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生の高麗人参の使い道。参鶏湯(サムゲタン)に使うと元気になれます。

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初めに断っておきますが、この記事で言及する人参とは、いわゆるキャロットではなく、朝鮮人参(高麗人参)のことです。

見た目がマンドラゴラのようなアレです。

この人参、漢方薬ということで敷居が高そうですが、韓国では比較的ポピュラーな食材として手に入ります。

お土産用としても有名なので、韓国旅行好きな人が周りにいると、一度はもらったことがあると思います。え?ない??

それはさておき、この記事は目の前に鎮座したマンドラゴラ…もとい高麗人参の始末に困っている人のためのものなので、とりあえず人参があるという想定で書いていきます。

そうでない方は、ぜひとも韓国旅行に行って、市場で人参をゲットしてください。

ハードル高ければ、ソウルの食堂でサムゲタンを食べてみましょう。

体の芯からあたたまりますよ。

目次

高麗人参を使った本格参鶏湯の作り方

サムゲタンの場合、何をもって本格とするか?

それは手元に生の人参があるかどうかにかかっています。

つまり、お土産に高麗人参をもらったなら、本格参鶏湯を作らない手はないです。

今回は、自分用のお土産に買ってきた人参を使って、サムゲタンを作りましたので、材料編と調理編に分けて記録しました。

材料編

サムゲタンの素材集めは、高麗人参さえ持っていればそこまで難しくないです。

どこで何が手に入るのか頭に入っていれば、迷いもせずに作ることができるでしょう。

大まかな材料は次の通りです。

  • 高麗人参 1本(50g程度のもの)
  • 丸鶏もしくは中抜き 1羽分 (手羽元でも代用可能)
  • ナツメ 5個~10個
  • ニンニク 1玉(中国産の小粒なもの)
  • 生栗 (なくてもおいしい)
  • 長ネギの青い部分
  • 料理酒 適量

それでは、材料集めから見てみましょう。

生の朝鮮人参は韓国の市場で安く手に入る

サムゲタンとは朝鮮語で、人参と鶏のスープという意味です。

つまり、人参が主役の一つなので、素材選びには妥協したくないところです。

もっとも、この記事では、すでに人参を持っている前提なので、あまり細かいことには触れません。

手元の高麗人参をいかにおいしくいただくのかが要点です。

さて、生の高麗人参は水参と呼ばれ、4年熟したものを使うことが多いそうです。

写真の4年物の人参は5本で300グラム程度、1本50グラムの一般的な料理用と考えていいでしょう。

日本だと、1本1,000円ちょっとが相場かな?という感覚ですが、韓国では半値程度が一般的です。

食材集めは専門店か通販で

ニンニクや長ネギなどの日用品はスーパーで手に入りますが、ナツメや生栗などはあまり見かけません。

手に入れる手段はいろいろありますが、街中に韓国食材店があればのぞいてみるといいでしょう。

参鶏湯を作りたい、といえばわかってくれるはずです。

近くに専門店がなければ、通販が便利です。

私の場合、食材系は楽天市場で調達しています。

丸鶏は業務系のスーパーで手に入る

サムゲタンは鶏を1羽分使います。

スーパーではクリスマスシーズン以外出回らないので、業務スーパーやアミカなどを利用しましょう。

冷凍ケースの中にゴロゴロ転がっているはずです。

1羽分500円から1,000円程度で買えますので、イメージするほど高くはないです。

丸鶏と中抜きという名称がありますが、よほどこだわらなければどちらでもいいです。

両方使った感想ですが、丸鶏のほうがダシが出やすいかな?といったところですが、中抜きのほうが処理は楽です。

さらに横着するなら手羽元でも代用可能ですが、鳥一羽よりもじっくり煮込まないと、いいダシが出ません。

この場合、下処理で骨が露出するように切り込みを入れるのがポイントです。

調理編

サムゲタンの場合、素材が集まれば調理は簡単です。

とはいえ、初めて作るときは慣れない食材に戸惑うかもしれません。

以下に大まかな調理の手順を記しました。

素材の下処理

鶏は解凍した後水洗いしましょう。

スープの臭みを抑えるなら、一度軽く下茹でしてからアクを抜いてもいいと思います。

ナツメと人参は軽く水洗いします。

人参に泥がついていることがありますが、手でもみ洗いすればじゅうぶんきれいになります。

最後にニンニクは皮をむいて頭を切り落とします。

包丁でもいいですが、まな板を使うのが面倒ならキッチンバサミも使えます。

栗は今回使いませんでした。

鶏のおなかに素材を詰め込んで3時間程度煮込む

次に鶏のおなかに素材を入れて煮込みます。

おなかと足につまようじを刺して固定します。足はタコ糸で結んだほうが楽ですが、一般家庭にはあまりないので、ようじで済ませました。

鶏と人参と野菜を入れたら、料理酒を加えます。

あとはたっぷり目の水で煮るだけで終わりなのですが、最低でも3時間ほどは根気よく煮込む必要があります。

気を付けるのは何といってもアク取りで、最初にしっかりアクを除去しないと、出来あがりが野暮ったくなります。

逆に、初めにしっかりアクを取り除いておけば、そのあとは1時間に一度水差しする程度でもおいしいスープに仕上がります。

煮込む時間は、沸騰してから弱火で3時間程度を目安にしましょう。

ニンニクと人参がスープに溶けるほど煮込むと、ため息が出るほどおいしいですよ。

調理段階では調味料は不要と思いました。塩すらいりません。

出来上がったスープを一口飲んでから塩を加えて飲むのがおすすめです。

人参の使い方に困ったらあれこれ考えず煮込みましょう

高麗人参は滋養強壮にすぐれるとされ、古来より珍重されてきました。

日本でもドリンク剤を中心に使われていますが、とりわけ生の食材としては見かけません。

もしも大ぶりの人参が手に入れば、ホワイトリカーに1か月漬けて人参酒を楽しめますが、小さめから中くらいのものなら煮込んで食べたほうがいいと思います。

とはいえ、一度は本場で人参料理を食べたほうが、イメージがわきやすいかもしれませんね。

ソウルは海外グルメを楽しむには、非常に近場なので、週末を利用して旅行してみてはいかがでしょうか?

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