米ドルなどと違って、日本円は国際通貨ではないため、渡航先に合わせたお金を使う必要があります。
外国のお金を手に入れる方法は様々ですが、私がこれまで使った手段について紹介します。
目次
海外で現地通貨を入手する方法は一般的に3通り
日本はキャッシュレス通用率の低い国と言われますが、海外も国によってまちまちです。
このため海外旅行では、クレジットカードと現金を使い分ける必要があります。
渡航先の通貨を手に入れる方法は、次の3つが一般的です。
空港の両替所は安心だけどレートが悪め。特別手数料がかかることも
日本でも海外でもそうですが、両替すると聞いて真っ先に思いつくのが空港です。
逆に、両替所のない空港はないと思います。
さて、どのようなサービスでもそうですが、利便性を売りにすると、コストに跳ね返ってきます。
空港も例に漏れず、市中の両替商などと比べると、レートが悪い(つまり手数料が高い)ことが多いです。
上海浦東空港では、1回の両替に対して50元(約770円)もの特別手数料がかかったことがあります。
外国人の利用が前提であるため、安心感はありますが、コストを追求するのなら、別の手段が必要でしょう。
なお、国内で両替するのが安いとか、現地で両替するのがいいとか言いますが、肌感覚ではそれほど変わりませんでした。
研究するのもいいですが、普通の旅行者は、そこまで時間を取れないのではないでしょうか。
街中の両替屋はうまく探すと安い。でもその時間観光に使えばいかがでしょう?
一昔前に流行りましたが、市中の両替商を見つけるのも、手数料を追求する人には有効です。
ソウル在住時には、どこの両替商が一番安いか、下宿の仲間同士で情報交換をしたものです。
この方法は、どちらかというと長期滞在者向けかもしれません。
両替レートは、10万100万といった、多額の現金を換金すると、比例してコストが高くなるためです。
さて、賛否はあるかと思いますが、私なら街中で両替商を探し歩くよりは、適当な銀行窓口で両替します。
あくまで短期滞在目的であれば、両替に時間を割くよりも、観光に時間を割いたほうがいいからです。
多額の現金を交換することも少ないですからね。
両替商について、ネイティブ以上に研究する覚悟があれば、両替商をメインに使ってもいいかもしれません。
クレジットカードのキャッシングは一番楽。外国語で話す必要がないのもメリット
大部分のクレジットカードには、海外キャッシングという機能がついています。
カードの利用枠を使って現金化する方法のことで、空港や街中のATMから現金をおろすことができるのが特徴です。
一時、仕事で海外のお客さんを相手にしていましたが、ほぼ100%キャッシングを利用していましたので、海外では一般的なのかもしれません。
私も海外ではキャッシングを主に利用していますが、次のような理由から一番便利な方法だと思っています。
- ATMのほうが両替商や銀行よりも多い
- ATMでは偽札を利用できない
- ATMでは窓口の人と外国語で会話する必要がない
カードの場合、落としても紛失報告さえ怠らなければ、紛失以後の不正利用は、全額カード会社の負担となります。
資金が足りなくなれば、現地でキャッシングすればいいので、多額の現金を持ち歩く必要もありません。
ただし、暗証番号の流出だけは、何があっても阻止しましょう。不正利用すら保証されなくなります。
スキミング被害は正しい知識一つで防げるので、事前に情報を仕入れて出かけるのが肝心です。
関連記事:クレジットカードのスキミング対策について。実は前準備と後始末のほうが大切。
キャッシングに使うカードは年会費無料なら何でもいいのですが、海外旅行保険が無料付帯するエポスカードがおすすめです。
関連記事:エポスカードは「得しかしない」クレジットカード。年会費無料でも海外旅行保険が手厚い!
海外で現金落とすと何もできないのでキャッシングしか使っていません
そもそもですが、両替所を使うという発想は、現金を持っているから出てくるのです。
いざというときのために現金を持ち歩くことに対しては同意しますが、何度も両替するほどの大金を持ち歩くのは、よろしくありません。
私は最低限の日本円を5千円ほど持つ以外は、すべてキャッシングで現金を調達しています。
理由はシンプルで、手持ちの現金を落としたり盗まれたら、お金を補充できないためです。
現金調達費用の高低は、海外旅行でクレジットカードを利用する、一番の理由ではないのです。
キャッシング手数料がよくわからないとか、スキミングが怖いとかの前に、もっと根本的なリスクを減らすほうが大切だと思います。
海外旅行の前に、年会費無料のカードでじゅうぶんなので、クレジットカードを作っておきましょう。
エポスカードのように旅行保険が付帯していると、保険料が節約できるので一石二鳥です。