クレジットカード 旅の知恵

クレジットカードの海外旅行保険で国内のレンタルWiFiを補償できるか?

投稿日:2020/03/11 更新日:

この記事は、海外旅行にWifiルーターを持っていくことになって、今まさにネットでレンタル契約を結ぼうとしているそこのあなたのために書いた記事です。

レンタルWifi、複数人で使えば意外と安くないけど、弁償料金が何万円とか言われて、保険に入ろうかどうか迷っていませんか?

しかもこの保険、日数が増えるごとに青天井で増えていくため、一層ためらわれる。

そんなとき、手持ちのクレジットカードを見直してみてください。まだ持っていない人は、カードの入手を検討してみてください。

意外と、クレジットカードに無料でついている旅行保険でまかなえたりしますよ。

※この記事は筆者の独自研究と電話リサーチを基に作られました。情報は2020年3月現在のものです。保険金の支払いと、規約の変更については、各カード会社と委託保険会社の裁量によるところがありますので、確実な情報を取得するためにはそれぞれのカード会社の保険デスクへと確認してください。

目次

ポケットWifiって、弁償すると意外と高いですよ。ついでに掛け捨て保険も高いですよ

私事ですが、先日初めてイモトのWiFiを利用してみたのですが、紛失時や破損時の弁償金額が高額でした。

なくしたり壊したりすると、実に4万円の罰金です。

1泊2日とかの短期で壊したら、目も当てられませんね。

オプションの保険料金も日額で増え続けていくため、フルで保険を付けると結構な額になります。

そこで、手持ちのクレジットカードに付帯している海外旅行保険が適用できないか、リサーチしてみました。

クレジットカードで海外旅行保険に加入できる仕組みについては、次の記事にまとめています。

今回調査対象としたのは、エポスカードとアメリカンエキスプレスゴールドカードです。

どのようなカードなのかは、別記事を設けましたので参考にしてください。

結論、クレジットカードに付帯している保険でもWifiルーターなどのレンタル品を弁償できます

クレジットカードについている旅行傷害保険を使うと、レンタルWifiを壊したりなくしたりしたときにかかる弁償費用をまかなえることがあります。

クレジットカードには複数項目の海外旅行保険がオマケでついていますが、この中の賠償責任保険を使うわけですね。

でも、保険って規約が分厚くて見るに堪えないものです。

そこで、手持ちカードの保険について調査しましたので、リサーチ結果について記録します。

どうしてクレジットカードに保険がついてくるのか、詳しい解説は次の記事をご覧ください。

【リサーチ①】クレジットカードの賠償責任保険の規約によると可能と思われる

クレジットカード付帯の旅行保険も、通常の保険と同じように規約があります。

レンタルWiFiが保険の対象になるかどうか、まずは規約を確認してみることにしました。

旅行傷害保険補償規定

(中略)

賠償責任保険金

海外旅行中に誤って他人を死傷させたり、他人の
財物(レンタル業者から被保険者が賃借した旅行
用品を含みます)を壊したため、法律上の賠償責
任を負った場合。
なお、会員が所有・使用または管理している物の
損害に関する損害賠償責任はお支払いできません
が、以下の場合はお支払いします。
(イ)ホテルの客室ならびに客室内の動産(ただし、
被保険者の居住施設内を除く)
(ロ)住居など居住施設内の部屋ならびに部屋内の
動産(ただし、被保険者の居住施設内を除く)
(ハ)レンタル業者から契約者または被保険者が
直接借用した旅行用品または生活用品

(中略)

保険金をお支払いできない場合

心神喪失に起因する事故。
●航空機、船舶、車両の所有・使用・
管理に起因する事故。
●会員の所有・使用・管理による不
動産に起因する事故。
●会員と第三者との間の損害賠償
に関する約定により加重された
賠償責任。
●職務遂行に直接起因する事故。
●親族に対する事故。 など

規約の一文によると、レンタル業者から借用しているものは保険の範囲内となるようです。

「海外旅行中に」壊したものが対象となるため、どこで借りたかは問題にならないのかな?とうかがわれせる文章です。

気になるのは適用されるケースが「壊したため」と表現されていること。

盗難や紛失は保障されないのでしょうか?気になるところです。

保険金をお支払いできないおもな例

(中略)

個人賠償責任

保険契約者・被保険者の故意による損害賠償責任。
戦争・外国の武力行使、放射線照射・放射能汚染による損害賠償責任。
被保険者の親族に対する賠償責任。
被保険者の職務遂行に直接起因する損害賠償責任。(仕事上の損害賠償責任)
受託品に対する損害賠償責任。
航空機、船舶、車両、銃器(ヨット、水上オートバイ、ゴルフ場の乗用カート、レジャー目的で使用中のスノーモービルを除く)の所有、使用、管理に起因する損害賠償責任。 など

さて、こちらはエポスカードの規約です。

オンラインで詳細な規約を確認できなかったため、保険金をもらえないケースを参考にしてみました。

それなりに除外範囲が広いのですが、個人でWifiルーターを借りている場合、適用外ではなさそうです。

旅行保険の規約は、請求すれば無料で取り寄せることができます。

私の場合、取り寄せまでに1週間ちょっとかかりましたので、海外旅行を企画した段階で発注するのがいいでしょう。

  • 参考:資料請求 - エポスカード

※2020/3/10追記、紙面での海外旅行ハンドブックは配布終了したそうです。代わりに、公式サイトからPDFファイルをダウンロードできるので、ネットユーザーにとっての利便性は向上しています。

【リサーチ②】実際にカードデスクに確認してみたら「補償可能」ですって!

とはいえ、保険金の支払いには保険会社も慎重になるもの。

規約も細部まで含めると非常に複雑であるため、レンタルWifiの弁償金については電話で聞いてみることにしました。

まずはエポスカード。

結論を言いますと、破損はもちろん、盗難を除く紛失までカバーされるそうです。

この結果は正直意外で、リサーチ前に書いた下書きを書き直しているところです。

破損はいいけど紛失はダメ!だなんて書いていました。

仮説を立てるのはけっこうですが、やっぱりリサーチありきで記事を書くべきですね。

私が海外保険デスクへと電話した応答内容をまとめましたので参考にしてください。

  • リサーチ日時 2020年3月9日14時頃
  • リサーチ方法 電話でオペレーターに質問

Q.エポスカードの海外旅行保険は、国内のレンタルWiFiルーターの破損について弁償できますか?

A.可能です。海外旅行中に起きた破損や紛失について補償します。

Q.紛失した場合も補償してもらえるのですか?

A.置き忘れや落とし物をした場合など、原因が特定できないケースについて保険金をお支払いいたします。この場合は、賠償責任保険でまかなうこととなります。

Q.盗難の場合はどのようになるのですか?

A.保険金を支払いできないケースとなります。

Q.破損の原因については問われないのですか?

A.落下や水濡れなど、特に破損の原因については問われません。会員に過失がある場合も同様です。ただし、被保険人の故意によるケースなどは支払いできません。(※筆者注:詳しくは本ページ上段に支払いできないケースの規約をまとめましたので参考にしてください

Q.マルイの赤いカード以外も保険の内容は同じですか?

A.提携カードでも補償内容は同じです。

  • 参考:エポスカード海外旅行傷害保険デスク(℡0120-110-101)

つまり、今回のリサーチ結果によると、エポスカードを持って海外旅行に出かけた場合、国内で借りたレンタルWifiルーターの破損や紛失を補償出来るそうです。

これはすばらしい収穫です。

エポスカードの賠償責任保険の上限は2,000万円です。

イモトのWifiの弁償金額4万円程度なら軽くカバーできるではありませんか。

カードを持っていない人は仕方がないのですが、エポスカードを持っている人なら、わざわざ掛け捨て保険に入るともったいないですよ。

エポスカードについて詳しい情報は、次の記事でまとめています。

次にアメリカン・エキスプレス・ゴールドカードです。

こちらも破損・盗難ともに補償されるとの回答でした。

しかも紛失理由が盗難であっても大丈夫という厚遇っぷりです。

  • リサーチ日時 2020年3月11日16時30分頃
  • リサーチ方法 電話でオペレーターに質問

Q.アメリカン・エキスプレスゴールドカードの海外旅行保険は、国内のレンタルWiFiルーターの破損について弁償できますか?

A.可能です。海外旅行中に起きた破損や紛失について補償します。

Q.他社では盗難による紛失は補償対象外となるケースがありましたが、御社での対応はいかがですか?

A.保険金を支払いいたします。

Q.紛失の場合、どこでどのようになくしたか特定できないと思うのですが、補償いただけるのでしょうか?

A.基本手金は会員の自己申告を基に受付をいたしております。(※筆者注:虚偽申告は詐欺罪となります

参考:アメリカン・エキスプレス保険ホットライン(℡0120-234-586)

気持ちいくらいに即答してくれたので、久しぶりに「さすがアメックス」と感じました。

問い合わせの際は、カードの種類を聞かれますので、券面ごとに補償内容が異なる可能性があります。

事実、キャンセルプロテクションなどは、プロパーのゴールドカードのほうが、提携カードよりも補償範囲が広いです。

私が持っているアメリカンエキスプレスカードについては、別記事で紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

海外旅行用へ出発する前にクレジットカードの保険規約を確認しよう

今回初めて、クレジットカード付帯の海外旅行傷害保険についてリサーチしましたが、意外と幅広く適用されることにびっくりしました。

海外旅行にレンタルWifiを持っていく予定のある方は、手持ちカードの保険内容を見直してみましょう。もしかしたら、保険料を節約できるかもしれません。

とはいえ、保険適用についての詳細は各カード会社と保険会社によって管理されています。

あるカード会社で補償可能だった品目が、他社ではNGということも往々にしてありますし、カード券面ごとに微妙に適用範囲が異なることもあります。

海外から保険の相談をするときに、窓口がわからない!ということもありがちなので、事前にメインカードの保険デスクくらいは確認して、できれば一度電話しておきましょう。

私が持っている旅行用のクレジットカードについては、次の記事で紹介しています。どれも海外旅行保険の限度額が高めなので、これからカードを集めていく方には参考になるはずです。

※この記事は筆者の独自研究と電話リサーチを基に作られました。情報は2020年3月現在のものです。保険金の支払いと、規約の変更については、各カード会社と委託保険会社の裁量によるところがありますので、確実な情報を取得するためにはそれぞれのカード会社の保険デスクへと確認してください。

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