この記事は、英語ができない人が、渡航先の入国審査で困らないための技術について解説しています。
海外旅行が初めての方はもちろん、何度か経験のある中級者の方も、知っておいて損はないので、ぜひご一読ください。
目次
入国審査官が気にしていることは結構限られている。審査官の心理と応酬話法について
海外旅行で、もっとも緊張する瞬間といえば、外国への入国審査ではないでしょうか?
なにせ、日本語の通じない環境であれこれ聞かれるなんて、ストレス以外のなにものでもないですからね。
しかも、審査で色々聞かれる国、聞かれない国、越境カードを書く国、書かない国、指紋も取ったり取らなかったり、やっぱり現地でビザが必要だったり。
本当に千差万別です。
色々な入国審査場を経験してきましたが、よく聞かれることは、けっこう似通っています。
監査官にもツボがあるということなのかな、と思っています。
犯罪歴やパスポートの有効期限などは論外なので、それ以外でよく聞かれることと、返し方をまとめました。
言葉以外で通じるのなら、あえて英語を話す必要はないです。
いつまで滞在するのか?⇒絶対に不法滞在しないでね?
Q. How long will you be staying?(いつまでの滞在ですか?)
A. I will be staying for 3days.(3日間です)
入国審査場でこの質問をされなければ、担当者の職務怠慢レベルです。
とにかく聞かれるので、ちゃんと答えられるようにしておきましょう。
入国審査官としては、ビザ切れ、滞在期間切れを、一番警戒しています。というか、それが仕事です。
この心理を前提にすると、最適な答えは、むしろ次のようになります。
A. This is the return flight.(これが帰りの便です)
無言でもいいので、事前にeチケットを印刷したあと、帰りの便名と日程、行先にマーカーを引いて、手渡してしまいましょう。
教科書的に答えるなら「3日間です」もアリですが、私の経験上、紙を出したほうがスムーズでした。
これなら英語を話すことなく「こいつ、わかっているな」と思われるでしょう。
どこのホテルに滞在するのか?⇒在留期間超えそうになったら意地でも連絡するよ?
Q. Where are you stating?(滞在先はどこですか?)
A. I have a reservation at Marina Bay Sands.(マリーナベイサンズです)
先の質問とも連動しますが、口では3日後と言っても、実際に行方をくらまされてしまう可能性もあります。あげく、犯罪など起こされては、監査官の面目丸つぶれです。
国内に住所のない外国人なら、せめて連絡のつくホテルを押さえるのは普通のことです。
出国日との矛盾がないように、ホテルの宿泊日数もチェックされるでしょう。
私の場合、先手を取って、ホテルの予約をプリントして見せるのが、一番効果的でした。
ホテルの住所と電話番号、滞在期間をマーカーでハイライトしておきましょう。
A. Here is my reservation.(これが予約です)
これだけでオーケーです。
私が若いころは、その日の宿も決めずに旅行していたことがありましたが、シンガポールなどは、ホテルの住所をカードに書かないと、その場で書くように求められますので、1泊分だけでも予約しておくのが無難です。
エクスペディアでは、東西様々な国のホテルを扱っているので、空室を探して見つからないことは、まずありえないでしょう。
参考:世界最大海外ホテル予約サイト<<エクスペディア>>で簡単予約
指紋ちょうだい⇒犯罪に加担したら容赦なくつかまえるよ!
Q. Fingerprint.(指紋取ります)
A. ...(無言で指を機械に乗せるだけ)
これには何か言うこともないです。
担当者も、無言で指を見せるようにジェスチャーすることが多いですし、読み取り機が多言語対応していることも、よくあります。
私の場合、片手の人差し指に指紋がないのですが、これを言わずに読み取らせようとしたところ、先に言ってくれ!と注意されたこともありました。
例外なので、そこまで気にすることはないでしょう。
なお、指紋を取るのは、犯罪抑止のためですので、気持ちよく応じてあげたほうが、監査官の心象はいいでしょう。
今年何回目の滞在か?⇒意図的に入出国を繰り返して、ノービザ滞在期間を延ばすのはズルくない?
Q. You have to get visa when you come next time.(次からビザを取ってね)
A. I got it.(わかりました)
これは、シンガポールなどでよく聞く話ですが、滞在期間を延ばす目的で、入出国を繰り返すのは、ご法度です。
日本のパスポートを持っていれば、数百を超える国で、1回の滞在あたり30日程度の滞在期間を与えてもらえます。それも、ノービザで。
この制度を悪用して、陸続きの外国へ出国して、すぐに戻ってくる人が多いため、入国管理局も神経をとがらせているようです。
もしも、この質問を投げかけられたら、次はないと思ったほうがよいでしょう。
逆に、一発アウトは殺生だから、今回までは見逃す、と言ってくれているのが、上のようなケースです。
よって、ここでの回答は、I got it.(わかりました)でじゅうぶんかと思います。
もちろん、その後ビザを取るなり、しばらく入国を控えるなり、自分なりに気を付ける必要があるので、ご注意ください。
本来なら、ビザなしで30日も滞在できるほうが、特例のようなものなのです。海外旅行好きの方は、日本国籍を持っていることに感謝しましょう。
英語はできなくても問題なし。度胸と前準備で乗り切ろう
清く正しく暮らしている皆様は、何もやましいことがないはずなので、たいていの場合、堂々としていれば通してもらえます。
あとは、スムーズに気持ちよく通してもらうため、前準備が必要なだけです。英語なんていらないので、要点を押さえて資料を出してしまいましょう。
入国審査はパスポートを提示する前から始まっていますよ。
とはいえ、簡単なやり取り程度なら、口頭で済ませられるほうがスマートですよね。
私のおすすめ勉強法について記事にしましたので、不安な方は勉強してから出国したほうが、気持ちが楽になると思います。
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他にも空港での不安ごとがある人のために、空港関連のまとめ記事を作りました。