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【レビュー】麻布テーラーでオーダースーツを作った感想。かなり細かいディテールも指定できる!

投稿日:2019/03/07 更新日:

2019年2月末に、オーダースーツの麻布テーラーを利用した記録をまとめました。

私の作ったジャケットの値段や、オーダーの流れ、オプション、ディテールなどをまとめてあります。

麻布テーラーに興味がある方はもちろんのこと、スーツをオーダーしたことのない方も、ぜひご覧になってください。

目次

麻布テーラーでオーダースーツ!

麻布テーラーで、実際にスーツをオーダーした際の情報を、項目ごとにまとめました。

オーダー日付と注文明細

製作期間

2019/2/27 ⇒ 2019/4/12 (約1か月半)

注文明細(税抜)

  • ジャケット単品(ウール100%):25,000円
  • メタルボタン:3,500円
  • 背裏キュプラ:2,500円
  • 袖裏キュプラ:無料
  • パッチポケット:無料
  • フックベント:無料
  • 襟、ラペルステッチ:無料
  • 肩パッド抜き:無料
  • 総毛芯:無料

合計:31,000円+税

パターン(型紙)

麻布テーラーのパターンは、次の3つから選べます。

参考:麻布テーラーの3つのモデル - 麻布テーラー

CLASSICO ITALIA

高めのゴージラインが特徴で、質実剛健な印象です。

今回、こちらのモデルで注文しました。

CONTINENTAL

CLASSICO ITALIAよりも、全体的に落ち着いた印象になります。

場所を選ばず使えそうです。

ビジネススーツにちょうどいいでしょう。

JET CRUISE

上の2つと、かなり印象が変わり、店員さんの言葉を借りると、若干モード寄りになります。

ラペルが細めで、鋭角に切れ込んでいるのが特徴です。

肩パッドも薄いものを利用しているようなので、カジュアルジャケットとして仕立てるのがよいでしょう。

麻布テーラーで作るスーツのスペック

オーダー料金(税抜)

スーツ1着40,000円からです。

残念ながら、2019年2月より値上げとなりましたが、中身を考慮すると、これでも安すぎるくらいです。

  • スーツ上下:40,000円~
  • ジャケット:25,000円~
  • ベスト:生地の料金+3割増し程度
  • スラックス:15,000円~

スーツは、最低価格40,000円からですが、基本的にウール100%です。

インポート生地は60,000円からですが、オーダースーツの例にもれず、青天井です。

セットアップで10万円以上の生地も、平気で置いてあります。

反物は置いていないようです。代わりに、バンチブックと、展示品を見て判断します。

ジャケット単体用の生地だと、フランネル素材や、綿、麻、シルク(混紡)、モヘアなど、何でもござれです。

傾向的に、ジャケット用の生地は、スーツ用よりも若干お高めです。

オプション料金(税抜)

よく利用されるであろうオプションについて、参考価格をお伝えします。

  • 背裏キュプラ:2,500円
  • 水牛ボタン:3,500円
  • メタルボタン:3,500円
  • ナットボタン:2,500円
  • 本切羽:3,000円
  • パッチポケット:無料
  • チェンジポケット:無料
  • ハーフ毛芯:無料(※)
  • 総毛芯:無料(※)
  • お台場仕立て:4,000円(※※)

参考:オーダースーツオプション - 麻布テーラー

ほぼ平均並みです。

ボタンが相場よりやや高いかな?といった印象ですが、その分、裏地のアップグレードが安いです。

後述しますが、背面だけでなく、袖裏までキュプラになる点を考慮すると、値段以上と言えます。

※メールで問い合わせたところ【JET CRUISE】のみ、軽量化のためハーフ毛芯で、それ以外は裾まで毛芯とのことです。

「製作工程で、一部、接着芯を併用していますが、接着芯というわけではありません」との回答です。

※※若干記憶があいまいですので、次に仕立てるときに聞いてみます。

ディテールはかなりこだわることができる

実際に、麻布テーラーでスーツをオーダーして、感じたことですが、ディテールへのこだわりがすさまじいです。

書けば書くほど、枚挙にいとまがありませんが、以下にその一端を紹介します。

麻布テーラーの袖裏地は、無条件キュプラ!

普通、オーダースーツの裏地はポリエステルであり、麻布テーラーも例外ではありません。

しかし、袖裏の滑りにはこだわっているとのことで、袖裏地のみ、なんと追加料金なしでキュプラを使ってくれます。

他社は、追加料金を払って、裏地をキュプラにしても、腕はポリエステルであることが多いです。

このため、夏場などは袖回り、特に脇のあたりが蒸れます。冬場は静電気がたまりやすくなります。

これまでの経験上、袖裏までキュプラにしようとすると、上位モデルにしなくてはならないか、一定の金額以上のオーダー(10万円前後が多いです)が必要だったりします。

店員さんいわく、「袖を通す時、滑らかに通らないジャケットは着る気にならないですよね」とのこと。かっこいいです。

モデルを問わず、毛芯仕立て!!

オーダーした後、芯地について、どうしても気になったので、公式ページの「お問い合わせ」から、メールで質問してみました。

夜にフォームを送信したのですが、翌午前中には回答があり、非常に詳しい製法まで解説してくれたので、非常に好感がもてました。

要約すると、一部、形態安定のために、接着心を使用するとのことでしたが、仕立て自体は毛芯とのことです。

接着芯ではありません、と断言してもらえました。

それも、半毛芯ではなく、裾まで毛芯との回答なので、つまりは、総毛芯ということでしょうか?(カジュアル仕様の型紙のみ半毛芯です)

他社だと、上位モデルのみ総毛芯となる傾向がある中(だいたい10万円前後のモデルが多いです)、この値段で、総毛芯は圧巻です。

無料オプションが充実している

麻布テーラーは、パターンオーダーをうたっていますが、形態的にはイージーオーダーと同等です。

中でも、ディテールへのこだわりようが半端なく、相当細かい注文にも対応してくれます。

私が聞いた限りだと、次のような例があります。

  • 肩パッドや芯地、裏地まで全部抜いて、完全アンコン仕様にできる。(限度はあると思われる)
  • パッチポケットが無料。更に、パッチポケットにフラップまでつけられる。胸ポケットもパッチにして、ブレザー仕様にできる。
  • センターベント、サイドベンツはもとより、フックベントも無料で対応可能。
  • 襟やラペル周りのステッチが無料で入れられる。ラペルの端寄りに入れるか、中央寄りに入れるか、微調整可能。フルステッチは有料。
  • 袖のボタンを2ボタンにして、間隔を開けて配置することもできる。
  • 体形補正がこまやか。袖の太さ、長さはもちろん、両肩の角度まで調整してくれる。

ここに書いた以外にも、「それなんですか?」と聞いてしまうようなオプションが、目白押しです。

こだわりを詰め込める割には、無料で追加できるオプションが多いのも特徴です。

オーダー玄人であるほど、納得いくまでビスポークできるでしょう。

接客は良い

麻布テーラーの接客は、しっかり話し合って、細部まで決めたい人に、最適です。

店舗によりけりですが、バーカウンターのような、横長のカウンターと椅子があり、店員と向かい合って、じっくり会話ができます。

初めてスーツを作る人でも、ちゃんとリードしてもらえますので、よほど変なものができあがることはないでしょう。

グローバルスタイルなどと比べると、宣伝が少ないためか、混雑度が控えめです。

スーツについての質問にも、喜んで答えてくれます。

完成イメージがわかないものについては、店内に完成品に近いものがあれば、探してきてくれました。

店員さんがスーツ好きである傾向にあるためか、よく、私物をロッカーから持ってきてくれます。

あえて難点を挙げるのであれば、一人一人の接客に時間がかかるため、待ち時間が長めである点でしょうか。

これは、長所の裏返しでもありますので、甘受すべきでしょう。

なお、場所にもよりますが、平日の夕方以降は、比較的空いていることが多いようです。

オーダースーツ専門店全般に言えることですが、スーツを作りに行く前に、まずは店舗を訪れて、丁寧に接客してくれる店員さんを見つけた方がいいです。

事前に、名刺をもらって、訪問前に電話を入れておくと、スムーズです。

割引制度はない

基本的に、キャンペーンや割引は、ないようです。

その代わり、スーツ作成時にポイントカードをもらえます。

2,000円につき1ポイント貯まり、100ポイント貯まると、5,000円の割引券となります。

有効期限は、最終利用日を起点として、2年後までです。

こちらは、2019年から制度が新しくなり、ポイントの使い勝手がよくなった模様です。

アフターサービスは平均的

仕立て後、6ヶ月までは、サイズ調整が無料です。

そうは言っても、肩幅を広げるなど、物理的に不可能な補正もあります。

丁寧にフィッティングしてくれますので、そもそも、補正が出ないよう、入念に打ち合わせるといいでしょう。

レディーススーツのオーダーにも対応している

2019年3月現在、銀座six店でのみですが、女性用のオーダースーツにも対応しています。

常駐している女性スタッフが対応してくれるそうですが、もちろん、男性用スーツにも詳しいです。

型紙は1種類のみですが、男性用のパターンを流用することも、不可能ではないとのこと。

もちろん、女性用に最適化されたパターンがいいとは思いますが。

銀座six内ではなく、銀座six北東側の交差点から、道路を挟んだビル内にあります。

店舗

東京都内を中心に、全国主要都市に実店舗を展開しています。

参考:店舗情報 - 麻布テーラー

麻布テーラーのジャケットを作ってみた感想

4/12にジャケットが完成したため、さっそくディテールを観察してみました。

生地自体に特筆すべき点はありませんが、一番下の値段からウール100%なので、安心感があります。

ラペルがきれいにカールしています。

これだけで好印象です。

肩パッドを抜いて、アンコン仕様にしてもらいました。

かなり軽いです。

ラペルと上衿には、標準でステッチが入っています。

丁寧な仕事です。

ブレザーがテーマということで、フックベントです。

キュプラの裏地が滑らかです。実際、キュプラと比べると、ポリエステルは、若干硬い感じがします。

写真だと見づらいですが、袖裏地はストライプで、クラシックな印象です。

横から見ると、袖が前傾して、シワができています。

ハンガーにかけたとき、まっすぐ下へと、袖が伸びているよりも、若干前よりのほうが、着心地がいいです。

まとめ:これまで他に使った4社の中では、麻布テーラーのスペックが最高

価格、接客、品質が、同価格帯のオーダースーツ店の中では、頭一つ抜けていると感じました。

特に、袖裏地の素材や、芯地にコストがかかっており、目立たない部分でも、丁寧な仕事をしているようです。

店員の知識が豊富で、接客も丁寧な傾向があるので、初めてのオーダースーツにもよいでしょう。

これまで、4社でスーツを仕立てましたが、現在のところ、麻布テーラーの費用対効果は最高です。

私なら、次のスーツも、麻布テーラーで作ります。

関連記事:【レビュー】オーダースーツ店グローバルスタイル(Global Style)での返金体験について。サイズが合わずに泣く泣く返品した結果。

アメリカンエキスプレスのカードを持っていると、入会から3か月間、偶然な破損を一定額まで保証してくれるので便利です。

特にスーツは使用頻度が高いと思います。



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