バイクに乗るにはヘルメットが必要ですが、筆者はフルフェイス以外は使いません。
どう考えても、フルフェイス以外を使うデメリットが大きすぎるからです。
その理由について語った記事です。
目次
バイクに乗るなら迷わずフルフェイスにしたほうがいいと思う理由について
ライダーならわかるかと思いますが、フルフェイスヘルメット、重いですよね。肩がこるので長距離がつらいです。
クルーザーにサングラス、くわえたばこといった、ステレオタイプなスタイルでダラダラ走りたくなることもあります。
それでも、メットはフルフェイス以外ありえません。
私自身、HONDAのCB系列をこよなく愛するライダーですが、バイクに乗るならヘルメットはフルフェイス一択だと思っています。
身をもって知った経験から、その理由を語ります。
危ない
バイク、危ないです。これだけで、フルフェイスヘルメットを選択するのにじゅうぶんな理由となります。
私はテコンドー経験者ですが、柔らかいグローブでヘッドギア付きの頭部を殴られるだけでも、普通にめまいがするほど痛いです。ついでに空手経験者ですが、剣道の面のような防具を付けていても、頭部に突き蹴り受けると、脳震盪のようになります。さらに言うと柔道経験者ですが、軽く助走をつけて前回り受け身を取るのも、素人にはムリです。
それを、数十km/hという、人間が出せる限界以上のスピードで、硬い車や電柱やアスファルトに激突するのですから、たまったものではありません。
ちなみに、1988年にカール・ルイスが記録した100m走のスコアは9.92秒だそうです。
- 100m / 9.92s = 10.08m/s
- 10.08m × 60 × 60 = 36,288m/h
- 36,288 / 1000 = 36.288km/h
かつて人類史上もっとも速いとされた男の全力疾走でも、原チャリの法定速度を、ほんのり超えた程度なのです。この時点で、バイクの出せる速度は、並の人間が出せる速度を大幅に超えています。
「ちょっとそこの電柱に向かって全力疾走で体当たりしてみて」と言われて、無傷でやれますか?
私のいとこは、原付の30km/hで事故しましたが、半キャップであったため、顔面の右半分が縦に陥没してしまいました。バイクに比べたら、格闘技なんて安全そのものです。
バイクに乗っていると、段々恐怖感がマヒしてきますが、死なないためにできることはやりましょう。
日焼けする
ドライバー焼けという用語があります。
運転席が右側にある日本の自動車は、右側から紫外線を受け続けるため、顔の右半分だけ日焼けしてしまう現象のことです。
ガラス一枚隔てたドライバーですら日焼けするのです。ライダーなんて、四六時中お日様のもとにさらされ続けるのですから、ライダー焼けは必至です。
ましてや半キャップ?ジェットヘルメット?頬も額も目元も全部露出しちゃっていますよね。でもって、ライダーの服装は長袖長ズボンが基本ですから、胴体真っ白で顔の一部分だけ焼けちゃうという、部分日焼けが発生します。
私は、今年の3月に沖縄ツーリングをしましたが、うっかりグローブを忘れたために、手の甲だけ別人のように日焼けしました。それはもう、カッサカサに。
日焼け自体を否定するつもりはないのですが、顔がヘルメット上に日焼けするのが嫌なら、フルフェイスかぶりましょう。紫外線カット機能のついたものなら、なおのこと良しです。
インセクトストライク!
バードストライクという航空用語があります。
広義には、鳥類が飛行機を含む人工物に衝突する事故を指しますが、バイクに乗っていると、度々バードストライクのような事態に見舞われます。
私はこれを「インセクトストライク」と勝手に名付けました。
ライダーあるあるですが、高速走行時に虫がヘルメットに当たると、かなりの衝撃に驚くことがあります。身近な事象に例えると「小石を投げつけられた」ような感触です。
フルフェイスならまったく問題ありませんが、バイザーなしのジェットヘルメットや半キャップで顔面に虫が当たると、相当痛いはずです。ましてや、目や鼻の穴にでも入ろうものなら、と想像すると恐ろしくなります。場合によっては、そのまま転倒するのではないでしょうか?
ちなみに、衝突時に発生するエネルギーは【1/2×質量×速度の2乗倍】です。足し算、引き算でなく、掛け算が公式に加わるだけでも恐ろしいのに【2乗】ですよ。【*】じゃなくて【^】です。物体の重さよりも、速度のインパクトのほうが強いのです。個人的には、この世の物理法則って、どこかバグっているんじゃないかと思います。
さておき、衝突した物体の質量がちっぽけな虫程度でも、自分が100km/hも200km/hも出していれば、運動エネルギー自体が雪だるま式に増えていきます。
当たったものが昆虫だろうが野球ボールだろうが、高速走行時の物体接触は、恐ろしい破壊力となります。
くれぐれも、顔面の露出した半キャップやジェットヘルメットで高速走行しないようにしましょう。
たとえ重くても肩が凝っても暑苦しくても蒸れても髪型が崩れてもコンビニに入れなくても、バイクに乗るならフルフェイス一択だ
バイクはそもそも不便な乗り物ですが、不便さに拍車をかけるのがヘルメットの存在です。
中でもフルフェイスヘルメットは、防御力と引き換えに、とかく不便です。
それでも私は、バイクに乗り続ける限りフルフェイスヘルメットを着用し続けます。
バイクに乗ること自体、不便さを甘受することなのです。だったら、とことん不便を受け入れようではありませんか。
オージーケーカブト(OGK KABUTO)バイクヘルメット フルフェイス FF-R3 シャイニーレッド M (頭囲 57cm~58cm)