中国本土を旅行するときは、手持ちの通信手段で、普段のインターネットサービスが使用できないことがあります。
この記事では、中国旅行の際に、日本と同じようなインターネット環境を確保する手段を、2つ紹介しています。
目次
中国本土のインターネットはLINEやGoogleMapが使えない
普段は意識することが少ないと思いますが、中国は社会主義国家です。
個人の権利が大きい日本と違って、国家や公安(警察)の力が非常に強いのが特徴です。
日本に住む人にとってなじみがないですが、個人間でやり取りする情報の検閲も厳しいです。
国家の秩序を乱すと思われるワードは、検索しただけでもブラックリストに登録されかねないというので、文化の差を感じますね。
この国家ぐるみの情報規制システムは「金盾(きんじゅん)」または「グレートファイアーウォール」と呼ばれており、外部からの有害情報や、国家保安を脅かす情報を、意図して排除しています。
このため、中国国内のWiFiなどで通信を試みても、日本のブログや、LINEなどの通信アプリ、GoogleMapなどの多国籍地図アプリなどが利用できません。
ホテルのWiFiも例外ではありません。
その分、国内向けのサービスがあるので、中国に住む人は困らないかと思いますが、短期滞在の外国人にとっては、不便なことこの上ないです。
特に、マップ機能が利用できないのは、土地勘のない旅行者にとっては死活問題ですよね。
中国でも日本と同じようにインターネットを利用する方法2つ
グレートファイアーウォールの存在する中国で、日本と同じようにインターネットを使うためには、大きく2つの方法があります。
- 日本からWiFiを持ち込むか
- 香港経由のSIMカードを利用するか
上であげた2つの方法について、いい点と悪い点をまとめます。
①ポケットWiFiを利用するメリットとデメリットは次の通りです。
- メリット:使い方が楽、多人数接続可に向いている、WiFi対応機器ならほぼ無条件でつながる
- デメリット:高い、オンオフの切り替えが多少面倒
②一方、SIMカードを利用すると、次のようなメリデメがあります。
- メリット:安い、荷物が少なくなる
- デメリット:設定が少し難しい、SIMフリー対応スマホが必要、多人数向けではない
それぞれ、詳しく見てみましょう。
イモトのWiFiのプレミアム回線プランを使う
日本でポケットWiFiをレンタルする利点は、なんといっても利用方法のお手軽さです。
ネットで予約した後は、受取空港を選んで、渡航前にピックアップしていくだけです。
あらかじめ、渡航先を選んで契約するため、煩わしい設定も不要です。
帰りも、着陸後にルーターをポストに投函するか、帰宅後に宅配返却できます。
また、WiFi対応機器なら、何でもつながるのが魅力でしょう。
スマホはもちろん、ノートPCやタブレット、ゲーム機など、WiFiを利用する家電は、ここ10年ほどで爆発的に増えたため、WiFiルーターの出番も非常に多いです。
さて、中国ネット規制の攻略ですが、有名どころの「イモトのWiFi」を例にあげましょう。
公式ページの説明を見ると、プレミアム回線プランを申し込むと、中国本土でも設定なしで、グレートファイアーウォールを乗り越えることができるようです。
参考:中国プレミアム回線プランについて教えてください。 - イモトのWiFi
若干高額ですが、グループ観光なら、複数人でつないでも料金が変わらないため、総額は安くなります。タクシーの相乗りみたいなものですね。
アマゾンでプリペイドSIMカードを買う
プリペイドSIMカードは、旅慣れた人の必携品です。
別途ルーターを持つ必要がなく、原則プリペイドで契約に縛られないため、考えようによっては、ポケットWiFiよりも気楽です。
物価の安い地域は、通信費も安かったりするので、チャレンジャーを自負するあなたは、渡航先の空港で購入してもいいかと思います。
マレーシアなどでは、およそ500円で7日間2GBまで利用できたりします。
関連記事:【マレーシア】現地購入に挑戦。クアラルンプール国際空港での、お安いSIMカードの買い方。
とはいえ、現地のSIMカードカウンターで、よくわからない会社のSIMカードを選ぶのも、けっこう大変です。
アマゾンなどの通販サイトで、渡航先ごとに対応したプリペイドSIMカードが売られていますので、サクッとネット購入するのもスマートだと思います。
中国のネット規制を気にせず使えるSIMカードは、次の商品です。
参考:【正規日本語版】 中港8日 ( 中国 本土31省 香港 8日間 データ通信 専用 プリペイド SIM カード 4G対応 無制限 使い放題 )中国聯通 (セット割引あり) - Amazon
中国で利用できるのなら、検閲にひっかかるのでは?と思いがちですが、こちらの商品は香港経由なので、グレートファイアーウォールの外にあります。
私も利用しましたが、いつもと同じようにネットが使えますので、安心してください。
中国に限らず、海外のSIMカードを利用するには、SIMフリースマホを持つか、手持ちのスマホのロックを外す必要があります。
アマゾンでは、比較的安い価格帯のスマートフォンも扱っていますので、海外用に1台持つという選択肢もありますね。
それぞれ一長一短あるので自分にあったスタイルを選ぼう
ここまで、中国のネット規制を回避する、実用的な方法を紹介しました。
終わりに、それぞれのメリットとデメリットをおさらいしましょう。
①ポケットWiFiを利用するメリットとデメリットは次の通りです。
- メリット:使い方が楽、多人数接続可に向いている、WiFi対応機器ならほぼ無条件でつながる
- デメリット:高い、オンオフの切り替えが多少面倒
②一方、SIMカードを利用すると、次のようなメリデメがあります。
- メリット:安い、荷物が少なくなる
- デメリット:設定が少し難しい、SIMフリー対応スマホが必要、多人数向けではない
中国は都市部や観光地も広いので、特にマップが利用できないと、いらぬ苦労をします。
読者諸兄は、私のような無謀な旅行とならないよう、あらかじめ準備していきましょうね。