この記事では、北京市内にある【天壇公園】(ティアンタン公園)について、写真入りで紹介します。
とにかく広々とした公園なので、開放感があり、気持ちよかったです。
個人的には、中国のだいご味は、広大な領土を活かした市民公園にあると思っていますので、北京を訪れた方には、ぜひ見てほしいと思います。
目次
天壇公園は北京市中心部にある広大な市民公園
北京旅行へ行く、と中国人の友達に言ったところ「故宮がいいよ!」とのことでしたが、半日しか時間がない、と伝えたところ【天壇公園】という場所を教えてもらいました。
なんでも、故宮は名所であるものの、待ち時間だけで1時間かかるとのことです。
そこで、代わりにおススメしてもらったのが、こちら天壇公園です。
英語訳だと【Temple of Heaven】です。
世界遺産に登録されているようです。
天国に最も近いお寺、といったところでしょうか。
どの辺が天国的なのか、行ってみて確かめることにしました。
天壇公園東門とチケットオフィス
私は今回、東門側から公園を目指しました。
北京駅や空港から向かう場合、東門が一番便利だと思います。
地下鉄の最寄りは【天坛东门】駅です。
红桥市场(ホンチャオ市場)の向かい側にあります。
東側入り口です。
訪れたのは金曜日の朝でしたが、大勢の人々で賑わっていました。
東門のチケット売り場は、入ってすぐ右手にあります。
入場料は、10元(約170円)ですが、主要な建築物を見て回るのであれば、28元(約460円)必要です。
閑散期と通常期があるようで、この日は閑散期料金でした。(2019/3/22時点)
11月1日から3月末日までがローシーズンです。
文字が読めないので、もう少し、まともな写真を撮ってくるのでした。
もっとも、ホームページを見れば、正確な情報が載っているのですが。
参考:北京市天坛公园管理处
とりあえず、入場券のみ購入しました。
入口の改札機に、矢印の方向を差し込むと、パンチ穴が開く仕組みです。
公園入口には、禁止事項がずらり。
後で知りましたが、世界遺産だけあって、規律も厳しいです。
まるでシンガポールにいるようです。
天壇公園入口付近
天壇公園入口です。
なお、公式ホームページで、公園の内部が紹介されています。
案内音声は中国語のみですが、パノラマ写真が見られるので、実際に行ってみた気分になれます。
有料ですが、日本語での自動音声案内機が貸し出されています。
東門からの入り口付近は、市民の憩いの場になっており、運動用の器具がたくさんあります。
手持ち撮影なので、移動中は映像ガタガタですが、ご了承ください。
年配の方が多かったのですが、皆さん元気に運動していました。
4分あたりで登場するおじさんですが、鉄棒らしき器具で、豪快なパフォーマンスを見せてくれました。
おそるべし、中国。
太極拳にいそしむ人も多く見えました。
この時点で、なんとなく想像がつくかもしれませんが、広いです。
日本人が100人行ったら、99人は同じ感想だと思います。
祈年殿前の回廊
天井が特徴的で、写真を撮っている人も大勢でした。
そこかしらで、将棋や花札、トランプ大会が開かれていました。
まさか賭けてはいないと思いますが、ヒートアップしているおじさんもいたので、もしかしたら賭場だったのかもしれません。
天を貫く祈年殿
いよいよ、天壇公園のメインステージへと入場です。
祈年殿、回音壁、圜丘という、3か所ある建物のようですが、別料金となっています。
1人20元(約340円)追加となりますので、最初から見て回るつもりなら、入り口でコミコミのチケットを買ってしまったほうが、2元ばかりお得ですが、せいぜい30円少ししか変わらないので、都度買ってもよいでしょう。
敷地に対して、入り口が狭いので、自然と行列ができます。
なんといいますか、まあ、大きいです。
それ以外の感想が出ないくらい、ただただ、広くて大きいです。
看板には「ここで結婚用の撮影をしないように」といった内容が書かれていました。
ロケーション撮影したくなる気持ちはわかりますが。
北京の3月は、空が澄み渡っていました。
紺碧の空のど真ん中に鎮座する、いや、そびえたつ巨大な建造物。
これが祈年殿です。
人の身長と比べると、スケールがよくわかります。
まさしく、人がゴミのようです。
目的があって作られたのはわかりますが、よくもまあ、こんな巨大な建物を作る気になったものです。
周りをぐるぐる回っていくと、他の建物にも出会えます。
こちらは、皇帝の寝所のようです。
看板から察するに、15世紀に造られた建物です。
明朝ですね。
建物内部は資料館になっていました。
雨乞いなどの重要な儀式につかわれていたとか。
お嬢さん、ロケーション撮影禁止では?
こちらはセーフでしょう。
祈年殿を後にして回音壁まで
祈年殿は、天壇公園の中央部に位置しており、そこから南へ下ると、もう2か所の見どころがあります。
こちらの通路をまっすぐ下っていくわけですが、やはり広い。
東京の通勤ラッシュでも埋め尽くせないほどに広いです。多分。
途中お土産屋さんがありました。
そこそこ品ぞろえがよかったのですが、ここでお土産を買ってしまうと、ここから歩くのが大変になります。
2つ目の有料区域【回音壁】です。
門の中が特殊な作りになっているようで、内部で強く手拍子を打つと、こだまになって返ってくるそうです。
動画を撮りましたが、残念ながら聞こえませんでした。
もう少し空いていたら、聞こえるかもしれません。
圜丘のてっぺんから南に行けば出口
こちらは円の丘と書いて圜丘です。
先程の回音壁の向かい側にあります。
石畳に秘密があり、中央の石から放射状に、何層もの石が敷き詰められています。
真ん中の石の上がラッキースポットだそうです。
そのまま南下すると、天壇公園南門に抜けます。
天壇公園の運営情報
- 住所:中国北京市崇文区天壇内東路7号
- アクセス:地鉄5号線【天坛东门】駅A出口 等(その他東西南北にバス停がある)
- 営業時間:公園は6:00-20:00、祈年殿は8:00-17:00
- 料金:入場料10元~15元(160円~250円) 施設観覧料20元(約320円)
参考:北京市天坛公园管理处
まとめ:天壇公園をじっくり回ると、余裕で半日潰れてしまう
ここまで、天壇公園を紹介しましたが、実は敷地面積の半分も紹介していません。
4分の1ほど回って、1時間半なので、すべて見て回るには、単純計算で6時間かかります。
北京観光といえば、地下鉄や故宮、天安門広場と、とにかく行列に並ぶことがおおいのですが、天壇公園は、ほとんど並ぶことなく入ることができます。
手軽かつ、のんびり世界遺産を見て回りたいあなたには、おススメの公園です。
ホテルを近くに取ったのなら、天壇公園で朝の散歩をしてみませんか?
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