中国の紹興市を訪れて以来、紹興酒が一番好きになってしまいました。
実際に味わった、美味しい紹興酒の紹介と、手に入れ方を紹介します。
これまではワイン派であった私を、何がそこまで変えたのでしょうか?
紹興酒というお酒について簡単に説明。
紹興酒は、中国では黄酒(ホァンジウ)と呼ばれており、もち米から作られるお酒です。
醸造酒というお酒に分類され、イメージとしては、日本酒に近いですが、カメで何年も熟成させる点が大きく異なります。
そういった意味では、ワインに近いかもしれませんね。
普通の紹興酒は、3年から5年程度の熟成期間を経てから出荷され、8年や10年ものとなると、おそらく高級酒に分類されます。
上海の南西200km程度にある、浙江(チェーチャン)省の紹興(シャオシン)市という街が、主な産地です。
紹興市については、次の旅行記で紹介しています。
関連記事:【中国】上海から紹興へとローカル列車で行ってきたお話【2日目】。魯迅のふるさと紹興は水と石畳の古都だった。
味については好き嫌いが分かれるかもしれません。
「薬っぽい」と敬遠する人を見たことがあります。
しかし、紹興酒にも、他のお酒同様ランクがあり、10年、20年と、長い年数を重ねてきた紹興酒は、別次元の味わいを見せてくれます。
本場のおいしい紹興酒を飲めば、お酒そのものに対する概念が、ガラリと変わってしまうかもしれません。
太雕酒という紹興酒が最高にうまい
前置きが長くなりましたが、いよいよ、本場のおいしい紹興酒を紹介します。
ズバリ、太雕酒(タイディアオジウ)という銘柄です。
私自身が、前情報なしで紹興市を旅して、現地の酒場で飲んだことから、自信をもっておすすめするお酒です。
紹興市にある、咸亨酒店(シァンヘォンチュウディエン)というレストランが作っている銘柄で、同市の魯迅故里という観光地内にあります。
そこらへんの紹興酒とは、断然、味の深み、うまみが違います。深遠なる美酒の世界に浸れること請け合いです。
こちらも、旅行記の中で触れています。
関連記事:【中国】上海から紹興へとローカル列車で行ってきたお話【2日目】。魯迅のふるさと紹興は水と石畳の古都だった。
関連記事:【中国】北京から上海まで陸路で。1年ぶりの上海に乾杯。【3日目】
上海で幻の紹興酒が買えるお店はここだ!
その名も、「咸享酒荘」というお店です。
地図にピンをさしておきます。
場所は、上海の有名観光地である、豫園から、少し南東へ向かった位置です。
徒歩圏内ですので、豫園観光ついでに立ち寄れます。
豫園は観光客でいっぱいですが、お店周辺は、ローカル100%の雰囲気となっています。
周辺住民の安寧を損ねない配慮が必要です。
普通に行くのであれば、大通りから迂回するとよいでしょう。
豫園商城からまっすぐ南の大通りまで出た後、東へと進んでいくと、左手に四牌桜路が見えてきますので、再度北側の道路へ入ります。
写真の看板が目印です。
地図を見るとわかりますが、南北に【四牌桜路】東西に【学院路】という道が交わる地点です。
通りから向かうと、右手の角にカメがたくさん見えてきますので、すぐにわかるはずです。
ほしいものを指さして「试喝(シーホー)」とでもいえば、試飲させてくれるでしょう。
※2018/10/8現在 1CHY(人民元) = 16.35JPY(日本円)です。
10年物の高級酒でも、500mlで20元(約330円)しない程度です。
日本で買うと1本数千円の高級酒です。
同じランクのお酒になると、横浜中華街などにある高級レストランで、1本(普通は500ml)1万円近くするはずです。
思い切りいいお酒が飲みたければ、迷わず写真左奥にある、20年物の太雕酒にしましょう。
手書きの札だったので、入荷が不安定かもしれません。46.8元でした。
紹興酒のイメージを変えるのが目的であれば、写真真ん中の段、左から3つまでにするとよいでしょう。太雕、もしくは雕王と書かれています。
本場、紹興市の名門黄酒を味わえます。
咸享酒店という老舗に置いてある紹興酒と同じ名前です。
値札で選ぶ際は、咸享酒店の文字を探しましょう。
私が選んだのは5本分でした。
量り売り用のペットボトルは、お店で用意してくれますが、容器が若干柔らかいので、日本へ持って帰る際には注意が必要です。
一番左は梅酒のため、他とは色が違いますが、そうでなければ、見た目で区別がつきません。
お店のマダムが、他と見分けられるよう、キャップにマジックで印をつけてくれます。
日本へ持って帰る前に免税範囲も確認しよう
私が旅行から帰ったときは、上の写真のとおり、【500ml×5本】の紹興酒を持って帰りました。
これで免税範囲だったので、経験上、5本までなら無税で持ち込めるはずです。
ただし、最終的な判断基準は、税関職員が握っているため、できれば日本を出発する前に、税関に免税範囲を確認するのがよいでしょう。
旅人は、強欲さよりも謙虚な心を持つべきだと思います。