クレジットカード

【一覧表付き】海外旅行で絶対役に立つ!手持ちクレジットカードの保険スペックを紹介していく。

投稿日:2018/07/12 更新日:

海外旅行とクレジットカードは切っても切れない関係にあります。

支払いはもちろんのこと、現地通貨の調達や、紛失・盗難補償、レストランの優待や、ホテルのデポジットにまで。

クレジットカードは、海外旅行のライフラインです。

今回は、クレジットカードの特典の内、特に「旅行保険」にフォーカスした記事を書いてみました。

目次

クレジットカード付帯の保険とは?

基本的な知識ですが、クレジットカードには旅行保険が付帯しています。

小難しい話は省略しますが、特に海外旅行に行くときは、「カードを持っているだけ」ないし、「カードで旅行代金を支払った」時に、海外旅行保険に加入することができます。

この際、主な保障事項は、次の通りです。

付帯保険の種類について

クレジットカードには、大きく分けて次の6種類の海外旅行保険が付帯することがあります。

死亡後遺障害

旅行者本人が、旅行中に死亡もしくは後遺症の残る事態に遭遇した場合に支払われる保険金です。

金額としては、2,000万円~10,000万円が相場です。

他の保険項目と違って、唯一保険枠の合算ができません。手持ちのカードの中で、最も金額の高いもののみ適用されます。

傷害治療

旅行中にケガをしてしまった際に利用する保険です。

登山やスポーツなど、危険とみなされるアクティビティーには適用されないケースがありますので、カード会社の規約をよく読んでおきましょう。

疾病治療 ⇒ 重要!

おそらく、もっとも重要かつ利用頻度の高い保険です。

海外で病気になった際、医者にかかるための保障です。

国民皆保険の日本に暮らしていると実感がわきませんが、海外の医療費はピンキリで、場合によっては一生を棒に振るほどの金額を請求されることがあります。ニューヨークなどが良い例ですよね。

そこで、複数枚のクレジットカードの保証を組み合わせれば、有料の海外旅行保険なみの手厚さを得ることも可能です。

また、意外と知られていないことですが、カード会社の規約によっては、旅行後に発症した病気も保障対象となりえます。

旅行から帰ってきたはいいけど、何やら調子がおかしい……といった場合は、迷わずカード会社の保険デスクに一報を入れた後、日本の病院にかかりましょう。

※2019/1/21追記、実際に保険金を申請した流れを記事にしました。

関連記事:デルタAMEXゴールドカードの海外旅行保険金を申し込んだお話。日本に帰ってきてから病院に行っても間に合います。

賠償責任

日本でいういわゆる個賠責ですね。

他人のものを壊したり、ホテルの施設を損壊してしまった際の弁償責任を賄う保険です。

めったにないとは思いますが、高級ホテルの調度品を壊してしまったといった場合は、すぐさまカードデスクに連絡しましょう。

携行品損害

手持ちの品が盗難にあったり、破損してしまった際に使える保険です。

場合によっては、現地の警察で盗難届を出す必要があったり、他と比べてハードルが高そうですが、まずはカードデスクに相談しましょう。

届け出を出す際の手助けをしてくれるサービスもあります。

救援者費用

あまりなじみのないお題目ですが、病気や怪我で、一人で帰国できなくなった際に、本国から家族に来てもらう際の費用を負担してもらうための保険です。

私自身、周りで使った人のことは聞いたことがありません。

管理人の保有しているカードについて

スペック一覧(スマホ閲覧は横画面を推奨します)

主に保険の面でスペックをまとめてみました。

表が横に長いので、右方向にスクロールしてください。

カード名年会費付帯条件発行元死亡後遺障害傷害治療疾病治療賠償責任携行品損害救援者費用備考
Delta American Express Gold¥28,080自動付帯AMEX10,000万円300万円300万円4,000万円50万円400万円デルタ航空上級会員資格付帯
JCB Corporate Gold¥0自動付帯JCB5,000万円300万円300万円5,000万円50万円400万円会社契約につき会費無料
三井住友VISA Corporate Gold¥0自動付帯三井住友5,000万円300万円300万円5,000万円50万円400万円会社契約につき会費無料
エポス
※スペック紹介記事
¥0自動付帯エポス500万円200万円270万円2,000万円20万円100万円年会費無料カードではトップクラスの補償額
横浜インビテーション¥0自動付帯JACCS2,000万円200万円200万円2,000万円20万円200万円
Rakuten ANA¥0利用付帯楽天2,000万円200万円200万円2,000万円20万円200万円利用ない場合年会費540円
Suica View¥515自動付帯ビューカード500万円50万円50万円万円万円万円
Famima T¥0-ポケットカード------再発行手数料\750
小計(自動付帯)10,000万円1,650万円1,720万円22,000万円240万円1,900万円
小計(利用付帯)10,000万円200万円200万円2,000万円20万円200万円
合計¥28,595  10,000万円1,850万円1,920万円24,000万円260万円2,100万円 

カード付帯の保険には、大きく分けて「利用付帯」と「自動付帯」があります。

  • 利用付帯 ⇒ 旅行代金(チケット及び空港までの交通機関)の支払いに利用した場合のみ、保険が付帯する
  • 自動付帯 ⇒ クレジットカードの会員資格を有する限り、無条件で付帯する

表の「合計」欄は、利用付帯と自動付帯の合算額です。

管理は大変ですが、補償額をすべて組み合わせると、相当手厚い保険が出来上がっていました。

勤務先で契約している、無料ゴールドカードの存在が大きいですが、その他の保険も大健闘しています。

コーポレートカードのない方は、無料ないしは定額で手に入るゴールドカードを組み合わせた保険がおススメです。

無料カードの中では、エポスカードの保証額が頭一つ飛びぬけています。

国際ブランドがVISAであれば、多くの国でキャッシング機能が使えるため、現地通貨の調達にはもってこいです。

もちろん、支払いにも利用できますので、海外旅行のお供にはうってつけですね。

海外旅行保険と比べてみると(補償編)

手持ちのカード保険と、有料で加入する海外旅行保険を比較してみましょう。

はたして、カード付帯の保険だけで、保険特化のプランに追随することはできるのでしょうか?

下は、損保ジャパン日本興亜の海外旅行商品を引用しました。

保険金とのバランスを考えて、中間のPBタイプをモデルとします。

補償内容の比較例

補償内容PAタイプ
(保険料を抑えたい方)
PBタイプ
(保険料と補償の
バランスをとりたい方)
PCタイプ
(補償を充実させたい方)
傷害死亡・後遺障害1,000万円2,000万円3,000万円
治療費用1,000万円2,000万円2,000万円
疾病死亡1,000万円2,000万円3,000万円
賠償責任1億円1億円1億円
携行品損害30万円30万円50万円
救援者費用1,000万円2,000万円2,000万円
航空機寄託手荷物
遅延等費用
10万円10万円10万円

保険料例

PAタイプ
(保険料を抑えたい方)
PBタイプ
(保険料と補償の
バランスをとりたい方)
PCタイプ
(補償を充実させたい方)
ハワイ7日間の場合2,870円3,200円3,940円

参考:損保ジャパン日本興亜 - 新・海外旅行保険【off!(オフ)】商品プラン

意外にも、死亡・後遺障害の項目は、無料クレジットカード並みの保証額という結果でした。

こちらは、利用頻度が極端に少ないため、さほど重要には感じませんが、カード会社のほうが充実しています。

治療・疾病対応に関しては、さすがにツボを押さえています。

真ん中のプランで2,000万円ですので、大抵の事態は、この保険で吸収できるでしょう。

一方、カードの付帯保険も、複数社を取りそろえれば、1,000万円を超しますので、安いプランよりは補償額が高くなります。

賠償責任10,000万円もあれば、これもまた大概の事態は何とかなるでしょうが、カード保険でも最低2,000万~と健闘しているため、こちらはカード保険を組み合わせれば十分かと思います。

いくつか項目は省略しますが、救援者費用が2,000万円な点は、個々のカード会社の保証額を大きく引き離しています。

できれば、誰かに助けに来てもらうような状況にならないことが一番ですが。

海外旅行保険と比べてみると(費用編)

前提として、保険期間の比較ですが、カード会社付帯の海外旅行保険は、有効期間内であれば一律です。(90日間のことが多い)

対して、保険会社の旅行保険は、基本的に日数と地域によって異なります。上の例だと、ハワイで1週間の料金ですね。

一律比較しづらいこともあるので、一旦は上の保険プランを前提としてみましょう。

普通のサラリーマンが、がんばって年4回海外旅行に旅立ったと仮定します。

  • 保険会社の場合 ⇒ 1回あたり3,200円 × 4回 = 12,800円 (十分な保険)
  • カード保険の場合 ⇒ 年間28,595円 (十分な保険)

この数値だけ見ると、都度掛け捨てにしたとしても、保険会社の圧勝です。

保険金額やサポートを重視するのであれば、素直に海外旅行保険に入ったほうがいいです。

ただし、これはネット申し込みの安価で高品質な保険である場合です。

旅行サイトで航空券を申し込んだ際、同時に申し込むような保険の場合、同条件でも倍額近い値段がかかることもありますので、加入の際にはご注意ください。

それぞれメリットとデメリット

ここまでカード保険と保険会社の商品を比較してみましたが、それぞれ一長一短がありますのでまとめます。

カード付帯の保険

○組み合わせ次第では無料になる。

○基本的に保険金額が合算されるため、複数枚所持すると保険が手厚くなる。

○保険適用期間が長く、海外であれば地域を選ばない。

×何枚もカードを管理することが面倒。

×保障面のみ考慮すると、保険会社に軍配が上がる。

保険会社の保険

○保証が手厚く、保険金申請の際にサポートが付帯することがある。

○保険金額のみ考慮すると、年間掛け捨て額は安くなる傾向にある。

×保険期間と地域が限定されるため、融通が利かない側面がある。

×保険だけで数千円かかることがあるため、旅行費用を圧迫する。

管理人の場合

さて、一般論として、保険は保険屋ということで落ち着きましたが、管理人の場合は、断然クレジットカードの組み合わせで旅に出ることが多いです。

その理由として、

  • 自動付帯であれば保険加入の手間がないこと
  • クレジットカードには他にも特典が付帯していること
  • クレジットカードの保険は地域、期間が柔軟であること
  • 保険会社の商品は人数によって増えていくこと(クレジットカードには家族カードというシステムがある)

といった点があります。

これは、保険に対する好みの差かもしれませんが、機動性を重視するのであればクレジットカード、特定の期間を手厚くしたいのであれば、保険会社を利用するなど、使い分けるのが賢いかと思います。

旅のパートナーとして、いい保険が見つかると、冒険もしやすくなります。

あなたにとって、最適な保険はどのようなものでしょう?

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