マラッカ中心部は、博物館を多く有しています。
私は数か所見て回った程度ですが、ババ・ニョニャヘリテージ博物館(Baba And Nyonya Heritage Museum)の展示内容が興味深かったので紹介します。
昔、マラッカに住んでいた富豪の屋敷を、子孫が博物館として開放したもので、当時の暮らしぶりを垣間見ることができます。
内部は、一部を除いて撮影禁止だったため、ここでは数枚の写真と営業情報についてご案内します。
ババ・ニョニャヘリテージ博物館(Baba And Nyonya Heritage Museum)は、マラッカ市中心部にある、こじんまりとした展示館
かつて、マレー半島を中心に、プラナカン文化と呼ばれる文化圏がありました。
簡単に言うと、マレー半島へと移住した中華民族と、マレー人との混血文化のことです。
ババニョニャとは、彼らの言葉で、ババが父親、ニョニャが母親を意味します。
ババニョニャ文化というと、プラナカン文化を指すと考えても、概ね差し支えないはずです。
プラナカンの伝統料理である、ニョニャ料理は、いわゆるおふくろの味を意味しているのですね。
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朝の10時から開館ですが、すでに数組の観光客が、扉が開くのを待っていました。
入り口前で待っていると、係の人が案内してくれます。
普段は、ドア横のベルを鳴らせば出てきてくれるそうです。
ツアーが必要かどうか聞かれますが、私は好きに見て回りたい派なので、ツアーなしとさせていただきました。
入り口で16リンギット(約420円)を支払って、入館します。
もともとは、19世紀にマラッカに住んでいた富豪の屋敷だったそうです。
造りは昔ながらですが、木材と石材をふんだんに使っており、かなり豪華です。
写真を撮れるのは、ロビーだけなので、注意が必要です。
入っていきなり、英語で説明タイムとなりますので、免疫のないかたには要注意です。
空港や行きのバスで、少しでも英語を復習しておくと、心構えがだいぶ違ってきます。
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説明を受けたら、ガイドブックを貸してもらえます。日本語対応版もあり、翻訳の完成度が高いため、普通に解説付きで見て回れます。
木材を中心に、高そうな家具が並んでいます。
こちらには陶器も。
ロビーの写真しか撮れませんでしたが、内部はもっと見ごたえがあります。
調度品や家具がそのまま残っているので、昔の家具や食器に興味のある人は、大変楽しめるでしょう。
2階が居住スペースなので、行く前には、靴を脱ぎましょう。
泥棒除けの仕掛け階段には驚きました。2階から階段にふたをしてしまうことができるのです。
夜遊びしてきた夫を、家に入れないための装置だとも言われています。
ババ・ニョニャヘリテージ博物館の営業情報
ツアー込みと、なしとで、微妙に料金が違います。
館内は、入り口を除いて撮影不可なので、注意してください。
- 住所:No. 48 & 50 Jalan Tun Tan Cheng Lock75200 Melaka, Malaysia
- 電話番号: +606-282 1273
- メール:admin@babanyonyamuseum.com
- 営業時間:10:00 - 17:00 (ツアー最終 16:00、最終入場:16:15)
- 週末営業時間:10:00 - 18:00 (金~日)
- 入場料:16リンギット(420円弱)、ツアーを希望する場合は20リンギット(約500円)
- 備考:ツアーといっても、基本は英語なので、一人で見て回ったほうが気が楽だと思います。
参考:Baba & Nyonya Heritage Museum
古い時代に思いをはせると、自分まで懐かしい気持ちになった
博物館の展示物を見ていると、今はもういない、家族の笑い声が聞こえてくるようでした。
しんとした、石造りのダイニングにたたずんでいると、不意に、自分が子供だった頃を思い出して、懐かしい気持ちが沸き起こりました。ここで、みんな一緒に食事をしていたのですね。
核家族化が進んでいる日本に住んでいるからか、大勢の家族が集まって住んでいた家に、あこがれがあるのかもしれません。
ババニョニャヘリテージ博物館は、邸宅から博物館へと転身しましたが、同じような館で、ホテルに改修された例もあります。
私はこちらのホテルに宿泊しました。博物館から徒歩5分の位置にあります。
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そういえば、シンガポール国立博物館にも、似たような雰囲気の展示室があったなあ、と、ふと思い出しました。
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