中国 旅日記

【中国】上海から紹興へとローカル列車で行ってきたお話【2日目】。魯迅のふるさと紹興は水と石畳の古都だった。

更新日:

紹興旅行記2日目です。

上海から200kmほどの位置にある紹興市は、街のいたるところに水路が走る、緑豊かな街でした。

さかのぼれば、中国春秋時代に栄えた古都だとか。昔は会稽(かいけい)と呼ばれ、様々な故事成語の由来ともなっています。

また、文豪魯迅の故郷としても知られています。

彼自身の小説の中で、度々舞台となっていることから、事前に魯迅文学を何本か読んでいくと、小説の中に迷い込んだ気分になれるでしょう。

名所【魯迅故里】は、魯迅文学の街並みを再現した通りです。

運河の流れと静かにたたずむ石畳に囲まれて、ノスタルジックな気持ちになりました。

前回までのあらすじ

前のお話:【中国】上海から紹興へとローカル列車で行ってきたお話【1日目】。優雅な飛行機旅から急転直下の資金難。

浦東空港に降り立って直面したのは、銀聯カード不携帯による資金難でした。

ギリギリの手持ち現金で辛くも空港を脱出し、上海南駅へと到着します。

ひとまずは手持ちのクレジットカードで現金を調達できるATMを探し、深夜の上海郊外を徘徊します。

※追記※日本で発行できる銀聯カードショッピング専用で、基本的にATMでのキャッシング機能がありません。

旅日記

※2018/7/15現在 1CNH(中国元) = 16.84JPY(日本円)

2日目 上海南駅⇒紹興駅⇒魯迅故里

旅の軌跡

00:00 ATMはどこにある!

ホテルのある上海南駅へとかろうじてたどり着きましたが、依然としてピンチのままです。

手持ち資金およそ30元(600円ほど)、スマホのバッテリーは残り40%。ひとまず、通信手段の延命が最優先だったので、ここでバッテリーセーバーを起動しました。

GPSログの精度が落ちますが、背に腹は代えられないでしょう。

空港ではVISAカードが利用できませんでしたが、市内にもATMはあるはずです。

どのみち無一文に近い状態では、旅もままならないので(というか飢え死にします)、ひとまず全力でATMを探し回ることにしました。

足は丈夫なので、歩き回ることに抵抗はありませんでしたが、いかんせん、中国の駅はやたらと広いです。

自転車かキックボードかセグウェイでもないと、移動がしんどいです。

おまけに、わざわざATMの案内板などあるわけもなく、階段を登ったり地下へ降りたり、無限ループのような地下道を行ったり来たり、気分はロンダルキアかネクロゴンドです。

00:30 発見、暗がりに浮かぶATM

深夜の上海南駅構内を、あてもなく歩き回ること30分ほど。ようやく1機目のATMが見つかりました。

海外では人気のない場所でのATM利用を控えるのが鉄則ですが、素寒貧でそのようなことも言っておられません。挿入口にスキミングが仕込まれていないか確認し、ひとまず手持ちのVISAカードを入れてみます。

中国語のメニューも何とか読めますが、ここは安全策で英語を選択します。

国によっては、現地言語のまま操作を続けると、海外発券(ここでは日本)のクレジットカードを利用できないことがありますので、注意が必要です。

操作を一通り終えて、願いを込めてPINコードを入力します。現金が出金できないと、旅もジ・エンドです。

それに、危機的状況で歩き回ったせいか、思いのほか足に疲労がたまっていました。

結果、承認されてほっと一息です。正直、次のATMを探す気力はありませんでした。

ATM使用料とキャッシング利息を合わせて500円弱です。

空港の両替所で取られる手数料よりも安い上に、実勢レートが適用されますので、大体の国では両替よりもキャッシングがよいのではないでしょうか。

01:00 やっとホテルに到着

何とか資金調達ができたので、予約済みのホテルへと向かいます。

上海南駅から徒歩10分程度にある、グリーンツリーインという宿です。

グリーン ツリー イン 上海南駅 ホテル (格林豪泰酒店) (GreenTree Inn Shanghai South Railway Station Hotel)

ホテルに着くと、フロントがほぼ真っ暗でした。到着が0時回っていましたからね。出発も早いので上海南駅の構内で雑魚寝しようかと思ったくらいです。

フロントに人はおらず、しばらくすると奥からフロント係のお嬢さんが気づいて出てきてくれました。

英語はほとんど使えません。英語力の過信は禁物です。

まあ、アゴダの予約ページを見せればわかるでしょう、ということでスマホの予約ページを見せてあげると、すぐに手続きをしてくれました。

「Deposit?」とのことですので、やはり、預り金が必要です。

VISAカードを見せるも首を横に振られたので、やはり使えないようです。お札を数枚見せると、100元札を見て指一本立てたので、デポジット100元です。

これって、現金調達していなかったら、ホテルにも泊まれなかったということですよね?危ない、危ない。

何とかルームキーを受け取って、ホテルの廊下を進みます。

中国ではホテルのドアを開け放っているイメージがあり、もう少し騒がしいかと思いましたが、皆さん完全に寝静まっていました。深夜1時ですからね。

このホテルですが、窓際だけではなく、通路中央部にも部屋がある作りになっています。今回の部屋は、フロアど真ん中の部屋で、窓のない簡素な部屋でした。

通りに面していないので静かですが、完全に旅人が寝るための部屋です。市内観光で出かけっぱなしの方や、上海南駅から地方へと出発する方にはちょうどよいでしょう。

同行者がいる場合注意が必要ですが、私単独としては、壁と屋根とシャワーとコンセントがあれば、補給拠点として十分です。

中国は日本と電圧が異なりますが、日本のケーブル形状で電源が利用できます。

日本のように縦長の二穴ではなく、丸穴との混合型ですが、普通に差し込めば使えます。

電子機器などに付属しているACアダプターは、大部分100Vから240Vに対応していますので、スマホの充電なら問題なく行えるでしょう。

念のため、アダプターの裏面を確認してください。

なお、後から聞いた話ですが、三つ穴式のコンセントは発火の恐れがあるとのことで、使ってはいけません。

新たには出回っていないようですが、設備の古いホテルなどを利用する際はご注意を。

明朝は早朝の列車に乗って紹興へと旅立ちます。手早くシャワーと歯磨きを終えて、早々とベッドにもぐりこみました。一足早く、列車でどこかに行く夢を見ました。

05:00 そして起床

当たり前ですが、寝た気にならない目覚めとなりました。

ベッドで寝られただけまだよいのですが、ほとんど仮眠のようなものです。前日の体力を引き続き使って動いているような状態ですね。

軽く身支度を整えて出発しようとしたとき、違和感がありました。

どうやら、慣れない靴を履いてきたせいで靴擦れしたようです。

この靴擦れのせいで、後々大変な目に遭いました。どれだけ歩くかわからない旅に出るときは、古くても履きなれた靴を履くべきだと、このとき身をもって知りました。

関連記事:【注意】これって危険?海外旅行でやってはいけないこと15選。

05:30 歩いて上海南駅へと

チェックアウトのため1階へと降りると、相変わらず真っ暗で人気のないフロントでした。

気兼ねないのはよいことですが、早朝チェックアウトには不便ですね。

と思いきや、昨晩チェックインをお願いした係の方が、カウンター越しに、にゅっと出てきました。

どうやら、夜勤でカウンターに突っ伏して眠っていたようです。

こんな夜中に女性一人で大丈夫でしょうか?警備の方はいるのでしょうけど。

チェックイン時にもらった預かり票を渡して、デポジットの100元を回収しました。

大丈夫だと思いますが、預かり票はなくさないように管理しましょう。

早朝の上海市内は、閑散としており車通りも少なかったです。

時折、電動バイクが走り去っていく程度。

原付二輪は主流ではないようです。中国には、車道と歩道意外に、自転車と電動バイク専用のレーンがあります。

国土が広いからなせる業かもしれませんが、東京近郊にも自転車専用レーンがもっとあると嬉しいですね。

05:50 上海南駅入場

中国の鉄道駅は、やたらと巨大なことが特徴ですが、もう一つの特徴として、入場前の手荷物検査があります。

入口が空港の保安検査場のようになっており、めいめい手荷物をX線検査機に通します。早朝などはよいですが、混雑する時間帯に利用する場合、列になっていることがあるので、早めに到着することが望ましいでしょう。

この日は誰もいませんでした。

06:00 紹興駅への切符を購入

上海南駅からは、中国の様々な地方へと鉄道が延びています。これから目指すのは、浙江省は紹興市です。

実は、紹興へと行く手段としては、上海駅(虹橋)から出ている高速鉄道を利用するのが主流です。ローカル鉄道は、日に2本しか走っておらず、いずれも早朝発であることから、利用に対するハードルが高いです。

しかし、私の旅はニッチ旅です。情報の少ないルートや体験談の少ない目的地を積極的に取り入れ、画面の向こうのあなたが旅にでたくなるような情報を発信することが、当サイトの役割だと思っています。

ということで、私はローカル鉄道を選びました。

「せっかくだから俺はこの鈍行列車を選ぶぜ!」というやつですね。

上海南駅の様子です。真っ暗で何が何だかわかりませんが、ドーム状の建物になっており、外周から中央部へと降りていきます。広くてきれいです。チケット売り場の表示があったのでそちらに向かいます。

それにしてもこの動画、なんでこんなに怖く撮れてしまったのでしょう。誰かの話し声が響いて不気味極まりないです。

チケット売り場は外周部にあります。售票处(買票所)という文字を目印にたどり着きましょう。

写真がぼやけていますが、無事にチケットを購入しました。外国人はパスポートを提示する必要があるため、窓口でチケットを購入します。

事前予約はしませんでしたが、中国の鉄道サイトからプリントアウトした時刻表に、マーカーでハイライトして渡しました。

  • 座席
  • 値段
  • 目的地

をチェックすれば間違えようがないでしょう。

時刻表は下のサイトから検索できます。

列车时刻表 - 911查询

値段が表示されますので、現金を渡すだけです。ハードル高く感じるかもしれませんが、最初のうちだけです。人間社会の一般常識があれば十分です。

今回利用した列車のチケットです。

列車番号T135、6:21発です。お値段37.5元。日本円で600円から650円といったところです。距離224kmですが、うーん、お安い。日本だと、東京⇒戸塚の40.9kmで700円を超えます。

ただし、これは後述するように硬座と呼ばれる座席のチケットです。席に座れないことがありますので覚悟しましょう。

06:21 上海南駅を出発

乗車口前の待合の様子です。

発車時刻の10分ほど前になるとゲートが開きますので、他の乗客にくっついて降りていきましょう。

ホームに降りると電車が待機していますので、チケット右上の車両番号を見つけて乗り込みましょう。

目当ての車両はホーム奥側です。中間の車両は寝台車のようです。区間の総移動距離が1,000kmを超えますので、本格的に旅行するのであれば、寝台車一択ですね。

さて、車内の様子ですが、人の通る道もありません。騒がしくはないですが、ひたすら混雑しています。

そして、目当ての座席にはなぜか別の人が座っています。これは車両を間違えたか?と思い、切符を見直すもやはり合っています。よく観察してみると、その辺で切符を見せ合って、着席済みの人をどかせています。人が座っていなかったら勝手に座ってしまう文化なのだろう、と勝手に納得しましたが、私の席ではすでに誰かが爆睡していました。

ここは郷に入れば郷に従え。周りをまねてどかしてしまおうかとも考えましたが、あまりにも気持ちよさそうに寝ているので、すごすごと列車のデッキへと移動して立つことにしました。

07:00 線路は続く

中国鉄道の移動距離は、日本のスケールを超えています。

一本の列車の総移動距離が1,000kmを超すことも珍しくなく、まさに旅と呼ぶにふさわしいです。これだけの距離を乗り換えなしで動けるので、席さえ確保できれば快適です。

日本の鉄道も長距離区間はありますが、これまで旅した最長区間でも300kmは超えなかったはずです。

広大な中国の線路を敷いていった人々の存在が、今の我々の旅を支えてくれているのですね。

列車の中はものすごく古く、色々な人がひしめき合っていました。

狭い通路を無理に車内販売が通ったり、その辺で弁当箱が広げられたり、不良少年たちがカードゲームに興じたり。

カップ麺のガラを捨てていくおじさんがいたかと思えば、見回りにきた車掌さんに「ポイ捨てするな」と言われたり。冤罪だと身振り手振りで説明したらわかってくれました。観光客が珍しいようで、色々話しかけてきてくれましたが、電波が悪いのか翻訳機がまともに作動せず、意思の疎通ができませんでした。

途中の杭州駅で、向かい側の線路に高速鉄道らしき車体が停車していました。

09:05 紹興駅に到着

写真の時刻を見たら、定刻より早く到着していました。

ぱらぱらと人が降りていました。紹興駅はそれほど大きな駅ではありませんが、翌日訪問する紹興北駅と違って、市内の主要なスポットに徒歩でアクセスできる距離にあります。

看板も歓迎してくれています。

駅前はきれいに整備されていました。近くにはスーパーもあり、なんでもそろいます。

日本から来たというと、珍しいのかおばちゃんたちに話しかけられました。お茶がほしいというと案内してくれたり親切でした。

スーパーを出てすぐ、バス停があります。1人3元で乗れるようですが、急ぐわけでもないので歩いて市内を南下することにしました。

09:30 紹興市内を散歩

地図で見るとよくわかりあすが、紹興市はいたるところに川や水路が走っています。川辺には緑があり、時間がゆっくり流れているような気分になります。

水面に映る柳の陰に風情を感じます。

色々な場所に、モラル向上をうたった看板が立っていました。

市内中心部に広大な公園がありました。

上海市内と同じく、自転車や電動バイクの専用レーンが設けられています。市内のいたるところに、レンタルバイクのシェアスタンドが設置してあり、市民の足になっているようです。

Mobikeというアプリに情報を登録して利用するようですが、圧巻なのは、ライドシェアの専用スタンドであればどこでも乗り捨てができることです。これは、日本のカーシェアリングなどでは実現していないことです。

私も次回は自転車を借りてみたいです。

町中に門が出てきました。ここをまっすぐ通り過ぎると、府山公園方面に行けます。

途中で雨が降ってきたので、近くのコンビニで傘を買いました。すると魯迅小学のバス停が。文豪魯迅、中国では地名になるほど有名なようです。

雨にけぶる紹興市内。10月も半ばだったので、ひんやり肌寒かったです。

日本漢字で倉橋直路と呼ばれる小道です。石畳と旧市街の建物が旅情をくすぐります。

道路以外は、石畳と川と橋がたくさんでした。コンクリートよりも歩きづらいですが、きちんと舗装されているため、そこまで不便ではありません。

11:00 ローカル食堂でラーメンらしきものを食す

歩き回っておなかも空いてきたので、その辺の食堂に入りました。メニューと匂いから、麺料理だとわかったので、とりあえずおススメらしきものを頼んでみました。高くても18元なので安心価格です。

骨肉系の澄まし汁で、あっさりとしていておいしかったです。麺は米粉でしょうか。どことなくフォーに近い感じでした。

美味しく食べられるのであれば、料理名はわからなくても問題ありませんよね。ご存知の方がいれば教えていただきたいところですが。

12:00 魯迅故里国際青年旅舎(ユースホステル)にチェックイン

市内をひたすら南下していくと、魯迅故里という観光名所があります。今回の目的地はこちらですが、いったん近くで宿を確保することにしました。

おそらく、12時すぎならばチェックインできる旅館もあるでしょう。適当に歩いて、飛び込みで入れる場所を探すことにしました。

私が選んだのは、魯迅故里国際青年旅社というユースホステルでした。場所は大体下のあたりです。

魯迅故里すぐ近くにあるユースホステルで、古民家を改装したスタイルのすこぶる風情溢れる宿屋です。百数十年前にタイムスリップしたかのような感覚に陥ることでしょう。

完全に飛び込みでしたが、フロントの方が親切で、それなりに英語を話せたので楽でした。

2017年10月の宿泊時には、一人部屋で118元にデポジット100元でした。宿泊料2,000円かかっていません。

価格帯からすると、部屋はものすごくきれいで快適です。エアコンも完備されています。

部屋に大きな窓があり、気持ちの良い風が入ってきます。紹興も10月は秋ですね。

部屋から見下ろした中庭です。今自分のいる時代は、建物ができた時代からせいぜい数百年しか経っていないのですね。人間の営みは、今に至って随分遠いところまできたように思えますが、【昔】はそんなに遠くない場所にあるのかもしれません。

トイレとシャワーは、2部屋で共同利用でした。使用には充分足りるレベルです。

今見たらアゴダでも掲載がありました。素直に予約していくと宿泊も楽でしょう。

シャオシン ラクサン ネイティブ プレイス インターナショナル ユース ホステル (Shaoxing Luxun Native Place International Youth Hostel)

12:30 お昼寝タイム

靴擦れで足が限界だったので、しばらく休むことにしました。カーテンを閉めるとほどよく暗くなって、お昼寝にちょうどよいです。秋雨の降る音が眠気を誘います。

昨日からほとんど寝ていないこともあり、あっという間に眠りに落ちてしまいました。

15:00 魯迅故里散策

ひと眠りして元気になったので、魯迅故里を散策することにしました。

この街は、魯迅の生家があるとともに、彼自身の小説の中で度々登場する「魯鎮」という街を再現してしまった一種のテーマパークです。

魯鎮自体が、魯迅が過去に住んでいた街をモチーフにしていたようなので、とても架空の街を再現したとは思えないほどの景観です。

看板によるとAAAAA級の観光地区だとか。他の観光地だと、どれくらいのレベルなのでしょうね。

魯迅故里のいたるところに、魯迅の小説の登場人物が銅像になって現れます。文学ファンにはたまらないでしょうね。

紹興という地名が表す通り、紹興酒が特産品です。メインストリートのいたるところに紹興酒のカメが並んでいました。

こちらは日本でも有名な紹興酒ブランドである「古越龍山」の直営店です。

小規模のミュージアムも充実しています。

こちらは、黄酒(紹興酒)の醸造と熟成過程を表したものです。

町中の水路巡りは観光ルートの一つです。魯迅故里の端に船着き場があります。

魯迅の生家は、魯迅故里の中でも見どころの一つです。

案内文には日本語もあります。

アジアによくある違和感のある翻訳ではなく、ほぼ完璧に訳された日本語です。漢字も日本語版です。日本とゆかりの深い魯迅の生家だからでしょうか。

魯迅いわく、野草しか生えていなかったという百花園の石碑前です。みんなの撮影スポットでした。

17:00 咸亨酒店中餐庁で食事

こちらは魯迅の短編小説「孔乙己(こんいーちー)」で登場した酒場を再現したと言われている酒場です。

元々あった酒場を魯迅が題材にしたのか、魯迅の小説を再現して作られたのか、本当はどちらでしょうね。

カウンターで地元の人が談笑しています。時を超えて愛される酒場は良いものですね。

孔乙己の文字が掲げられています。魯迅ゆかりの地だけありますね。

画質を落としているため判別できませんが、左奥の黒板にメニューが書いてあります。

紹興酒は2種類ですが、高級品でも1杯(250ml)34元です。

ご覧の通り、お椀に並々注がれて出てきます。

この黄酒、「太雕酒」という種類の高級紹興酒らしいですが、並のお酒とは風味がまったく違います。

花の蜜を思わせる香気と、深い湖に引き込まれるかのような味わいがあります。

私がこれまでに味わったお酒の中でも、とても記憶にない感涙もののお酒でした。

日本に帰ってきてほうぼう探しましたが、まったく出回っていないようなので、これだけのために紹興を再訪したいくらいです。

なお、紹興酒の度数は20%近くあります。お酒に自信のない方もそうでない方も、1杯だけにしておいたほうがよいでしょう。

隣の席では、西洋人のおじさんがへべれけに酔っぱらっていました。

おつまみはそら豆がよく合います。これまたお皿に一杯で10元とお値打ちです。

更におつまみが欲しい方は、酒場の奥に新館がありますので、そちらで注文するシステムになっています。

支払いは一括して入口で行い、写真のプリペイドカードに充填して、それぞれの料理の窓口で受け取るフードコートスタイルです。

私はここで「臭豆腐」を注文しました。

写真奥の料理が臭豆腐です。

前情報だと鼻をつんざく悪臭だと聞いておりましたが、揚げ出しにしてあるせいか、そこまでの臭気は感じませんでした。食感がサクサクしており、個人的には納豆のネバネバよりも好きです。

町中の屋台でもよく売られていました。

お店の端には紹興酒の入ったカメが並んでいます。

使い切ったそばから新しいカメの封印をはがして、次の注文に備えてくれます。

19:00 旅館へと帰着

紹興酒を2杯飲んだら腰が抜けたので、早々に撤収することにしました。口当たりがよくトゲがない味わいなのに度数が高く、まったくもって危険なお酒です。

宿舎までは目と鼻の先でよかったです。

21:00 就寝

疲労とアルコールで、もはや何もする気になれなかったので、少し早いですが休むことにしました。

中庭から旅人の控えめな談笑が聞こえてきます。食堂になっているようで、様々な場所から来た人が交流する場になっているようです。

明朝は紹興市内を散策して上海へと戻ります。

明日はどこへ行こうか。そんなことを思う内にまどろみの中に引き込まれていきました。

振り返ってみて

昨日の仕事が終わってわずか30時間ほどですが、色々なことがありました。

今日はここ、明日はあそこと、ふらふらと宿も決めずに落ち着きなく動き回っていますが、私にはこのほうが性に合っているようです。

翌日に続きます。

次のお話:【中国】上海から紹興へとローカル列車で行ってきたお話【3日目】。せめてもう一晩紹興で過ごしたかった。

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