一人で韓国旅行をすると、意外と食堂に入りづらいことがあります。
韓国の外食産業は、2人分以上で提供するメニューが多数あるからです。
この記事では、一人でも入りやすくておいしい料理をまとめました。
目次
韓国の食堂は2人前以上からの提供が多い
知らない方がいるかと思いますが、韓国の食堂やレストランは2人前を前提としたメニューが結構あります。
グループ旅行なら気にならないのですが、一人旅に出てみると正直定食屋などには入りづらいです。
だからといって、旅先でコンビニ飯は嫌ですよね?
もちろん、おひとり様でも楽しめるグルメが韓国にはたくさんあります。
ここでは、一人でも韓国らしい食事にありつける方法を紹介します。
プンシク(분식)店
プンシクとは粉食のことで、文字通り小麦粉などの穀類から作られた料理です。
プンシク店は、チヂミやインスタントラーメンなど、米料理以外のものを扱うお店ですが、最近では意味が転じて、安めのローカル食堂を指すことがあります。
基本的に料理と呼ぶほどのものよりは、日々の食事を採るためのお店ですので、おひとり様でも問題なく入れます。
メニューによりけりですが、1人前3,000ウォンから6,000ウォン程度が主流です。
キムパプ(김밥)専門店
キムパプは韓国海苔巻きのことです。
キムチやチゲに並ぶ韓国の国民食だけあって、専門店で食べるキムパプは非常においしいです。
また、屋台では細巻きが主流ですが、専門店では太巻きが基本で、キムパプを食べるなら断然専門店をおすすめします。
キムパプ専門店の中ではキムガネ(김가네)と呼ばれるチェーン店が一番おいしいと思います。
ソウルにはほかにもチェーン店の種類がたくさんありましたが、ことごとく閉店となっている中、キムガネばかりどんどん店舗が増えています。
テイクアウトにも対応しているので、好きな海苔巻きを数種類注文してホテルで食べるのもいいでしょう。
お値段3,000ウォンから5,000ウォンがボリュームゾーンです。
参考:キムガネ(김가네)
ソルロンタン(설롱탕)専門店
ソルロンタンは聞いたことがあるという人も多いかと思いますが、牛骨を長時間煮込んで作ったスープです。
真っ白なスープと優しいコクが特徴で、ソウルにいたころは朝ごはんによく食べていました。
家庭で作るときは大鍋いっぱいに作るので、必然的に誰かと食べることになるのですが、お店なら一人でも気軽に入れます。
だいたいのお店でキムチやごはんがセットになっているので、しっかり食べたいときもスープだけ軽く飲みたいときも対応できます。
やはりソルロンタンも専門店がおいしいですが、韓国で一番人気のソルロンタンといえば、シンソンソルロンタンです。
店舗数も多いので、小腹がすいたときに立ち寄りやすいでしょう。
前回訪問時にはおひとり様も大勢いました。
お値段相場は1杯8,000ウォンからです。
설농탕という表記ですが、韓国語の発音法則によるものなので、설롱탕と同義です。
ノチョム、ポジャンマチャ(노점, 포장마차)で屋台料理
韓国では屋台のことをノチョム、もしくはポジャンマチャと呼びます。
呼び方が分かれているのは、屋台の業態によるもので、テイクアウトや立ち食い専門がノチョム、お酒をつまみを楽しむのがポジャンマチャです。
座席が小さいか、そもそもなかったりするので、必然的におひとり様が多くなります。
街を歩いていればその辺で営業しているほか、市場の中でもよく営業していますので、見つけるのに苦労することはないでしょう。
特に冬場は暖かいメニューが多く、市場のノチョムでは、椅子にヒーターが仕込んであるなど、至れり尽くせりです。
関連記事:真冬のソウルでB級グルメ!寒くてもポジャンマチャ(屋台)を楽しむ方法。
ソウルの屋台で出会える主な料理は次の記事でまとめました。
関連記事:ソウル屋台のおいしい定番メニューまとめ。ハングル(韓国語)表記と相場目安。
番外編?大学生に交じって学生食堂でローカル飯
これは大っぴらに宣伝できない方法ですが、街中の大学にある学生食堂を利用するのも面白いです。
ソウルの大学は敷地の大きいものが多く、老若男女様々な関係者が出入りするため、一人で迷い込んでもあまり違和感がありません。
特に、シンチョン(新村)という学生街には大学が密集しており、中でもヨンセ(延世)大学校はリベラルな校風も相まって、比較的学食を利用しやすいです。
日本語を使うと、語学研修生と間違われるかもしれませんね。
仮にも教育施設なので、観光ブックなどではおすすめしづらいと思います。
学生向けだけあって、街中の定食屋よりも一回り安いです。
注文方法などに迷ったら、周りの学生にならってみましょう。
基本は学生と学校関係者のための施設なので、学生たちの邪魔にならないよう、一人でそっと訪れるのがいいのではないかと思います。
一人ならではのグルメもたくさんあるので安心してください
冒頭でも述べましたが、韓国で外食をする場合、2人分以上からの注文になることが多いです。
家族のつながりを大事にし、孤食を嫌う文化があるからかもしれません。
せっかくなら色々なお店に行きたい、という方には、複数人での訪問をおすすめしますが、一人ならでは楽しめるようなメニューもあります。
誰かに気を遣わず、食べたことのないものを気ままに食べたい!と感じたら、一人でソウルを訪れてみるのもいいと思いますよ。