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ソウルのお土産は市場でそろえる。チュンブシジャン(中部市場)の紹介。

投稿日:2020/01/24 更新日:

ソウルに旅行することになったけど、お土産に一工夫したい、という方にはチュンブシジャンと呼ばれる市場をご案内します。

新鮮な魚介類加工品をはじめとした、韓国の特産品が多く並んだローカル市場です。

この記事では、チュンブシジャンの概要と扱い品目、値段相場について、写真をたくさん使って紹介します。

目次

チュンブシジャン(中部市場)は韓国最大級の卸売り専門干物市場

チュンブコノムルシジャン(中部干魚物市場、중부건어물시장)は、ソウルで最大級の干物専門卸売り市場です。

ウルチロ4番街駅から東(トンデムン方面)へ歩いて5分の好立地にあり、ソウル市民が日々のおかずをもとめてやってきます。

ナンデムンシジャンやトンデムンシジャンと違って、積極的に観光地化されていないため、さみしく感じるかもしれませんが、品目は非常に豊富です。

ローカル向けであるため、落ち着いて散策できるでしょう。

ソウルの喧騒から少し離れてみたい、という方にはおすすめのスポットですね。

似たような名前の市場でチュンアンシジャン(中央市場)という場所がありますが、扱っている品目が全然違うので間違えないようにしましょう。

全体的な注意点ですが、魚介類の干物などの加工品やキムチなど汁気のあるものは、飛行機内への持ち込みができないことがあります。

市場で買った食料品は、なるべく預け荷物にするといいです。

正式名称が長いので、以下チュンブシジャンと呼びます。

チュンブシジャンの主な扱い品目と相場について

チュンブシジャンでは魚の干物や海産物の加工品、ドライフルーツ、高麗人参などを扱っています。

ここでは、私が実際に市場で見つけた品目を、おおよその相場と一緒に紹介します。

明太子(7,000ウォン/500g)

韓国の食卓には、日本と同じように魚の加工品が多く出てきます。

明太子も同じで、日本で食べるのと同じようなものが市場に売っています。

これだけならスーパーと同じですが、市場のメリットは解凍品ではなく、生の明太子を販売しているところ。

チュンブシジャンは卸売り専門市場なので、流通過程の比較的上流にあります。

このため、解凍する前の新鮮な明太子が置いてあるのです。

参考価格は、次の通りです。

  • スーパーの解凍品 300円/100g
  • 専門店の直売品(冷凍前) 600円/100g
  • チュンブシジャンの卸売り 140円/100g(500g程度から)

こちらは日本のとあるスーパー。

流通過程を経ているので当然ですが、解凍品でこのお値段。

こちらは中部市場にて。

生の明太子がタッパに山盛りで7,000ウォンでした。

日本と韓国の物価は年々縮まっていますが、明太子だけ見ると異常に安いですね。

市場のメインストリートの中ほどに、녹선물산(ノクソンムルサン)というお店があり、日本語の堪能で親切なマダムが切り盛りしていました。

キムチ類や調味料も充実していますので、お土産選びに迷ったら訪ねてみてはいかがでしょうか?

注意点ですが、明太子やキムチ類などは飛行機内への搬入ができません。

仁川空港の保安検査はかなり厳しいので、没収されたくなければ厳重に包装してもらったうえで、預け荷物にしましょう。

関連記事:それ持ち込みできません!飛行機に持ち込もうとして引っかかった意外なもの。

韓国のり(相場未調査)

韓国のりはソウルのお土産としてポピュラーですが、大量購入するなら市場がおすすめです。

チュンブシジャンには海藻類の専門店がありますので、ボックス単位で買うなら市場が安いです。

また、のりは持って帰る際かさばるので、この際市場で買って海外発送してしまうのも有効です。

発送手数料を差し引いても、日本で買うより安いはずです。

詳しい値段についてはバックパックの容量都合で、今回リサーチできませんでした。

店頭での販売価格と差がありますが、チュンブシジャンの公式ホームページに参考価格が載っています。

参考:中部市場

高麗人参(10,000ウォン/大3本)

高麗人参は、別名朝鮮人参と呼ばれる、漢方の大御所です。

人参関連製品は、大きく次の3種類にわかれます。

  1. 水参(生の人参)
  2. 紅参(人参から水分を抜いてハチミツなどに漬けたもの)
  3. その他人参加工品

人参は生育年数によってランクがわかれるのですが、紅参が一番長い期間をかけて育つとされており、成熟までにおよそ6年もの年月を要するそうです。

摂取方法が多様で、スライスして食べる切片や、エキスだけを抽出したドリンク、リキュールなどが一般的です。

次に水参ですが、これは生の人参のことで、サムゲタンなどによく使われます。

お店の人に話を聞いたところ、生育期間は3年から4年が一般的な料理に使われるとのことでした。

日本では高級食材で、日本の専門店で買うと50g1本で1,000円をこえますが、チュンブシジャンで買えば4年物3本が1,000円ちょっとで買えます。(7,000ウォン/100g)

中部市場の公式通販や、その他のネット通販では出回っていないようなので、生の高麗人参がほしければ迷わず買いです。

参考:中部市場

今回私が訪れたのは、これまたメインストリートの一角にお店を構えた専門店で、特に生の人参を非常に多く取り揃えていました。

日本語は話せませんが、写真撮影にも快く応じてくれたので、人参がほしくなったらまた行きたいと思っています。

看板はあるのですが、最後までお店の名前がわからずじまいでした。

ドライフルーツ、ナッツ類(5,000ウォン/升~種類によりけり)

韓国では乾果類と呼ばれるジャンルです。

豆類やナッツ類、ドライフルーツがこの中に入ります。

韓国特有の乾燥果物は使い道が難しいのですが、ナツメなどは先述の高麗人参と合わせて、サムゲタンに利用できます。

若干マニアックですが、韓国料理にチャレンジしたいという知人がいれば、お土産候補としてもいいでしょう。

ちりめんじゃこ(10,000ウォン/大量)

チュンブシジャンは小魚の干物類やオキアミなども豊富に取り揃えています。

袋いっぱいのちりめんじゃこも、1,000円程度で買えます。

お店に並んだ大袋を見て、これ食べきるのに何か月かかるんだろう?と思いましたが、意を決して購入。

朝ごはんのお供に、小腹のすいたときに、カルシウムの補給に。

意外とお酒のつまみにもよかったです。

使い道がいろいろなので、買っておいて損はないです。

半面、ばらまきには適さないため、完全に家庭内で消費しなくてはならないところが難点といえば難点です。

魚の干物類(相場未調査)

チュブシジャンの真骨頂は魚の干物にあります。

干魚類市場と呼ばれるだけあって、量も種類も豊富で見ごたえがあるでしょう。

朝早めの時間に行くと、あちこちで段ボールをかついだ人の姿を見ることができます。

街のいろんな場所で魚を干しており、風情があっていいです。

観光としてはいいのですが、日本料理には使いづらいかな?というのが本音です。

持ち帰りに不便なため、いまだかつて手を出したことがありません。

市内からのアクセスがいい割に人も少なくゆっくりお土産を選べます

チュンブシジャンにはお土産品がそろっている割に、外国人の姿が少なくローカルな情緒を楽しめます。

客引きもほとんどなく、ゆっくり買い物を楽しむのならおすすめの穴場スポットです。

地下鉄2号線で簡単にアクセスできますので、ぜひ訪れてみてください。

チュンブシジャン(中部市場)の営業情報

  • 住所:35 Eulji-ro 36-gil, Ojang-dong, Jung-gu, Seoul, 韓国
  • アクセス:地下鉄2号・5号線 을지로4가(ウルチロサガ)駅 7番出口から東へ歩いて5分程度
  • 営業時間:早朝から夕方にかけて
  • 定休日:日曜、祝日、旧正月 等

参考:中部市場

※韓国ではGoogleMapが主流でないためカカオマップの利用を推奨します。

関連記事:【韓国】韓国行くならカカオマップが必要。インストールと利用方法について解説。

お土産選びには最高な中部市場ですが、食事処はほとんどありません。

何か食べたいなら、少し北側のクァンジャンシジャンなどを目指すといいでしょう。

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