飛行機、特に国際線への液体物搬入が厳しくなって、ずいぶんと経ちましたが、いまだにちゃんとした持ち込みルールがわからないという方も多いのではないでしょうか?
迷ったら、すべての液体物は爆発物として認識されていると思ってください。
ただ、そこまで極端に持ち込みをちゅうちょする必要もないので、こちらの記事で復習しておきましょう。
保安検査場での持ち物没収リスクを減らすことができます。
目次
液体は原則飛行機の客室内に持っていけない(と思っていたほうがいい)
初めに身もふたもないことを書きますが、飛行機旅行に液体を持っていくのはやめたほうがいいです。
理由はシンプルで、保安検査で没収されることがあるからです。
実際に私も経験しましたが、液体や半液体は持ち込み禁止だとわかっていても、ついうっかり保安検査に通してしまうのです。
長時間保安検査の列に並んだ後、バッグの奥の洗顔料などがひっかかり、後ろの長蛇の列を顧みて、泣く泣く放棄しなくてはならないあの瞬間。
これが存外に悔しいのでございます。
わかっていてもやめられないなら、これはもう、最初からすべての液体は持って行かない!くらいの心構えでいたほうが、スムーズに保安検査をクリアできるでしょう。
どうしても飛行機に液体物を積みたい場合はルールを確認しておこう
それでも、身の回りのものを持ち込みたいということもあるでしょう。
女性の場合、渡航先で肌に合った化粧品を探してなんかいられません。
そこで液体を飛行機で運びたい場合、2種類の方法がありますので覚えておきましょう。
- 航空会社のカウンターで預け手荷物にする。
- 100mlを超えない範囲で、透明のジップロックなどに入れて持ち込む。
とにかく、100mlを超えた容器に入った液体は保安検査場で没収されます。
200mlの容器に100mlしか入っていなくてもダメです。
面倒でも、液体は預け手荷物の中に入れましょう。
逆に、保安検査場を抜けた後に手にする液体は機内持ち込みが可能です。
ただし、この方法も乗り継ぎがある場合は使えないと思ったほうがいいです。
空港を出なくても、乗継便利用時には保安検査がありますので、現地のルールが適用されます。
乗継便があるときは、最後に出発する空港で免税品を買うのが無難です。
旅行で持ち歩く液体は意外と多い
旅行でよく持ち運ぶ液体類は、次の2つに類別できます。
- 食品(飲料)
- 日用品
詳しい品目は公的機関のサイトを参照するのが一番ですが、筆者の経験や見聞から、飛行機への搬入率が多いアイテムをまとめました。
飲み物はもちろん水分の多い食品も要注意
食品は、液体と固体の判別がしやすい品目がそろっています。
それでも、液体比率の多い食品などは盲点となりやすいので、お土産選びの際には、本当に機内へ持ち込めそうか一考が必要となります。
- お酒
- ジュース、飲料水
- 缶詰
- キムチなど水分の多い食品
まず、お酒と飲料水は液体物の中でもど真ん中アウトです。これは説明の余地がありませんね。
ちなみにアルコール度数が70%を超えると、預け手荷物にもできないので注意が必要です。有名どころとしては、ラムのバカルディ151(75.5度)や、ポーランド産ウォッカのスピリタス(96度)などでしょうか。常温でも揮発するレベルで、ほとんど爆発物同然です。
機内でワインのアテにしたいからといって、缶詰を持っていくのはやめましょう。保安検査場で詰問されるのが目に見えています。
ちなみにカルパスやビーフジャーキーは、別の理由(検疫)で持ち込めませんので、どうしてもつまみが欲しければ、せいぜいミックスナッツかお菓子でしょうか。
キムチなど、水分の多い食品もポピュラーなお土産の割には没収対象です。匂いの面でもおすすめできないので、しっかり包装して預け手荷物にすべきでしょう。
日用品は持ち運び頻度が高いわりに搬入禁止物が多い
知らない方のために書いておきますが、液体とはチューブなどに入った半固体も含まれます。
こうなってくると、瓶やペットボトル以外に入った日用品も、相当幅広く持ち込み不可となりますので注意しましょう。
定義は「容器に入っていないと形状を維持できないもの」です。
- 歯磨き粉
- 洗顔料
- 化粧水
- 乳液
- 日焼け止め
- 虫よけスプレー
- シャンプー
- リンス
- ボディーソープ
- シェービングクリーム
ざっと並べただけでもこれだけの品目がありますので、いかに身の回りの液体が多いかわかるでしょう。
シャンプー、リンス、ボディーソープなどの衛生用品は、文明圏のホテルなら置いてありますので、持っていかなくてもいいと思います。
歯磨き粉は、長距離のフライトで利用すると気分転換になるので、悩ましいところです。最悪没収されてもダメージが少ないので、機内搬入もアリでしょうか。
化粧品類は要注意ですね。女性にとっては、持って行かないわけにもいかず、破棄させられるとショックが大きい。ということで、持ち込みルールの100ml以下を超えないように注意していただきたいところです。
総じて言えるのは「旅行の荷物は減らしましょう」ということ
飛行機への液体持ち込みのルールは非常に厳しいです。
どうしてこんなものまで?と思うかもしれませんが、液体は爆発物であっても識別が困難なため、全面的に搬入負荷の措置をとっているのです。
こうした事情を知ったうえで、ルールをおさらいしましょう。
- 100mlを超える液体は基本的に持ち込みできない
- 100ml未満でもジッパー付きの透明袋に入っていないと持ち込みできない
でも、私個人としては、液体類は荷物が重くなるので、旅行のお供としては敬遠しています。
これからコンビニもないような未開の土地へと降り立つようなら仕方がありませんが、飛行機を降りる場所は必ず空港です。
空港には必ずお店がありますので、降りてから液体を補充してもいいのではないでしょうか。
頑張って荷物を減らして、預け荷物なしで旅行するようになると、空港で過ごす時間が短くなって快適ですよ。