この記事は読者の韓国旅行に合わせて作りました。
ドラマでよく現れる屋台ですが、観光客が訪れる前に知っておくべき事柄は、意外とネットに出回っていないようです。
そこで、韓国の屋台を楽しむための前知識について記事にしました。
韓国旅行を決めたのはいいけど、そもそも屋台をどう楽しめばいいかわからない!
そんな同じような悩みを持った方のためにこそ読んでほしい記事です。
なお、この記事に使われている写真の一部は、読者から提供いただいたものです。この場を借りてお礼申し上げます。
目次
ソウルで屋台を試す前に知っておくべき基礎知識
ここでは韓国、特にソウルで屋台を楽しむ前に知るべき知識をまとめました。
肩ひじ張らずに食べられるのが屋台のいいところですが、予習しておくともっと楽しめますよ。
屋台は大きく分けて2種類ある
日本語では屋台という表現以外使いませんが、韓国の屋台は大きく2つにわけることができます。
- 노점(ノチョム):間食中心で立ち食いスタイル。お酒なし。
- 포장마차(ポジャンマチャ):簡易的なお店を構えておりノチョムより割高な居酒屋。天幕とお酒あり。固定店舗型もある。
日本でいうところの屋台に近いのがノチョム、すなわち露店です。
小腹を満たせる料理がカウンターに並び、立ち食いまたはテイクアウトで楽しむことになります。
座席はなく、基本的に酒類の提供がありません。
ポジャンマチャは、布を張った馬車という意味で、ある程度雨風寒さをしのげる作りになっているほか、固定のお店を構えていることもあります。
屋台というよりは居酒屋のイメージです。
露店よりは高めの居酒屋メニューが中心ですが、露店で売っているようなものも置いています。
もちろん、お酒も売っていますので、一杯やりたいかたはポジャンマチャを試してください。
お店よりも屋台で注文するほうが簡単
韓国旅行では普通の食堂やレストランで注文するよりも、屋台に入ってサクッと飲食するほうが簡単です。
私が思うのは次のような理由です。
席が空いていれば座るだけだから
通常お店に入ると、大なり小なり店員さんとのやり取りが発生します。
席の案内でも、簡単な韓国語ができないと何を言っているのかわからないでしょう。
屋台なら空いた席に座る(立つ)=席の案内が終わっているので、着席時に余計な問答が必要ありません。
目の前に食べ物が並んでいるから
これも同様ですが、食べ物のオーダーも日本語は通用しません。
写真入りのメニューがあればいいのですが、韓国語だけのメニュー表だとお手上げです。
屋台、特にノチョムは座ったら目の前に食べ物が並んでいますので、指差し注文するだけで解決です。
おひとり様でも入れるから
韓国で外食をしてみるとわかるのですが、1つのメニューを頼むと2人前出てくることが多いです。
1人客専用の食堂もありますが、どれがそうなのか、普通の観光客にはわからないでしょう。
この点屋台はおひとり様歓迎です。一人旅でも遠慮なく使ってください。
ノチョム(露店)には日本語メニューがないこともある
昨今日本語対応が著しいソウルの街ですが、屋台のメニューは日本語対応していないことが多いです。
メニュー名はわからなくても指差しでなんとかなるのですが、値段がわからないのは困りますよね。
指差しとセットで얼마예요?(オルマエヨ?、いくらですか?)と聞いてください。
そもそも露店はそこまで高くないので、言い値で支払ってもダメージは少ないです。
名古屋なんかでも、さしたる意味もなく値段を書いていないくせに、絶妙に高い寿司を握る店があるくらいです。
それに比べれば全然大したことないしょう。
それでも不安な方向けに、代表的な屋台メニューの相場一覧を作っておきましたので参考にしてください。
関連記事:ソウル屋台のおいしい定番メニューまとめ。ハングル(韓国語)表記と相場目安。
屋台を安心して楽しむための注意事項
屋台のルールなんて正直大したことないのですが、安心して食事をするにはちょっとした点で気を付けるといいです。
安心は席に座る前から確保すべきなのです。
ポジャンマチャに繰り出すなら歩いてホテルへ行ける距離にしよう
夜な夜な色々な屋台を食べ歩きしたい!
などというニッチなツアーでもなければ、屋台の利用はせいぜい1晩、2晩程度かと思います。
屋台を試すのであれば、歩いて行ける屋台街を見つけるのがポイントです。
トイレが他の雑居ビルと共用だったりする
屋台にはトイレがありません。
イベント会場などによくある設置型の簡易トイレか、近くの雑居ビルのトイレを利用するように言われます。
不特定多数が利用する上、清掃していないようなレベルのものがあるため、衛生観念の強い人にとって使用に堪えないレベルです。
ホテルが近くにあれば、トイレに行きたくなってしまっても、すぐに部屋まで帰ることができます。
深夜にタクシーを使うのは防犯上の観点でおすすめできない
ソウルの地下鉄は0時過ぎまで運行していますが、不慣れな土地だと終電を逃すこともあるでしょう。
そうなるとタクシーを利用するほかないのですが、ソウルのタクシーは積極的に観光旅行に使うべきでないと思います。
だいぶ昔の話ですが、女性が一人乗りで金品を強奪された事件もよく聞きました。
最近はぼったくりも強盗事件も減ったと聞きますが、統計なんてなんとでも加工できるので、あまりあてにしていません。
見知らぬ街で夜遅くまで飲み歩くのもよくないのですが、保険的な意味合いでホテルに近い場所で飲むといいと思います。
カードが使えないので事前に現金を用意しておこう
韓国はクレジットカードが非常に普及しており、実感として9割以上のお店でカード決済ができます。
しかし屋台、とくにノチョムは別で、基本的に現金決済がメインと考えてください。
屋台が出没するのは夕方以降なのですが、夜になるとATM以外で現金を調達することができないので要注意です。
どうしても夜になってから現金を手に入れる場合、キャッシング機能付きのカードが必須です。
関連記事:海外旅行で現金を調達する3つの方法。両替手数料よりも便利さ優先で。
キャッシング用のクレジットカードは年会費無料のものでじゅうぶんですので、事前に用意しておきましょう。
関連記事:エポスカードは「得しかしない」クレジットカード。年会費無料でも海外旅行保険が手厚い!
一応、実店舗より衛生面で劣ることは頭に入れておこう
屋台を運営するのにも管理番号があるので、うかつな運営はしないはずですが、業態の都合上、他の飲食店より衛生面で劣るのは仕方がないことなのです。
慣れない土地を観光していると、思いのほか疲労がたまり免疫が落ちます。
屋台を楽しむときは、体調がいいときを見計らって、じゅうぶんな額の旅行保険を用意していきましょう。
最近はかけすての旅行保険を利用するよりも、クレジットカードに付帯している保険を利用するのが主流です。
ゼロ円で持てるクレジットカードの中だとエポスカードの海外旅行保険が優秀なので、渡航前に作っておくと現地でおなかが痛くなっても病院に行けます。
関連記事:エポスカードは「得しかしない」クレジットカード。年会費無料でも海外旅行保険が手厚い!
韓国の屋台に大したルールはありませんが基礎知識があればもっと楽しめます
ここまでソウルの屋台で知っておくべきこと、注意すべきことを記事にしました。
屋台の楽しみ方は人それぞれですが、利用方法は次の5工程だけです。
- 探す
- 座る
- 指さす
- 食べる
- 会計する
他のグルメに比べればよほど簡単なものです。
屋台利用者の間で、妙な掟や仁義もありませんので、あまり構えずに楽しんでください。
昔から好き嫌いの分かれる韓国ですが、初めての海外旅行にはうってつけです。
私が暮らしていたころは、外国人に対するぼったくりが横行していましたが、最近は観光客を大事にしないといけないと思ったのか、徐々にマイルドなお国柄になってきています。
おいしい屋台料理を食べて、韓国に対する印象がよくなれば、個人的にもうれしいです。