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銀聯カードを作る意味
これはズバリ中国本土旅行のためです。
中国では最高紙幣が100元(2,000円弱)であったり、偽札問題があったり、現金を使いづらい環境にあります。また、紙幣の衛生状態もよろしくありません。
その上、VISAやMasterAMEXなど、他地域の国際ブランドを冠するクレジットカードが通用しづらいです。ATMも同様で、空港の機械でVISAが通用しなかったりします。
唯一の例外が銀聯カードで、都市部でも郊外でも安定して利用できます。個人商店レベルでも導入率が高い印象です。韓国ほどではありませんが、日本よりカード決済が浸透しています。
また、ホテルも基本的にデポジットを要求してくれます。アゴダで予約できるような場所なら、きちんと預り金が帰ってきますが、どの道現金を多目に持ち歩く必要があり、旅行の終わりに余ったりします。銀聯カードがあれば、デポジット問題もクリアできますね。
資金的なバックアップと、決済手段の確保は、旅の基本です。中国を旅行する際には、一枚銀聯カードを確保できると、大きな安心感があります。
銀聯カードを忘れてひやりとしたお話は、次の記事にまとめました。
関連記事:【中国】上海から紹興へとローカル列車で行ってきたお話【1日目】。優雅な飛行機旅から急転直下の資金難。
日本で発行できる銀聯カード
本稿執筆現在、日本で銀聯カードを作成する手段は、かなり限られています。使い道がニッチなため、種類自体が少ないのかもしれません。
以下に、現時点で作ることができる代表的なカードをまとめました。
単体で発行できるもの
三井住友銀聯カード
三井住友カードのラインナップの一つとして申し込むことができます。
更新料こそ5年ごとにかかりますが、年会費がかからない点が魅力ですね。発行手数料もキャンペーン中であれば無料です。
なお、本カードはショッピング専用につき、ATMでのキャッシングには対応していないようです。
他のカードの保有が必要なもの
ANA銀聯カード
ANAの名前を持っていますが、発行元は三井住友カードです。私はこちらを持っています。
上述した三井住友銀聯カードとの差異は、ANAマイルへのポイント交換率です。ANA銀聯カードは1マイルを2ポイントで交換できます。
申込みにはANAカードが必要です。持っていない方は、ANAカードを申し込むときに、オプションとして銀聯カードを発行できます。
この機会に航空会社系のクレジットカードを持ちたい方や、ANAのマイルを貯めている方は、こちらのカードと併せて申し込んでもよいでしょう。
必要費用ですが、更新時に【1,000円+消費税】がかかるほか、一緒に申し込んだANAカードの年会費がかかります。
ANAカードは【2,000円+税】から作ることができます。
また、三井住友銀聯カードと同様に、ATMでのキャッシングには対応していませんので注意が必要です。
MUFGニコス銀聯カード
三菱UFJが発行元のクレジットカードに付帯することができます。
条件は上のANA銀聯カードと似ていますが、基本のMUFGカードの年会費が若干安く、【1,250円+税】です。
提携カードでの申し込み時には銀聯カードが作れませんので、ホームページでの検索時に【MUFGカード】を指定してください。
まとめ
実体験をもとにお話すると、中国旅行に銀聯カードを持たずに行くということは、命綱なしでラビリンスに挑むようなものだと思っています。
クレジットカードの役目は、縁もゆかりもない外国で、あなたの財産とあなた自身をリンクすることです。
中国本土での銀聯カードの通用率は絶大です。必ず、払った年会費以上の恩恵をもたらしてくれるでしょう。