お酒を飲むと太るのか?
この問いに対して「いいや、太らない」といった答えを期待している人は多いでしょう。私もそうでした。
「個人的かつ人道に反しない範囲で施された人体実験」を通じて、最終的に私が下した結論は「お酒は太る」です。なお、被験者は私自身です。
その経緯について記事にしました。
結論、飲酒量を半分にしたら体重が減った
さて、冒頭の繰り返しとなりますが、お酒を飲むと太ります。残酷ながら事実です。
理由は単純、アルコールにはカロリーが含まれるからです。
摂取カロリーが消費カロリーを超えると、生物は徐々に太ります。
そして、人間は生物なので、このルールから逃れられません。
単純な三段論法ですね。
とはいえ、理論だけでは説得力がないですよね。仮説があるなら検証が必要です。
というわけで、(意図したわけではありませんが)私がモルモットになりました。
実験の条件は次の通り。
- 期間:2021/8 - 2022/01
- 体型:176cm 69.5kg
- 食事:同条件
- 運動:同条件
- アルコール摂取量:毎日⇒隔日
これまで毎日飲んでいたアルコールを、隔日にしただけです。飲んだ次の日は飲まない、というルールですね。
被験者が一人だと説得力に欠けますが、実験しないよりマシでしょう。
※過去記事時点で禁酒しておりましたが、プライベートで辛い事件が起きて、禁酒できなくなってしまい、太ってしまいました。
さて、気になる結果ですが、5か月で69.5kg⇒67.0kgまで落とせました。4%減といったところでしょうか。
あれこれ理屈をこねるつもりはありません。仮説を立てて、検証した結果です。
繰り返しですが、アルコールに関する生活習慣を変えただけです。他には何も意識していません。
「エンプティカロリーは太らない」は嘘。酒飲みが痩せたいなら運動やダイエットの前に節酒や禁酒を。
私自身、20年近くアルコールと付き合ってきたなりの結論です。
「エンプティカロリーは太らない」は、真っ赤なウソです。
「いやいや、そんなことはない」と思っているあなた。次の式について考えてみませんか?
- すべての【糖質・タンパク質・脂質】=【カロリー源】
こちらは正解です。
学校の授業で習いましたよね。糖質とタンパク質は4kcal、脂質は9kcalになる、というアレです。
それでは、次の式はどうでしょうか?
- すべての【カロリー源】=【糖質・タンパク質・脂質】
私が思うにこちらはちょっと違う気がします。
確かに、糖質・タンパク質・脂質は、確実にカロリー源となりますが、本稿で述べたアルコールもカロリー源になるからです。
アルコール1gは7kcalに変換されます。しかも、糖質・タンパク質・脂質といった栄養素とは違って、アルコールは人体にとって、何の恩恵もありません。栄養がないくせにカロリーだけあるのです。
酒販会社の功罪というべきエンプティカロリー論は、酒飲みにとって都合のいい免罪符です。
エンプティカロリーは、他のカロリーよりも優先的に代謝されて、何も残らないから太らない?
それは結構ですが、優先的に代謝されたカロリーがあるなら、最後まで代謝されないカロリーも残っちゃうわけですよね?
それでは結局、アルコールを摂取した分、他のカロリーをおさえないとカロリーオーバーになってしまいます。
中学生でもわかりそうな理論ですが、アルコールに浸りきった脳だと、この発想が出てこないんですよね。恐ろしいことに。
アルコール1g=7kcal、つまり缶チューハイ1本=150kcal前後です。おにぎりかよ。
痩せたいのなら、まずはアルコール抜きましょう。私のように「飲んだ次の日は飲まない」程度の意識でも、じゅうぶん効果ありますよ。