昨今、サウナ界隈が盛り上がっていますね。
私も数年前からサウナに出入りしております。
先日、葛飾区新小岩で良いサウナを見つけましたので、サウナ好きの諸氏におすすめしたく、レビュー記事を書きました。
情報収集にはレビューサイトが便利ですが、たまには個人ブログに書かれた感想を読んでみてはいかがでしょうか?
目次
カプセルホテルレインボーは総武線(快速)新小岩駅すぐそこのサウナ
さてこの度、新小岩駅すぐ近くに、素晴らしいサウナがあると聞いてやってきました。
私をサウナの道へと引き込んだ師匠が何度も通うのだから、間違いないでしょう。
地図で見ると、総武線新小岩駅南口から歩いてすぐのようです。
カプセルホテルは、えてして繁華街の近くに位置していることが多く、こちらレインボーもその例に洩れませんでした。
しかしながら、このようにアーケード街のど真ん中に位置しているサウナは初めてです。
入り口で写真を撮っていると、スタッフのお兄さんが気を利かせて立ち止まってくれました。親切です。
カプセル利用の場合、チェックイン15時~チェックアウト翌11時。朝風呂も余裕で楽しめる時間設定ですね。
飲食物の持ち込みは禁止です。
フロントにはサウナグッズと、飲み物類が販売されています。
サウナ―の友であるイオンウォーターや、風呂上がりのお楽しみ、アルコール類も完備。補給線はバッチリです。
どんなお風呂が待っているでしょうか?
レインボーのサウナ、ここがすごい
浴場へ入ると、広々とした洗い場に、大きなジャグジー、熱々のヒノキ風呂が出迎えてくれます。
洗い場ではスタッフと常連客、もしくは常連客同士で朗らかな会話が飛び交っていました。
黙浴は特段推奨していないようです。
体を洗うためのシャワーは、入浴者に好評の「蛇口をひねったら水が出っぱなしになる」タイプ。
何度も水が止まるようなボタン式ではありません。
垢すりタオルと歯磨き粉に歯ブラシが備え付けてあるのも、スッキリ体を洗ってからサウナを楽しみたい人にとって嬉しいサービスです。
そして待ち受けるは三つのサウナに二つの水風呂。
休憩用のベンチも10脚程度とじゅうぶんです。
体をゴシゴシ洗った後は、いざサウナへ!
高温サウナは114度!
レインボーのサウナがその一、高温サウナは、その名の通り高い温度が売りです。
その暑さ、なんと摂氏114度。デスバレーもビックリです。
ひな壇は三段になっており、最上段では目もくらむような熱気に見舞われました。
あまりの暑さにテレビの音声が頭に入ってきません。
ただ、定期的にロウリュで湿気がプラスされているのか、カラッカラというわけでもなく、マイルドで気持ちのいい環境です。
室内が広々としていることもあり、ゆったり過ごせるのも◎です。
ただし、ロウリュの時間帯はやはり混みます。
都内中心部の有名サウナほどではありませんが、17時のロウリュ目当ての入浴者が多いため、5分前にはサウナ室に入っておくといいでしょう。
席は下段から埋まっていきます。
114度の暑さから繰り出される、湿気をはらんだ熱風は、文字通り肌を焼きました。まさにヒートウェイブ。
遅れてやってきた私の師匠は、一人最上段に座りましたが、ロウリュが始まった直後から、巨大なお祭りうちわであおがれ、最後まで居座ることができなったそうです。
かくいう私も、ものの5分程度で退散してしまいました。
このように超高温サウナであるため、人を選ぶのですが、ロウリュ開催時以外はゆったり座れます。
暑い室内が苦手なら下段を選ぶと心地よいはずです。
隣町の錦糸町には、室温低めで湿度高めの優しいサウナがありますので、ぬるめが好きな方はそちらを試してみるのもいいでしょう。
そして水風呂は14度!
高温サウナを出て目の前にあるのが、二種類の水風呂。
一つは24度程度と高めの温度の水風呂。
勢いのあるジャグジーが特徴で、黙って座っていると体が浮き上がるほどです。言うならばジェットファウンテン。
そしてもう一つが、14度と低めに設定された強冷風呂でした。
いわく、高温サウナとの温度差100度とのこと。
広さこそありませんでしたが、この冷え切った水風呂、マニアにはたまりません。
鶯谷の古参サウナ、サウナセンターの水風呂も14度でしたが、ここまでの高温サウナは持ち合わせていないため、100度の温度差は中々味わえないのではないでしょうか??
熱風にさらされた体の表面がみるみる冷まされて、思考がキンとクリアになっていきます。
30秒ほど浸かってから、手近にあるベンチで一休みしていると、高温サウナで熱波をあびた手足がまだら状に赤くなっていました。
毛細血管が拡張し、皮膚表面に浮き出ることから、網目状に肌が赤くなるとか。
サウナ―用語で「あまみ」と呼ぶそうですが、まさかここで体験することになるとは思いませんでした。
火照った体の余韻と共に、ぐったりとした気だるさを楽しめました。
中温サウナにミストサウナも玄人好み
高温サウナばかりに目が行きがちですが、他の二種類のサウナも大変よろしかったです。
まずは中温サウナである「ふくろうサウナ」。
室内温度は90度弱ですが、入り口と窓が黒く目張りされており、薄暗い森に迷い込んだかのような感覚を覚えます。
箱自体は小さめですが、高温サウナに比べて利用者が少ないため、比較的落ち着いて利用できるでしょう。
室内は無音で、遠くから水の音が聞こえてきます。
室内は木の香りと、所々に置かれたアロマソープの香りが合わさり、安らかな香気に満ちていました。
湿式サウナを意識しているのか、水の入った入れ物があり、適度な湿度があります。
ふくろうサウナの名前の通り、ふくろうの置物が何体か置かれていて、時折目が合いました。
個人的には大変好みのサウナで、ぜひ訪れた皆さんにも試してほしいほどした。
そして最後のサウナはミストサウナです。
私自身、ミストサウナは息苦しいというイメージがあり、あまり好きではなかったのですが、レインボーのそれは適度なスチームにより、息苦しさを感じさせないものでした。
加えて、室内に吊るされたヴィヒタの香りが充満しており、ミストと共に鼻腔を満たしてくれます。
温度的に物足りない、という人もいるでしょうが、暑いサウナに疲れたときの一休みとして使ってみるのもいいでしょう。
駅前アーケードのど真ん中という好立地
先に述べましたが、カプセルホテルレインボーは、新小岩駅前のアーケード街の中にあります。
側ではなく中です。
アーケード街には、様々な飲食店があるため、風呂上がりの食事場所には欠きません。
コンビニやドラッグストアも歩いてすぐですので、小腹が空いたときにも利用しやすいでしょう。
ただし、レインボーは飲食物の持ち込みが禁止されていますので、外部の食べ物や飲み物を買って戻らないよう注意です。
東京から数駅離れるだけで現れる男のパラダイス
東京駅から新小岩。
私はよそ者であるがゆえに東京の地理に明るくなく、新小岩というと千葉なのかと思っていました。
実際は、JR東京駅からわずか4駅の距離にあるのですね。
東京駅の喧騒から離れ、電車に揺られて荒川を超えると、そこは下町情緒の漂う新小岩です。
都心からほんの15分程度でたどり着くオアシス、男に生まれたなら一度は試してみてはいかがでしょうか?
さて、ここまで書いておいてですが、カプセルホテルレインボーは男性専用施設です。
女性読者には申し訳ない限りですが、日本にあるほとんどのカプセルホテルは男性専用であることが多いです。
この話をあるサウナ好きの女性にしたところ「男尊女卑でズルい!」とのこと。
しかしながら、男だってスーパー銭湯の女性専用スペースや女性専用車両、映画のレディースデーをうらやましく思っているのです。
女性の皆様には申し訳ないですが、こればかりは多めに見ていただきたい。
カプセルホテルにチェックインして、思う存分サウナを堪能すること。
これこそ、男が男に生まれてよかったと思う数少ない瞬間なのです。