日本にSuicaやPasmoがあるように、シンガポールにも、交通系ICカードが存在します。
その名も【EZ-Link(イージーリンク)】です。
この記事では、EZ-Linkカードの入手方法と、活用方法について、実体験をもとに解説していきます。
目次
EZ-Linkカードと、市内バスについてのあれこれ
EZ-Linkカードとは、シンガポール国内で使用できる、交通系ICカードの名称です。
特に、バスでの利用が、各段に便利になるので、シンガポールを訪れるのであれば、必ず買いましょう。
シンガポールの市バスは、2階建てになっていて、乗っているだけでも楽しいです。
参考:EZ-Link公式
EZ-Linkの購入先
公式ホームページを見るとわかりますが、EZ-Linkカードの購入先は、主に二つです。
ここでは、EZ-Linkはセブンイレブンのレジで10ドル!ということだけ覚えておきましょう。
2019年3月現在、だいたい800円程度です。
日本で、タバコでも買うくらいの気軽さで「Do you have a EZ-Link Card?」とでも尋ねれば、すぐに出してくれます。
セブンイレブンで購入した場合、デポジットは返金されないようですが、購入方法としては、シンプルでよろしいですね。
参考:WHERE THE CARDS ARE SOLD - EZ-Link
EZ-Linkの使い道
シンガポール市内の電車とバス、それぞれで利用できます。
また、総利用距離に応じて、割引が発生します。
バスで利用する場合、乗るときと降りるとき、それぞれタッチするだけです。
乗り換えのときも、手続き等はなく、割引対象なら、勝手に割り引いてくれる明朗会計です。
システム的には、韓国の都市部と同じと思うとよいでしょう。
関連記事:韓国旅行で交通カード(Tmoney)を買う方法と実際の使い方について解説。
その他、タクシーやファーストフード、自販機や、果てはホーカー(フードコート)での利用ができるなど、キャッシュレス旅行の大きな味方になってくれます。
Ez-linkのメリット
チケット購入のために並ばなくて済む
これは当然といえば当然ですが、交通カードを持っているだけで、いちいち券売機に並ぶ必要がなくなります。
貴重な観光時間、行列に並ぶことは、なるべく少なくしたいところですね。
EZ-Linkカードは、待ち時間の短縮に貢献してくれます。
駅構内の券売機でチャージできるほか、オートチャージにも対応しているようです。
「1年間チャージに使う時間があるなら、日本旅行にも行けるよ!」との売り文句が、シンガポール合理主義らしく、クスリとさせてくれます。
オートチャージを利用する場合、AMEXとダイナースは、手数料がかかるようなので、VISAかMasterを利用するとよいでしょう。
クレジットカードを持っていない方は、年会費無料のカードでよいので1枚持っておくと安心です。
関連記事:エポスカードは「得しかしない」クレジットカード。年会費無料でも海外旅行保険が手厚い!
バスの運賃変動を気にしないで済む
上の画像を見るとわかりますが、シンガポールのバス運賃は、距離制です。それも、かなり細かく分かれています。
日本の都市部のように、乗るときは前方のドアから乗り、降りるときは後方からですが、運賃が一律でないところが曲者です。
現金で乗ることも、もちろんできます。
ただし、乗るときに、目的地を告げて、ピッタリの金額を出す必要がありますが。
観光客にとって、「3.3kmだから0.93ドル!」といった心の余裕は、往々にしてないと思います。というか、現地人にもないと思います。ついでに、運転手さんもイライラすること請け合いです。
良心的な読者諸兄であれば、お釣りが返ってこないことを承知の上で、大まかに運賃を差し出すことでしょう。
「釣りはとっといてくれ!」というやつです。
この点は、EZ-Linkカードを持っていれば、全面的に解決できます。
乗った場所がどこであっても、行先がどこだとしても、あらかじめプログラムされた、フェアな運賃(fair-fare...)で、あなたを目的地まで連れて行ってくれるでしょう。
バスの乗り換え割引がきく
上にも書きましたが、公共交通機関の、総利用距離に応じて、乗り換え割引があります。
利用方法は簡単で、バスに乗るときと、降りるとき、忘れずにタッチするだけです。
割引がきく場合、何も言わずにディスカウントしてくれます。
日本も導入してくれるとありがたいのですが、市営交通と、民間会社の垣根がある以上、難しいのでしょうね。
ポイント制度があるらしい
専用のアプリを利用すると、カードの利用に応じてポイントがたまる模様です。
私は利用したことがないのですが、次回訪問時に利用してみようと思います。
シンガポールで上手にバスを乗りこなすコツ
シンガポールは、都市国家だけあって、計画的に作られた交通網を有しています。
上手に利用すれば、地下鉄よりも便利で、疲れにくい足として、旅人を助けてくれるでしょう。
シンガポールで、上手にバスを乗りこなすポイントを、私の経験からまとめました。
GoogleMapのルート検索機能を利用する
シンガポールは、GoogleMapの検索機能が、かなりの精度で利用できます。
主要な目的地を入力し、日本と同じ感覚でルート検索すれば、何番のバスで、何時に出発するか、すべて網羅されています。
市内から空港へのアクセスも、この方法でバッチリでした。
乗り換え案内にも対応している点が素晴らしいです。
バスに乗りながらGPSで現在地を把握する
個人的に、10年前から利用している手段ですが、バスに乗ったら、GoogleMapを開きっぱなしにするということです。
バスのよいところは、基本的に地上を移動するところで、常にGPSを利用できます。
不安なら、常にMapを注視し、目的地に近くなったら、すかさず降車ブザーを鳴らすのです。
ひとつ前、後ろのバス停で降車したところで、仕事で来ているのでなければ、大した支障はありません。
バス停一つ分散歩するか、逆側のバス停で待ちましょう。
もっとも、有名な観光地では、人が乗り降りする確率が高いので、あまり心配に思うこともないと思います。
近くのバス停まで【mobike】を利用して移動する
シンガポールでは、自転車シェアリングサービスの【mobike】が利用できます。
お目当てのバス停まで、少し距離がある場合、その辺に乗り捨てられている自転車を利用して、バス停まで移動しましょう。
バス停付近に、四角い枠線がある場合、そこがmobike専用ステーションです。
きちんとステーションに乗り捨てすると、アプリ上で感謝されます。実利があるかどうかは、リサーチできておりません。
関連記事:【シンガポール】ライドシェアmobikeの登録・利用方法。電話番号とクレジットカードは必須。
熱帯地域では公共交通機関の利用方法をきわめるべし
シンガポールは、赤道直下の国であるため、徒歩での移動に、予想以上の体力を使います。
公共交通機関を上手に利用すると、体力の温存ができてよいですね。
美しいシンガポールの街並みを楽しむため、短距離でも、バスの利用を推奨します。
日本だと馴染みがありませんが、お隣マレーシアとシンガポールをバスで行き来することもできます。
陸路で国境を渡ってみるのも、個人旅行としては面白いですよ。