外国人が韓国旅行をする際、主要空港からの出国時に限って、無人審査を利用できるようになりました。
韓国旅行を計画されている方は、事前に情報を確認して、空港での待ち時間を短縮しましょう。
※2020年1月、仁川空港の第1ターミナルで自動化ゲートを探しましたが、運用が中断されているのか一般の有人審査に通されました。実際に韓国で自動化ゲートを使ったよ!という方は、ぜひ情報をお寄せください。
目次
韓国の主要空港でも外国人の無人審査が始まった
駅の改札が有人から無人へと切り替わってきたように、色々な国の空港の出入国審査場も、無人審査の波が訪れています。
お隣韓国でも、事前登録なしでの自動審査が始まったようです。
韓国の出入国手続きで、無人審査を利用する方法についてまとめました。
なお、日本国内空港の無人審査実施状況については、関連記事をご覧ください。
関連記事:空港の自動化ゲート利用方法と、登録方法。顔認証ゲートとの違いについて。
韓国訪問客は出国時に限って自動化ゲートを利用できる
韓国の法務省によりますと、2019年の7月より、訪韓外国人向けに、自動化ゲートのサービス提供が始まったそうです。
韓国公共機関のホームページは、日本のWebサービスとレイアウトが大きく違うため、仁川国際空港の公式ページを参考にするとわかりやすいでしょう。
自動審査場の利用方法が、写真入りで紹介されているので、これから韓国旅行の方は必見です。
自動出入国審査
셀프백 드랍 이용안내
利用方法と対象 国民 満19歳以上 別途の事前登録なしに利用可能
ただし、改名など人的事項に変更があった国民及び住民登録証発行後30年を経過した国民は利用の前に事前登録が必要満7歳~18歳以下 利用の前に事前登録が必要
7歳以上~14歳未満のお子様は、親の同伴及び家族関係を確認できる書類の提出が必要外国人 17歳以上の登録外国人 国内居所申告を行った17歳以上の在外同胞(F4)資格の所持者 別途の事前登録なしに利用可能
17歳以上の短期在留外国人 別途の事前登録なしに出国審査場で利用可能
入国時にバイオ情報を提供していない者は利用不可
短期在留外国人、つまりは一般の観光客が主ですね。
次に、韓国法務部の文書を参照してみましょう。
「外国人観光客、事前登録なしで自動審査で出国」と書いてあります。
参考リンク先に詳しいことが書いてありますが、フル韓国語なので、日本語に訳します。
2019年7月10日から、韓国を訪問する外国人旅行者は、出国時に別途の事前登録なしに、自動審査場を利用できます。
利用可能な人:韓国入国時に顔写真と指紋を提供した17歳以上の外国人
利用可能な空港:仁川、金海、金浦、済州、大邱 空港
要するに、韓国主要5空港において、出国時に限って、事前登録なしの自動審査場を利用できるということです。
韓国空港からの出国時に自動化ゲートを利用する方法
韓国からの出国時に無人審査場を利用する方法は、事前登録が不要なこともあり、非常にお手軽です。
使い方は次の5ステップです。
- 出国審査場で自動審査機のレーンに並んで、ゲートが緑になったら審査開始。
- パスポートの写真面を読み取らせる。
- ドアが開いたら入場する。
- スキャナに指紋を登録する。
- 正面のカメラを見つめる。
事前登録なしで利用できる点は、日本の顔認証ゲートと同等です。
日本からの出国時、事前に顔認証ゲートを利用してみると参考になります。
関連記事:空港の自動化ゲート利用方法と、登録方法。顔認証ゲートとの違いについて。
入国、出国共に利用するには韓国内で外国人登録が必要
留学や駐在などのため、韓国で外国人登録をしている方は、入出国共に自動審査を利用できます。
外国人 17歳以上の登録外国人 国内居所申告を行った17歳以上の在外同胞(F4)資格の所持者 別途の事前登録なしに利用可能
17歳以上の短期在留外国人 別途の事前登録なしに出国審査場で利用可能
入国時にバイオ情報を提供していない者は利用不可
引用文を解釈する限り、事前登録なしで、出入国時に利用できる模様です。
普通の観光客には、あまり縁のない話なので、詳細なリサーチは割愛しました。
時代はどんどん無人審査主流へと向かっている
日本は2019年7月より、外国人の出国時限定で、無人審査を導入しています。
法務省が旗振りとなって、2020年までに4,000万人、2030年までに6,000万人の観光客流入を目指すとしている中、省略できる部分は省く傾向にあるようです。
政府観光局の統計によると、2018年は3,000万人程度でした。統計を取り始めた2003年は500万人ちょっとだったので、15年で6倍になっていますね。
この調子だと、観光立国を目指すという法務省の方針も、現実味を帯びてきます。
空港施設を増設するよりは、同じリソースで多くの人をさばけるようになるほうが、コスト面で合理的だと思います。
私は、素直に良い取り組みだと感じました。
これから色々な国で、自動審査が主流となれば、海外旅行がもっと身近になる日が来るかもしれません。
なお、日本の出入国時ですが、日本籍の方は、出国時も入国時も自動審査を利用できます。
自動化ゲートと顔認証ゲートがありますが、違いについては次の記事で。