなかなかですよね。

ソウルの地下鉄は市営なので、私鉄の乗り入れなどの煩雑さはありませんが、まとまると非常に巨大なネットワークとなります。

いちいち路線図を見ながらきっぷを買うのは時間がもったいないです。

交通カードを持っていれば、運賃の計算は免れますので、韓国初心者ほどTmoneyに頼るべきです。

バスに乗った後地下鉄を利用すると乗換割引が適用される

シンガポールと同じように、韓国でも地下鉄とバスの間で乗換割引があります。

関連記事:シンガポールの交通カードEz-Linkの買い方と、活用方法。バスを使うなら必需品。

交通カードを使って、原則30分以内に電車かバスを乗り継ぐと、韓国語で「乗換です」と案内音声が流れ、わずかな料金で2区間を乗り継げます。

ソウルでは公共交通機関の利用時に交通カードを使用すると乗り換え割引が適用されます。乗り換えは4回まで可能で、下車する際にカードリーダーにカードをタッチする必要があります。乗り換え有効時間は下車後30分です(21:00~翌日7:00までは1時間以内)。30分以内に同一番号のバスに乗車する場合には適用されません。

参考:交通カード - 韓国観光公社

よその地域では試したことがありませんが、ソウルでは全域バスと地下鉄の乗り換え割引が利用できます。

完全市営ならではの強みですね。

バスと地下鉄の乗り継ぎは、カカオマップをインストールすると非常にスムーズです。

関連記事:【韓国】韓国行くならカカオマップが必要。インストールと利用方法について解説。

市営交通以外にも様々な支払いに利用できる

Tmoneyの主な用途はバスと地下鉄ですが、そのほかにも様々な場面で支払い手段として利用できます。

  • コインロッカー
  • タクシー
  • コンビニ
  • 自販機

決済可能かどうかは、Tmoneyのロゴが目印です。

中でもコインロッカーの利用時は、交通カードがカギの役目を果たしますので、Tmoneyカードがないと利用できない局面もあります。

韓国の地下鉄は、ほぼ100%ロッカーを備えていますので覚えておきましょう。

観光スポットで特典を受けられることがある

これは、外国人用の交通カードであるKOREA TOURカードの特典です。

一般向けの交通カードよりも、ほんのり高いのですが、特定のショップや観光施設などで特典を受けられます。

外国人専用交通観光カード「KOREA TOURカード(コリアツアーカード)」は地下鉄・バス・タクシーといった交通機関を利用するのに便利なカードです。また、ショップ、レストラン、公演はもちろん、国立現代美術館、エバーランド、ロッテワールドなどの観光地で特典を受けることができます。その他、KOREA TOURカードはモバイルアプリでも使用でき、NFC機能をつかって、韓国全域の交通機関だけでなく、コンビニ・スターバックス・マクドナルドなどでも決済可能です。

参考:交通カード - 韓国観光公社

肝心の特典ですが、調べたところ意外にボリューミーで驚きました。

アプリも出ているようですが、NFCに対応していないと利用できない模様です。

一般向けの交通カードとほとんど変わらない値段なので、都市部を散策するのであれば持っておいて損はないのではないでしょうか?

一般向けの交通カードは2,500ウォン(約250円)、KOREA TOURカードは4,000ウォン(約400円)です。

仁川空港の空港鉄道乗り場前に自販機があります。

参考:コリアツアーカード

なお、外国人専用のフリーパスもありますが、私個人としては高いと感じました。

1日最大20回も市営交通に乗れるそうですが、20回も地下鉄やバスに乗ったら、それだけで1日が終わってしまいます。

ソウルの公共交通手段は、日本と比べてかなり安いので、使った分だけ支払ったほうがいいと思います。

参考:外国人専用カード - 韓国観光公社

Tmoneyカードを一番簡単に買うならコンビニか駅の自販機で

Tmoneyカードは、韓国内での普及率が非常に高いだけあって、購入場所の選択肢が豊富です。

購入場所

  • ソウル地下鉄1~4号線の主要駅構内にあるカード自動販売機/空港鉄道(仁川国際空港第1ターミナル駅、ソウル駅)のカード自動販売機
  • 全国のコンビニエンスストア:セブンイレブン、CU、GS25、emart24(一部店舗では販売していないことあり)
  • 空港鉄道トラベルセンター:ソウル駅トラベルセンター(8:00~21:00)/弘大入口駅トラベルセンター(8:00~21:00)/仁川国際空港第1旅客ターミナル地下1階トラベルストア(7:00~22:00)/仁川国際空港第1旅客ターミナルトラベルセンター(7:00~21:30)/金浦空港駅トラベルセンター(7:00~21:30)
  • 機内で購入:済州航空(仁川/釜山発着の国際線40路線)/エアソウル(仁川就航12路線)
  • 空港内にある一部の銀行:新韓銀行(仁川国際空港、仁川国際空港到着ロビー両替所(第1旅客ターミナルCゲート/第2旅客ターミナルAゲート)、金浦空港、済州国際空港出張所、金海空港出張所)/ウリ銀行(仁川国際空港両替所(第1旅客ターミナル4・9番出口/第2旅客ターミナル5番出口)、金浦空港両替所)
  • その他:免税店、DOOTA MALL、OLIVEYOUNG FLAGSHIP STORE In 明洞、新韓銀行(明洞支店、明洞駅店、弘大駅店)、ウリ銀行(明洞金融センター)

参考:交通カード - 韓国観光公社

 

これらに加えて、コリアツアーカードの場合、オンラインで購入して金浦空港での受け取りにも対応しています。

サイトがSSL化されていなかったので、現地で買ったほうがいいかな?と感じました。

参考:コリアツアーカード

さて、交通カードを一番簡単に買う方法は、ズバリ次の3通りです。

  1. 空港のコンビニ
  2. 空港鉄道乗り場前の自販機
  3. 地下鉄の自販機

 

金浦空港などでは、空港鉄道の改札隣にコンビニがありますので、そちらで購入するといいでしょう。

上の写真の少し手前です。

隣には自販機もありますので、どちらを使っても事足ります。

うっかり買い忘れたら、大体のコンビニで売っていますので探してみましょう。

仁川空港では空港鉄道A'REXの乗り場前に自販機が鎮座しています。

こちらも簡単に買うことができるのでおすすめです。

Tmoneyカードをチャージするには駅のチャージ機か街のコンビニを利用すること

交通カードのチャージは、日本と同じような仕組みです。

チャージ&払い戻し場所

全国のコンビニエンスストアや地下鉄駅構内にあるTmoneyサービスセンター(首都圏1~8号線、仁川1・2号線)、ウリ銀行仁川・金浦国際空港の入国ロビー両替所
※駅構内にあるチャージ機はチャージのみ可能
※カード本体の代金と手数料500ウォンを除いて払い戻しされます(払い戻し額が50,000ウォンを超える場合、手続きが複雑になるため、少額ずつチャージしながら使用することをお勧めします)

参考:交通カード - 韓国観光公社

上の通りチャージ方法は様々ですが、主なチャージ方法は次の2通りです。

  1. 地下鉄構内のチャージ専用機か券売機
  2. コンビニのカウンター

地下鉄でチャージする場合、チャージ機を利用することになります。

チャージャーのいいところは、ほぼ日本語対応が完了しており、英語や韓国語を利用しなくてもいいところです。

一方、コンビニではカウンターで話しかける必要がありますが、拠点が多いためチャージしやすいのが魅力です。

私が前回旅行したときは、地下鉄構内よりもコンビニをよく利用しました。

ソウルの地下鉄はかなり深く、構内が広いです。駅員も常駐していないため、チャージャーを見つけるのが困難なのです。

コンビニでチャージする場合、交通カードと現金を差し出して「충전해 주세요.(チュンジョン ヘジュセヨ)」といえば対応してくれます。

バス車内ではチャージできません。また、高額紙幣を受け付けてもらえないことがあるため事前にコンビニでチャージしましょう。

交通カードを使うときに注意すること

便利なTmoneyカードですが、いくつか気を付けたいルールがありますので、ここで勉強しておきましょう。

地下鉄から地下鉄への乗り換えは割引がきかない

これはソウルのお話ですが、地下鉄は30分以内に出たり入ったりしても、乗換割引がききません。

もしかしたら、地下鉄を出た後、別の駅から乗れば乗換とみなされるかもしれませんが、4年間ソウルに住んでいて割引されたことがないため、乗換適用されないのではないかと思います。

次回試してみたいところですね。

目下のところバスからバス、もしくは地下鉄からバス、バスから地下鉄など、バスをからめた乗換のみ利用できると思ったほうがいいでしょう。

バスを乗るときと降りるときそれぞれタッチしましょう。不正乗車は罰金が科せられることも

地下鉄からバスに乗り換えると「乗換です」というアナウンスが流れ、乗車時は0円表示が出ます。

これは、地下鉄とバスの乗車距離を足して一区間とするためであって、下車時に追加運賃が差し引かれることになります。

もし、下車時にカードをタッチしないで降りると、次回乗車時にペナルティが課せられ、おそらく倍額程度の運賃が引かれます。

ペナルティがあるならいいじゃないか、などと思わず、特に外国で交通機関を利用する場合は、ルールを守って正しく乗りましょう。

番外編、韓国では譲るべき人に席を譲りましょう

韓国文化の根底には儒教精神があります。

特に、年齢の上下関係がはっきりしているため、地下鉄やバスでは年配の方に席を譲るようにしましょう。

たまに席を譲らず怒られる人がいます。

また、近年地下鉄では、妊産婦配慮席が設けられていますので、こちらも同様に空けておきましょう。

まだ普及しきっていないためか、どう考えても妊婦に見えない人や、男性が座っていることもありますが、勘違いしないように注意が必要です。

おおむね、日本と同じようなルールですが、優先席の扱いや席の譲り合いについては、日本よりも厳格ですので、観光する前に頭に入れておきましょう。

韓国の公共交通手段は現代的で快適なのでぜひとも使い倒してください

韓国の公共交通手段は、新しくてきれいな割に、日本よりも運賃が安いです。

ソウル特別市内の公共交通料金案内

ソウル市内の公共交通料金案内
区分種類交通カード現金
地下鉄一般1,250ウォン1,350ウォン
幹線バス
(ブルー)
支線バス
(グリーン)
一般1,200ウォン1,300ウォン
マウルバス
(グリーン)
一般900ウォン1,000ウォン
循環バス
(イエロー)
一般1,100ウォン1,200ウォン
広域バス
(レッド)
一般2,300ウォン2,400ウォン
深夜バス一般

参考:交通カード - 韓国観光公社

バスなどは昔運転が荒かったのですが、最近は運転マナーも改善し、法定速度を遵守しています。停止線もはみ出しません。

Tmoneyカードは、そんな便利で安い市内交通を使いこなすための必需品です。

韓国に慣れた人でも、交通カード抜きで観光しようとは思わないでしょう。

韓国旅行を本格的に始める前に、ちょっとコンビニに立ち寄って、交通カード買っておくと安心です。

もっと市営交通を便利に使うなら、現地のマップアプリを利用すると、ルート検索が楽になりますので、併せて次の記事もご覧ください。

関連記事:【韓国】韓国行くならカカオマップが必要。インストールと利用方法について解説。

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