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都内はずれに面白おかしなカプセルホテル。サウナ錦糸町ニューウイング宿泊記。

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東京駅から数駅圏内でサウナを探している方におススメのサウナ情報をお届けします。

全体的にサウナの温度は低め、湿度は高めの優しいサウナです。

浴場内部も、お風呂から上がったあとも、サウナ客を楽しませる工夫に満ちあふれていました。

この記事を見たらニューウイングに行きたくなるかもしれません。

目次

ニューウイングは東京駅からわずか3駅の場所にあるカプセルホテル

サウナニューウイングはJR東京駅から、総武線(快速)一本でアクセスできます。

都心から実に3駅。

他記事でレビューした「レインボー」の一駅手前の錦糸町にあります。

こちらが錦糸町駅。

東京駅周辺から東へ数駅行くと、ガラリと雰囲気が変わって、下町情緒が漂ってくるんですよね。

私自身、有楽町でサラリーマンをやっていた頃がありましたが、まるで別の国へ来たかのような錯覚に陥りました。

鶯谷のサウナに訪れたときも似たような感覚になったことがあり、東京の意外な奥深さを感じます。

さて、件のニューウイングですが、カプセルホテルのご多分に漏れず、駅から徒歩5分程度の好立地です。

近隣には飲食店も立ち並び、サウナ後の一杯にはまず困りません。

ホテル近くには、餃子の有名店「亀戸餃子」もありました。

亀戸餃子か歩いて1分。こちらがニューウイングの玄関です。

ウイルスによる入場制限なのか、普段から人数制限をしているのかわかりませんが、私が訪れたときにはサウナへの入場待ちが発生していました。

カプセルホテルを予約していたため、行列への参加は免除とのこと。やはりサウナを楽しむならカプセルホテル付一択です。

フロントでは、係りの方が懇切丁寧にチェックイン対応してくれました。

サウナのフロント対応が丁寧だと嬉しくなるのは私だけでしょうか?

ご覧の通り、飲食物の持ち込みは禁止ですが、フロントで飲料の販売があります。

キンキンに冷えたイオンウォーター(900ml)が200円なのは嬉しいですね。

他にも、チューハイ250円など、かなり安い印象を受けました。

また、ニューウイングではリストバンドでの清算方式を取っているため、キャッシュレスで飲み物を購入できます。

チェックインは16時とやや遅めですが、反面チェックアウトが翌12時ですので、長期戦上等ですね。

清掃時間が深夜なので、朝風呂を楽しみやすいのも最高です。

1Fのロッカーはビジター用、地下に降りるとカプセル利用者用のロッカールームがあります。

土曜日の16時に訪れましたが、人っ子一人いませんでした。

前々から感じていましたが、休日にわざわざカプセルホテルを利用する人は少ないのでしょうか?

通常、バスタオルは1枚とのことでしたが、ロッカー内には2枚ありました。

カプセル利用者向けのサービスですね。

リネンの追加は別料金です。環境負荷も考慮すると、素直に2枚で手を打つべきでしょう。

フェイスタオルは、入浴の度に何枚でも利用できますので、あまり困らないと思います。

こちらも無駄に複数枚利用すべきではありませんが。

駅近の立地、気持ちのいいフロント、清潔なロッカールーム。

今のところ大変好印象です。

浴室はいかがでしょうか?

サウナニューウイングのここが面白ポイント

ニューウイングの印象を一言でまとめるなら「面白いサウナ」でした。

ここで言う「面白い」には「愉快だ」という意味もあれば「珍しい」「変わった」「興味深い」というニュアンスまで含まれています。

それほど味わい深いサウナ&カプセルです。

その魅力について語りましょう。

浴室内は広くて人が少ない

ニューウイングの浴場は館内2Fにあります。

入場制限をしていたからか、脱衣用ロッカーの埋まり具合は50%といったところ。

47都道府県の名前を冠していますので、ご自身の出身地の枠を選ぶと間違いが少ないでしょう。

なぜか「種子島」など、都道府県から外れたネーミングもありましたが、枠数の都合でしょうか。

浴室前には冷蔵庫があり、飲み物を冷やしておくことができます。

ウォーターサーバーがない(蛇口と紙コップ式)のが個人的には難点ですが、冷蔵庫の利用でカバーできたのは嬉しいところでした。

掛け湯をしながら感じたところは、浴場の広さのわりに人が少ないこと。

入場制限のたまものなのかわかりませんでしたが、洗い場も湯船もベンチもじゅうぶんすぎる余裕があり、ゆとりをもって楽しめそうです。

全体的に黙浴推奨なので、とにかく自分の世界でのんびりしたい人向けです。

異常に暑い二股温泉風呂と異常に広いジャグジー

私はいつも、サウナに入った〆で本格的に体を洗うため、掛け湯をしてからひとまず浴槽へ向かいました。

温浴用のお風呂は次の二種類。

  1. 二股温泉風呂(高温)
  2. ジャグジー(中温)

至ってシンプルな構成ですが、両方大変気持ちがいいのです。

二股温泉風呂、高温にしては長く浸かっていられる。

入った瞬間、肌が焼けるような思いをしましたが、いざ入ると長居のできる心地よさがありました。

イベントがゲリラ的に開催されるようで、この際44度まで湯温が上がるそうです。もはや何かの刑罰に思えますが、マニアにとってはたまらないでしょう。

そしてジャグジーも、肩まで沈むにしては負担なく入っていられます。

広さと深さを兼ね備えており、ただただ気持ちがいいです。

サウナなしでも満足してしまうくらいで、こちらも長々と入っていられます。

両方いい湯でしたが、のぼせる感覚なしに入浴できるのは、ひとえに「換気の状態がいいから」ではないでしょうか?

実際、ジャグジーの奥の方に座っていると、わずかに開いた非常口と、対面の換気扇上に空気の流れがあり、涼しさすら覚えました。まさに「頭寒足熱」。

湯気が立ち込めている様子もなく、長時間快適に過ごせる環境でした。

セルフロウリュのできるスチームサウナ

お風呂のレビューで終わってしまいそうでしたが、気を取り直してサウナについて語りましょう。

洗い場から水風呂を横目に進むと、最奥部にサウナがありました。

サウナ室前にはサウナマットが積まれており、無制限に利用できます。

こちらビート板ではなく、フカフカの布マット。気持ちいいです。

さて、まずは向かって右手、中温ミストサウナ。温度計は摂氏60度程度を指しています。

ドアの張り紙に書かれているのは「スナック吉田」。

怪しい。怪しすぎる。

かけられた札には「空」と「領域展開」の二面で、これまた怪しい。これを見て、本当に空いているのかどうか判断できる人っているのでしょうか?

気を取り直して入ってみると、完全なスチームサウナほど蒸気に満ちているわけではなく、湿度の高い中温サウナといった感じ。

スチームからアロマのいい香りが漂ってきます。

そして淡々と流れるレゲエ調のミュージック。マスターの趣味でしょうか?

室内の薄暗さも相まって、異様なムードを演出しています。

上段下段の構成で、6人入れば満員ですが、利用者が少ないため、空いていることも多かったです。

部屋の奥にサウナストーンが置いてあるのですが、こちらはなんとセルフロウリュが可能です。

元が湿式サウナなので、激しくジュージューいうわけではないですが、水をかけた瞬間から心地よい熱気が漂ってきます。

このため、60度とは思えない熱を感じることができるでしょう。

小さなうちわが備え付けてあるので、ロウリュの後はパタパタ扇ぐとさらに気持ちいいです。

隣に別のお客さんが座っていると、何となく扇いであげたくなるのがセルフロウリュの面白いところ。

私もさりげなく扇いでもらったことがあります。そしてこっそり扇いだこともあります。

オジサン同士、思いやりの連鎖が気持ちいいですね。

普段はギスギスした人間関係の只中にいる人でも、ひとたび風呂場に足を踏み入れれば、そことなく優しくなれるものです。

こうして世界平和が生まれればいいのになあ、などと空想しながら、ミストサウナを後にしました。

ちなみに「スナック吉田」の吉田さんは、ニューウイングの支配人です。

やっぱりあのBGMはマスター(支配人)の趣味か。

ホームページを見て、妙に納得してしまいました。

潜って泳げる水風呂プール

スナック吉田でぬくぬくした後は、サウナ―お楽しみの水風呂タイムです。

水風呂は2種類で、それぞれサウナ室の真横にあります。

片や冷水プールと名付けられるほど広々としたプールで、10人入っても大丈夫との触れ込みが。水温16度~18度です。

もう一方は、小ぢんまりとした水風呂で、18度~20度程度と、冷たい水風呂が苦手な人にも優しい湯音です。

私は冷たい方が好みなので、冷水プール一択でした。

これがまた、深い、広い、冷たいと三拍子そろっており、非常によろしい。水量が豊富なため、入浴による水温変化も少ないように思えました。

泳いだり潜っている人もいるくらいの広さですが、スタッフも注意している様子がないので、もしかして、潜水OKな水風呂なのでしょうか?

だとすると非常に珍しい。そして貴重。

あまりに気になったので、夕飯を食べに外出する前、フロントで質問してしまいました。

「皆さん水風呂潜っているんですけど、もしかしてここ、潜ってもいいんですか?」

すると元気よく「冷水プールの方ですよね?いいですよ!」との回答。

一般的なサウナでは、衛生上の理由から、水風呂には頭まで浸かれません。

それがニューウイングでは可能だとか。私としては前代未聞でした。

後日ホームページを見ると、やはり「冷水ミニプール    16℃~18℃(潜れる泳げる)」の表記が。

懐が深いというか、サウナ―のツボを押さえているというか、なんとも粋な演出ですよね。

言わずもがな、掛け湯をしない(潜るなら頭も)のは言語道断ですが。

オートロウリュ対応のドライサウナ

ベンチでひとしきり休んだ後は、ドライサウナに向かいます。

一歩入ると、しっとりと柔らかい温気が体全体を包み込みました。

室温は80度台ですが、体感としてはそれ以上。

この感じは湿式サウナに近いものがあります。

はて、サウナストーンが見当たらないな?と室内を見渡したところ、サウナについての解説がありました。

何でも「ボナサーム式」といって、サウナストーンがベンチの下に格納されており、自動で水がかかるとのことです。

しばらく座っていると、どこからか「ガコン」という音と、続いて「ジュウ」と熱を帯びた音が聞こえてきます。

なるほど、これがボナサームとやらか。などと思っていると、ロウリュの心地よい熱気が足元から立ち上ってきました。

通常のロウリュは、サウナストーンに水をかけた後、うちわやタオルで空気を攪拌することがあるのですが、ボナサーム式はロウリュが始まった瞬間に、部屋全体が均等に加熱されるようです。

このため、常時適度な湿度と、実際の温度以上の暖かさに満ちているのだとか。

先ほど入ったスチームサウナといい、このボナサームサウナといい、ニューウイングのサウナは、温度が低めで湿度が高め。

全体的に「優しいサウナ」という印象を受けました。

反面「俺は100度を超えるアッツアツのサウナじゃないと満足できないんだ!」というあなたには、隣町のサウナレインボーをおススメします。

こちらは高温サウナが114度、水風呂14度でして、その差100度というマニア向けのサウナでございます。

充実した浴場設備とアメニティ

サウナと水風呂ばかりに目が行きがちですが、ニューウイングの浴場は他にも目を見張る点があります。

それが、浴場内の充実した設備です。

細かい話になりますが、シャワー一つとってもボタン式ではなく、家庭用と同じように連続して水が流れ出るタイプです。

シャンプーもボディーソープも種類が非常に多く、とっかえひっかえ楽しめます。くまモンシャンプーもありました。

もちろん歯磨き粉も置いてあり、体の内側までサッパリします。

個人的に非常に嬉しかったのは、洗顔料が置いてある点。これは中々見かけません。

リラックス用のベンチも数が多く、浴場内には業務用の扇風機が置かれていて、クーリングに最適です。

ところどころに謎のスイッチがあって、押すとミストが出たり、全方位シャワーが起動したり、クスリと笑わせてくれます。

ただ一つ残念だったのが、ウォーターサーバーがなかったこと。

代わりにサウナ室の前に、蛇口とカップ、氷があるのですが、これが微妙にかったるい。

氷は口に含んでサウナに入れるので、それはそれでいいのですが。

快適な共用部とカプセルルーム

サウナの快適さはもちろんですが、館内共用部の過ごしやすさも見逃せません。

洗顔料に化粧水、乳液もすべてそろっているので、入浴後の美容に気を使う方でも安心です。

休憩室の前には自販機があり、フロントではアルコールも購入できます。

漫画コーナーにごろ寝コーナーもあり、思い思いにくつろげます。

日帰り向けの休憩室は暗くていい香りに満ちています。サウナ後なら熟睡確実でしょう。

休憩場になぜかファミコンとスーパーファミコンがあったり。

高橋名人のポスターが貼ってあったり。

パチスロの台が置いていたり、それなりに大人(具体的には昭和生まれ)なら、童心をくすぐられること請け合いです。

少しでもサウナ好きの諸兄なら、確実に癒されるでしょう。

コインランドリーがあるのも、宿泊客には嬉しいところです。

そしてこちらがカプセルルーム。

広々としていて清潔です。

静かで空調も良く、マットの厚みもじゅうぶんです。

心なしか、通常のカプセルホテルより幅が広かったです。

素晴らしいサウナと、居心地の良い館内に癒されて、この日は朝までぐっすりでした。

錦糸町ニューウイングはサウナ―を楽しませる工夫に満ちていた

結論。ニューウイングの総評は「◎」です。

サウナと浴場の居心地のよさもさることながら、館内の随所に、訪問客が快適に過ごせる工夫が施されていました。

常連志望の方にはポイントサービスもあります。チェックアウト時に希望すれば、すぐに発行してくれます。

お近くのあなたも、たまに東京に来られるあなたも、一度足を運んでみてはいかがでしょうか?

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