シンガポールで、バクテーを食べ比べしたときの記録を、記事にしました。
シンガポールへ行ったのであれば、一度は行きたい名店を紹介しています。
バクテーには、所変われば品変わる魅力があります。
おなかと時間に余裕があれば、こちらで紹介した店舗だけではなく、他にもバクテー巡りをしてみてはいかがでしょうか?
肉骨茶(バクテー)とはシンガポールやマレーシアの伝統スープ料理
肉骨茶(バクテー)とは、マレーシアとシンガポールの代表料理で、主に豚のスペアリブと、根菜、スパイス、薬草類などを混ぜたスープです。
いかにも東南アジアといった、癖の強い風味から、あっさりした塩コショウ風味まで、幅広い味わいが存在するため、行く先々で味わってみたくなる料理です。
今回は、シンガポールで有名なお店を、2つ紹介します。
ゲイランの梁記(LEONG KEE)は、真っ黒スープの薬膳風味
ゲイラン地区は、チャンギ空港と、シンガポール中心部の間にある街で、閑静な住宅街です。
絢爛なイメージのあるシンガポールにおいて、東南アジア的な下町情緒があるため、もう一つのシンガポールを味わいたい人には、面白い街です。
また、旅人向けの安ホテル街としても有名です。
シンガポールでは、小径のことをLorong(ロロン)と呼びます。
そしてここ、ゲイランのロロン11付近に、梁記(LEONG KEE)と呼ばれるバクテー専門店があります。
昼間のゲイランは、人通りもまばらで、のどかな雰囲気です。
売り場に入ると、いかにも東南アジアといったメニューが出迎えてくれます。
ここ、梁記の特徴は、内臓肉なども含めて、肉の部位を選べることです。
リブやバラなどはもちろん、テールやストマックといった、ディープなバクテーを味わえます。
写真のとおり、醤油漢方系の真っ黒なスープが特徴です。
色々なスパイス、中でもカレーの香りが鼻腔に広がり、異国的な気分にさせてくれます。
年中真夏のシンガポールでは、胃腸もお疲れ気味となるので、薬膳的な効果が期待できるでしょう。
トラベルグルメレーティング【#011】ゲイラン地区の梁記(LEONG KEE)で本格バクテー(2019/1/12)
- 味:★★★★ ディープなうまみ。好き嫌いが分かれるかも
- 安さ:★★★ 地元のホーカーより高め
- 量:★★★★ お肉ゴロゴロ
- 健康度:★★★★★ 薬膳風味で体によさそう
- 本格度:★★★★★ 日本では中々お目にかかれない黒く濁ったスパイシーなスープ
総評:★★★★
値段:7シンガポールドル(約560円)
場所:ゲイランLorong11、バス停(Opp Mohd Salleh Mque)の向かい側
営業時間:11:30 - 01:30(年中無休)
コメント:少々マニアックな風味の本格バクテーが味わえます。
備考:アルコール類は隣のカウンターで買います。離れの店内に保管してあるようなので、注文後、そちらへと誘導されます。
クラーク・キーなどにある松發肉骨茶(ソンファバクテー)は、あっさり中華風の塩スープ
エスニックな風味が魅力的なバクテーですが、漢方的な味わいが苦手な方には、ちょっと厳しいかもしれません。
松發肉骨茶(ソンファバクテー)は、ディープなアジアンテイストが苦手なあなたも楽しめる、大衆好みな味わいです。
先ほど紹介した、梁記からバスで一本。
老舗バクテーの名店が見えてきました。
クラーク・キーのバス停で降りると、目の前にあります。
バクテーは、朝食となることが多いのですが、名店だけあって、朝から満員です。
待ち時間は、メニューを渡されるので、店の外で待ちます。
厨房も大忙しです。
塩コショウとニンニク風味がメインの、パンチのきいた味わいです。くどいわけではなく、全体的にサッパリしています。
中華スープから派生したバクテーと言えるでしょう。
こちらの特徴は、スープが足りなくなると、継ぎ足してくれるところです。
価格設定は、やや高めですが、満足度はお値段以上だと思いました。
トラベルグルメレーティング【#013】松發肉骨茶(SONG FA BAK KUT TEH)の中華風バクテー(2019/1/13)
- 味:★★★★★ 名店だけあって素直においしい
- 安さ:★★ ライスも頼むとほぼ10シンガポールドル(約800円)
- 量:★★★★ 肉が大きいのと、スープが減ったら追加してくれるのがありがたい
- 安心感:★★★★ 誰が食とべてもおいしいといえるだろう
- スピード:★★★ 提供速度は悪くないがいかんせん朝から混みっぱなし
総評:★★★★
値段:7.3シンガポールドル(600円弱)から
場所:クラーク・キーバス停(Clarke Quay Stn)すぐそば
営業時間:09:00 - 21:15(月曜定休)
コメント:中華風バクテーの専門店。万人受けするおいしさなので、誰と来ても安心です。私としては、ゲイランにある【梁記(LEONG KEE)】の漢方風味が好きでした。
備考:サービス料と消費税が別途17%かかります。
まとめ:わざわざシンガポールまで行って、バクテーを食べない理由などない
個人的に、シンガポールの国民食といえば、ラクサ、チキンライス、バクテーですが、日本では、まだまだバクテーの知名度が低いと思います。
本格的なマレー、シンガポール料理を提供してくれるお店は、日本で多くないため、シンガポールへ行ったのであれば、ぜひ、バクテーを食べてみるとよいでしょう。
むしろ「バクテー食べにシンガポールへ行く!」くらいが、旅の動機としては、ちょうどいいのかもしれません。