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浜田省吾ゆかりの味が蘇る。江田島お好み焼き店「だいだい」訪問記。

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浜田省吾関連で毎年訪問中の、広島県は江田島市ですが、今年の2月も訪問してまいりました。

江田島といえばグルメは牡蠣ですが、広島焼きも忘れてはなりません。

この記事では、浜田省吾ファンなら一度は訪れてみたいゆかりのお店を紹介します。

「高田」と「だいだい」というお好み焼き屋さんについて

江田島のお好み焼き屋さん「だいだい」を語る前に、同じく江田島市鷲部にあった「高田」というお好み焼き屋さんについて語る必要があります。

「高田」は、2000年代頭頃まで営業していたお好み焼き屋さんで、同市内で長く営業を続けてきたそうです。

現在は営業を終了していますが、当時浜田省吾さんが訪問したことで雑誌に取り上げられています。これが2005年の出来事。

写真は浜田さんが来島時に残していった貴重なサインです。その真下にお好み焼きの宣伝が。なお「たかだ」ではなく「たかた」です。

省吾さんが訪れたとのことで、知る人ぞ知るお店になった高田ですが、それからまもなく閉店を迎えます。

しかしその後も、省吾さんが訪ねたお好み屋という伝聞が残っていたせいか、2016年から近所で営業を始めた「だいだい」というお好み焼き屋さんのことを「高田」と間違えて訪問するお客さんがちらほら現れたとのことです。

これを申し訳なく感じた「だいだい」のご主人が「それならウチで高田のお好み焼きを再現しよう」と、閉店した高田のご主人から、わざわざ当時の味を伝授してもらったのが、高田のお好み焼きの復活劇となりました。

中国新聞からの引用では次の通り。

同市(管理人注:江田島市)で少年時代の一時期を過ごした浜田さん。2005年に雑誌の取材で立ち寄ったのが、かつて暮らした警察官舎(江田島鷲部地区)近くのお好み焼き店「高田」だった。(中略)その後まもなく閉店した高田の味を受け継いだのが、すぐ近くで営むお好み焼き店「だいだい」。7年前の開店以来、ファンが浜田さんの訪れた店と間違えてやって来るという。「申し訳なく、ずっとその味を再現するのが夢だった」と店長の大段佳奈子さん。

出典:2023.11.11、 中国新聞

引退したとはいえ、他店の店長に味を授けてくれるとは、なんとも寛容ですね。同じく、すでにお店を構えたプロが人に頭を下げて技術を教わるのも、気骨があると行いと言えるでしょう。

勝手な偏見ですが、筆者の自宅周辺のラーメン屋で同じことをしたら、エラいことになりそうです。

「だいだい」で昔ながらの江田島焼きを食す

さて、件のだいだいについてです。

去る2023年末、江田島の友人からだいだいの存在を教えていただけたので、翌年2月に訪問することとなりました。

お店の入口には看板ではなく、目立つ自販機が置いてあります。おかげですぐにお店がわかりました。

のれんをくぐると、こじんまりとした店内に焼けたソースの美味しそうな匂いが立ち込めていました。

この時期の広島は観光客も多く、前夜の広島市内ではお好み焼き屋に行列ができるほどの賑わいでした。おかげで広島焼きを食べそびれていたため、期待にお腹が鳴ります。

麺シングル、麺ダブルとは、書いて字のごとくお好み焼きの土台に使われる麺の量です。シングルが一玉、ダブルが二玉とのこと。

そば(焼きそば)とうどんの二種類が選べます。

うどんを使ったお好み焼きは食べたことがなかったので、素直にうどんシングルを注文し、しばし待つことにしました。

テレビでは広島城付近のお好み焼きイベントが流れております。お店も表もお好み焼き三昧です。

待つこと十数分。高田のお好み焼きを再現したのがこちらです。

こ、これは…ダブルだ!

どうやら、オーダーが間違って通ってしまったようで、こちら「うどん麺ダブル」です。あまりの立体感に、うどんがピンボケしています。見ての通り、中年には覚悟のいる存在感でした。

県外からの訪問者にとって、お好みソースの絡んだ麺は、お好み焼きというより焼きうどんという形容が当てはまります。

同行者はそば(焼きそば)を注文しておりましたが、こちらも見てわかるようにそばがギッシリ。半分に切ると、さながら銅線ケーブル断面です。

お味のほうですが、食べごたえは凄まじくも、食感がもちもちと柔らかく、意外と完食しやすかったです。ソースが塩辛すぎない点も好みです。

こちらが店内の様子。広島弁が印象的なご主人に許可を得たので、お言葉に甘えて撮影させていただきました。

今回は昼間に訪問しましたが、夜メニューがあるため、夕方からは居酒屋に変身するそうです。物価高の昨今においてはリーズナブルなお値段設定なのですが、惜しむべくは江田島に夜まで滞在すると広島市内に帰る船がなくなること。県外からの訪問者にとっては、やはり昼時の利用がよさそうです。

江田島訪問の予定がある方は、広島市内のお好み焼きと食べ比べてみるのも面白いでしょう。

なお、焼き上がるまでには、注文から15分程度時間がかかります

空腹加減には余裕をもって来店するといいでしょう。

浜田省吾ベンチから歩いて行けます

今回訪問したお好み焼き屋「だいだい」は、江田島市の鷲部という地域にあります。

鷲部といえば浜田省吾さんの通っていた鷲部小学校跡地のご近所。

当ブログでも紹介していますが、鷲部小学校の跡地は現在図書館になっており「浜田省吾ベンチ」なる名所があります。

省吾さんを扱った記事のスクラップや、CDアルバム、ディスコグラフィーなど、ファンの寄贈から成る特設コーナーが見どころです。以前は有志による運営でしたが、2023年には何と市公認のものとなり、大変豪華なタイムスリップを引き起こしています。

中には、未公開を含めた貴重な資料もあるので、ファンなら必ず楽しめるでしょう。

・関連記事:浜田省吾さんゆかりの江田島へ。図書館のベンチは一見の価値あり。(ファン向け)

話が逸れましたが、浜田省吾ベンチからだいだいは、歩いて10分ほどの距離です。ベンチ訪問の後に立ち寄るとセットで楽しめるでしょう。

私がだいだいを訪問したのは、休日のお昼でした。

幸いにも、江田島の友人がお店を予約してくれていたため、すぐにお好み焼きにありつけましたが、席数の割に混雑するため、できるだけ予約したほうがいいです。

場所:広島県江田島江田島町鷲部1丁目1-2
電話番号:082-342-3675

なお、繰り返しになりますが、お好み焼き屋さんの「高田」は閉店して民家となっています。

お店でも観光名所でもないので、無許可の写真撮影などは控えたほうがいいでしょう。

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