旅の知恵

【注意】これって危険?海外旅行でやってはいけないこと15選。

投稿日:2018/07/17 更新日:

特定の国に限らず、海外旅行全般でやってはいけないことをまとめました。

生命の危険にかかわることから、うっかりで済むことまで、私がこれまで体験してきたことを踏まえて整理しましたので、ぜひご一読ください。

知っているといないとでは、安心感が違ってくるはずです。

目次

海外旅行でやってはいけないこと15選

危険度:高

個人的な経験も交えて、絶対にやってはいけないレベルの事案をまとめました。

生命に至るレベルの危険もありますのでお見逃しなく。

クレジットカードの不携帯

旅に出るなら資金の確保は必須

一番初めに、一番大事なことを書きます。

もしもあなたがクレジットカードを忘れてしまったとしたら、それは「旅行を中止して引き返す」レベルの失敗だと心得ましょう。

普段あなたが日本にいるとき、財布にはATMのカードが入っていますよね?

国内旅行でも、この条件は変わらないと思います。

ですが、何故か海外旅行だと、手持ちの日本円だけ持って行ってしまうことがあります。

これ、非常に危険です。

旅行がスムーズに終わればいいのですが、有り金全部盗難にあったり、思いのほか出費がかさんで使い切ってしまったら、その時点で一巻の終わりです。

クレジットカードは、日本にあるあなたの財産と、旅先でのあなたをリンクしてくれる命綱です。

これが断たれると、資金的なバックアップがなくなるのと同義です。

縁もゆかりもない街では、資金が尽きたら行き倒れることがあると思ってください。

私は、中国旅行に銀聯カードを忘れてひどい目に遭いました。

関連記事:【中国】上海から紹興へとローカル列車で行ってきたお話【1日目】。優雅な飛行機旅から急転直下の資金難。

海外旅行に行くときは、無料のものでもよいのでクレジットカードを1枚以上作って持っていきましょう。

関連記事:エポスカードは「得しかしない」クレジットカード。年会費無料でも海外旅行保険が手厚い!

海外で現金は割と不便

潤沢に資金があったとしても、観光客向けの両替所が完備された街でなければ通用しません。

日本円は海外の街角では紙切れです。

また、両替所では偽札の危険性もあります。

偽札をつかまされて損をするだけならよいのですが、最悪なのは偽札使いとして捕まることです。

私は海外では特にクレジットカード派ですが、現金を利用する際は、お店の人の前で透かしを確認しています。

ホテルに泊まるためにクレジットカードが必要

下手をするとホテルにも泊まれません。

海外では一般的に、宿泊時にデポジットが必要です。

現金でもよい、という国もありますが、ホテルのポリシー上、どうしてもクレジットカードが必要なケースもあります。

お金がないと病院には行けない

そして、一番怖いのが病気や怪我で病院にかかるときです。

クレジットカードがあれば、海外用の保険デスクに電話をしてサポートを受けられることもありますが、なければすべて自己手配です。

ないとは信じたいですが、ニューヨークなど医療費がインフレの極みにある地域では、救急車にすら乗せてもらえないかもしれません。

クレジットカードは海外旅行の生命線です。

命綱のない旅は冒険とは言いません。

クレジットカードは、異なる国際ブランド同士、最低2枚持っていきましょう。

関連記事:【一覧表付き】海外旅行で絶対役に立つ!手持ちクレジットカードの保険スペックを紹介していく。

なお、海外旅行傷害保険を使えば、外国でかかった風邪や腹痛を、日本の病院で治療することができます。

関連記事:デルタAMEXゴールドカードの海外旅行保険を請求したお話。日本に帰ってきてから病院に行っても間に合います。

空港で自分の荷物から目を離すこと

盗難対策という部分もありますが、もっとも恐ろしいリスクは、自分が知らずのうちに違法物品の「運び屋」になってしまうことです。

手慣れていれば、人のバッグを開けて、目当てのものを放り込んで立ち去るまで、5秒とかからないでしょう。

あなたが荷物から目を離した瞬間は何秒間でしたか?

自分の荷物からは、絶対に目を離さないでください。

親切心から、人の荷物を預かるなどもってのほかです。

渡航先と物によっては、一生日本に帰ってこられないレベルのシャレにならない展開もありえますので、他人事だと思わずに徹底して荷物管理してください。

犬猫に不用意に近づくこと

これは近年常識になってきたかと思いますが、いまだに犬や猫に無警戒で近寄る方がいます。

犬はもちろんですが、猫も狂犬病にかかります。日本語が変ですが、事実です。コウモリからも感染するそうです。

念のため書きますが、狂犬病は発症すると致死率ほぼ100%です。

できればワクチン受けたほうが安心です。

私は、タイの郊外で野良犬の愚連隊に襲われかけたことがあります。

犬が近寄ってきたら、絶対に走って逃げないようにしてください。十中八九、喜んで追いかけてきます。

興味がないそぶりをして、じわじわと横目に立ち去るのが吉です。

動物好きな方は残念ですが、遠目に楽しむ程度で済ませましょう。

知らない人にホイホイついていくこと

言わずもがな、知らない人にはついていってはいけません。

あなたが日本人だとわかった瞬間、声をかけてくる人は意外と多いです。

純粋な親切目的もありますし、私もずいぶんと助けられました。

でも悲しいことに、人をだます目的で近づいてくる人も、一定数います。私の場合、上海などで声をかけられたことがありました。

【中国】北京から上海まで陸路で。南京行きの寝台列車で目が覚めて。【2日目】

カードゲームや観光に誘われても、基本的には断りましょう。

ここはあなたの縄張りではありません。

一歩路地に入れば、大通りへの出方すらわからない、異国の地であることを思い出しましょう。

他人が差し出した飲み物を口にするのも危険です。

睡眠薬強盗の危険性があります。気持ちだけいただいておきましょう。

あなたに対して声をかけてきた人をよく観察してみましょう。

そして、どのような目的で声をかけてきたのか、一度冷静になって考えるクセをつけましょう。

これは、日本での生活でも応用できるはずです。

生鮮食品を生で食べること

刺身文化のある土地で育った日本人にとって、魚の生食はごくごく一般的ですが、海外の魚介類は生食に向かないものが多いです。

沢蟹など、中には致命的な腹痛を起こすものもあり、理性と本能が警鐘を鳴らす食品は、口にしないようにしましょう。

見知らぬ土地では、よく加熱された食品をいただくように心がけるべきです。

あえて珍味をいただかなくても、現地の食堂に入れば、出会ったことのない味に出会えます。

関連記事:言葉の通じない海外レストランでスムーズに注文する方法。

とはいえ、気にしすぎると、旅行自体が面白くなくなるので、生カキより安全だと思ったなら、トライしてみるのもありです。

関連記事:【韓国】生肉好き朗報!ユッケとレバ刺しの名店チャメチプのお話。

危険度:中

致命傷とまでいかないまでも、運が悪いと旅行全体が不満足な結果に終わることがあります。

場合によっては、身に危険がおよぶ場合がありますのでご一読ください。

慣れない靴を履くこと

旅に出る前、玄関でチェックしてください。その靴、おろしたてではありませんか?

海外、特に熱帯地域に近づくにつれて、天候は激変します。

新品の靴やお気に入りの靴を履いていると、雨でずぶぬれになったとき、テンションがダダ下がりになります。

革ブーツなど、硬い靴を履いていくこともおススメしません。

ブーツの主原料は動物の皮をなめしたものですが、これは人間の皮膚よりも固いです。

汗などがしみ込んでいき、徐々に柔らかくなっていくのですが、履きなれない革は、容易に皮膚を裂きます。

旅の基本は足です。靴擦れで歩けなくなると、はっきりいって旅どころではありません。

それどころか、危険回避にも支障が出ます。

車をよけるにも、野良犬や不審者から逃げるにも、要は足です。

足を気遣うと、通常よりも体力の消耗が激しくなり、下手をすると陸で遭難することにもなりかねません。

旅先では足を大事にしてください。

楽しむにも危険を避けるにも、足がなくては始まりません。

旅に出るときは、履き古したなじみの靴と一緒に出かけましょう。

これも、中国旅行で教訓を得ました。

関連記事:【中国】上海から紹興へとローカル列車で行ってきたお話【2日目】。魯迅のふるさと紹興は水と石畳の古都だった。

荷物の詰めすぎ

旅行に出るときは体力満タンでも、空港や機内での疲労、慣れない土地と気候への適応、気分高揚による活動しすぎなどで、あなたの体力はごっそり奪われています。

普段は意識しなくても、荷物の重量は体力の低下に直結します。

水や食料、衣服や充電装置など、本当に必要なものは、文明圏への旅行である限り、現地でそろいます。

着替えや変圧器に長財布、スマホ以外の電化製品などは、真っ先にリストラ候補です。

着替えが必要なら現地で買いましょう。

石鹸のあるホテルなら洗濯しましょう。

財布も現地調達か、もしくはマネークリップ持参がおススメです。

関連記事:ミニマリストが海外旅行でマネークリップを持つべき5つの理由。

USBケーブルと現地のプラグさえあれば、スマホなどはどこでも充電できます。

USBは世界共通規格です。プラグが合わなければ、現地のコンビニで買えます。

せっかくのお土産も入らなくなりますので、荷物はこれでもかというくらい少なくしていきましょう。

荷物が軽いほど、思い出はたくさん回収できます。

警察署の前や空港でむやみに写真を撮ること

実際にあったことですが、マレーシアで白バイを撮影してしまったところ、おまわりさんに注意されました。

また、韓国では空港内の撮影が禁止されており、武器を携行した軍人が巡回しています。

注意で済めば御の字ですが、スパイに敏感な国だとえらい目に遭いますので、デリケートなスポットでの撮影は慎みましょう。

マレーシアとシンガポールの国境地帯でも、うっかり撮影して注意されました。

関連記事:【マレーシア】ジョホールバルからシンガポールへとバスでの渡り方。陸路での国境越えは意外と簡単。

その日の宿を決めずに移動すること

あてもなくふらりと旅へ出るのもよいですが、海外へ旅立つ前に、その日の宿くらいは決めておきましょう。

宿が定まっていないと、知らず知らずのうちに焦りが生まれます。

まずは拠点を定めて、部屋に荷物を置いて、貴重品を隠しましょう。

ポケットに収まるほどの荷物だけ持っていけば、物見遊山の足取りも軽くなりますよ。

入国審査時には、滞在先の情報を持っていたほうがスムーズだということもお忘れなく。

私はよく、旅行サイトのアゴダでホテルを予約しています。安いので。

普通のホテルからバックパッカー向けのユースホステルまで、幅広く紹介されていて便利です。

参考:アゴダ

危険度:低

危険度【高~中】とヘビーなことばかり書きましたので、少しマイルドな注意点も書きましょう。

どこかの街角で思い出して、さりげなく実践していただければ幸いです。

空港のカウンターで荷物を預けること

一般的に、大きなトランクやバッグは、チェックイン時に預けてしまうことが多いですが、個人的にはご法度です。

破損の心配もありますが、何よりも面倒なのはロストバゲージ(紛失)です。

運悪く、大事なものの入ったトランクが、よその便に積まれてしまったら、旅行どころではありません。

荷物が帰ってくる、こないは別として、荷物なしで過ごした旅行の時間は帰ってきません。

また、市内で航空会社の荷物タグがついたスーツケースを転がすのは、防犯上の観点からもよろしくありません。

私はこの国をよく知らない観光旅行者です、と触れ回っているようなものです。

日本ほど歩道が整備されていない国もあるので、意外と疲れるのも難点です。

理想は、預けるほどの荷物を持っていかないことに限りますね。

旅行手荷物の紛失は、大手クレジットカードの特典で補償されたりもします。

関連記事:作ってたくさん使うだけでゴールドメダリオン。デルタスカイマイルAMEXゴールドカードを持つメリットについて。

日中の休憩時間を作らないこと

特に、足が疲れたときや寝不足のときは、迷わずホテルで昼寝してください。

特に同行者がいる場合、旅慣れていないことも想定して、昼休みの時間を設けるべきです。

人間、疲れると口数も少なくなり、ムスッとしてしまいます。

楽しみとは、余裕のもとに生まれるものです。

関連記事:【韓国】何故か男4人でソウルマイナーグルメ旅行に行ってきた。

日本語をしゃべること

国によっては、日本人であることを知られるだけで、変な商売気を出されることがあります。

相手から日本語で話しかけてきたとしても、半分はあてずっぽうです。

知らないふりをするか、適当な英語で返しましょう。

英語が公用語の国でもない限り、流ちょうな英語かどうかなんて、わかりっこありません。

英会話は高いし、通うのが大変なので、スキマ時間に勉強するなら、スマホアプリが便利で安いです。

参考:スタディサプリ

現地の水や氷を口にすること

水もそうですが、氷も元をたどれば水です。

現地にしばらく住んで、慣れればよいのですが、日本の水は多くが軟水です。

ミネラル豊富な硬水は、日本人のおなかに合いません。

気にしすぎると何も口にできなくなりますが、どうしても体調を崩したくないときは、コンビニなどで水を買いましょう。

公共の場でお酒を飲んだりタバコを吸ったりすること

一般的に、日本は飲酒や喫煙に対して寛容です。そこで、日本の感覚をそのまま持ち込んで、海外で警察にご厄介になる事例があります。

以下に一例をあげましょう。

  • アメリカでは公共の場所での飲酒・喫煙は禁止です。
  • タイでも朝や昼間はお酒を販売できません。
  • シンガポールでは、灰皿のある場所以外でタバコを吸うと、おまわりさんがすっ飛んできます。
  • 上海や台湾だと、ホテルの部屋であっても喫煙できません。

愛飲家・愛煙家の皆さんにはつらいところですが、郷に入りては郷に従えの精神で、現地のルールを守りましょう。

薬の持ち込み

日本では許されていても、特定の国には持ち込めない薬品が多々あります。

持病があるなら仕方ないですが、それでも持ち込みの際には、必ず規制の有無を確認してください。

不安ならかかりつけ医にご相談ください。

現地の病気は現地の薬で治すという言葉があります。

体調を崩さないのが一番ですが、いよいよになったら、現地の薬局に頼りましょう。

関連記事:【4日目・シンガポール】クアラルンプールからシンガポールまで国境を越えて。最後の最後でおなかを壊して何もできず。

やってはいけないこと以外は、やっても大丈夫。でもやっぱり、やらないほうがいいかも

ここまで、特定の国に限らず、おおよその国に共通したことをまとめました。

当然と思えることから、すでに知っていること、あるいは意外なことまであったのではないでしょうか?

少なくとも私は、記事中の半分については、旅に出てから気づきました。

持って行ったほうがいいアイテムについては、次の記事にまとめました。

関連記事:これまでの一人旅で役立ったアイテムまとめ。経験上の必需品からニッチなネタ装備まで。

私としてはマネークリップ推しです。

関連記事:ミニマリストが海外旅行でマネークリップを持つべき5つの理由。

これから旅に出る方々に、少しでも役に立てれば嬉しく思います。

あなたの帰りを待っている人がいます。必ず無事に帰ってきてくださいね。

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