クアラルンプールからシンガポールへの陸路移動2日目です。
今日は、実際に国境を越えてシンガポールへと移動します。
私の中でのシンガポールは、B級グルメの宝庫です。
ここまでまともなものを食べてこなかったので、期待におなかが空いてきました。
関連記事:【1日目・マレーシア】クアラルンプールからシンガポールまで国境を越えて。JBSentralまでの長い一日。
目次
旅日記2日目
日付:2019/01/12
出発地:ジョホールバル郊外
経由地:Woodlands国境地帯
到着地:ゲイラン
見どころ:マレーシアからシンガポールへとバスでの国境越え
ひとこと:マレーシアとシンガポール、ホテル代の格差に度肝を抜かれました。
※2019/1/16現在 1MYR(マレーシアリンギット) = 26.46JPY(日本円)
※2019/2/22現在 1SGD(シンガポールドル) = 81.96JPY(日本円)
旅の軌跡
09:30 起床
日本は真冬の2019年1月ですが、マレーシアはピーカン晴れの真夏日です。
ウォーターフロントのホテルだけあって、向こう岸にシンガポールが見えました。
小腹がすいたので、隣のモールに立ち寄りましたが、食事をとれるところが限られていました。
場所が悪いからか、閑散としており、開発途中で打ち捨てられたような雰囲気が漂っています。
フェリーターミナルとしての機能は生きているようです。
ここにもありました、XPAX。
海の玄関口にSIMカード売り場があるのは心強いですね。
関連記事:【マレーシア】現地購入に挑戦。クアラルンプール国際空港での、お安いSIMカードの買い方。
着いた時間が遅かったのでわかりませんでしたが、真っ白な外壁の巨大なホテルでした。
これで一部屋4,000円以下なら、ずいぶんと安いものです。
参考:ベルジャヤ ウォーターフロント ホテル (Berjaya Waterfront Hotel)
11:00 JBSentral駅へと出発
海の向こうにシンガポールの街並みが広がっています。
国境都市ならではの風景です。
ホテルから一区画離れたところに、小規模な食堂群があったので、朝ご飯にしました。
ミーゴレンをいただきました。
ナシゴレンと並ぶ、マレーシアの国民食です。
トラベルグルメレーティング【#010】ベルジャヤオーシャンフロントホテル近隣のローカル食堂群で食べたミーゴレン(2019/1/12)
- 味:★★★ 普通過ぎて書くことがない
- 安さ:★★★★
- 量:★★★
- ローカル度:★★★★
- 衛生度:★★ 周りがひたすら暑いのでちょっと心配
総評:★★★
値段:6リンギット(約160円)
場所:ベルジャヤオーシャンフロントホテルから、JBSentral駅方面へと歩いて3分
コメント:あまり印象に残らない、ごくごく普通のミーゴレンです。
備考:なし
JBSentral駅までは、直線距離でおよそ3kmです。
歩けない距離ではないのと、昨晩、タクシーの交渉が面倒だったので、海岸線をひたすら歩いて向かうことにしました。
日差しが強いので、地味につらい散歩です。
海岸通りのKFC付近で、運よくバス停を発見したので、待つことにしました。
【JBSENTRAL】と書いてあるので、安心して乗れます。
いくらかまでは書いていませんでしたが、タクシーより高いことはないでしょう。
1リンギット札を、数枚握って待機していると、落ち着いて乗れます。
時刻通りにバスが来たので、乗って駅を目指しました。
1リンギットといくらかでしたので、2リンギット渡したら、お釣りをくれる律儀さです。
10分そこそこでJBSentralへ到着です。
資料用に、タクシープールを撮影しておきました。
関連記事:【マレーシア】JBSentral駅から定額制のタクシーに乗る方法。交渉しないで済むのは楽。
11:30 国境地帯Woodlandsへと
あまりイメージがわかないかもしれませんが、マレーシアとシンガポールの国境は、JBSentral駅と直結しています。
WOODLANDSの看板を目印に進めば、シンガポールは目と鼻の先です。
今回は、バスで国境を超えることにしました。
ここはマレーシアなのか?シンガポールなのか?それとも、どちらでもないのか。
位置づけとしては、飛行機で空を飛んでいる間と似たようなものかもしれません。
国境越えの詳しい道順は、別記事にまとめました。
関連記事:【マレーシア】ジョホールバルからシンガポールへとバスでの渡り方。陸路での国境越えは意外と簡単。
12:40 シンガポール入国
マレーシアから入国し、シンガポール側の【Kranji】駅へと到着しました。
バスの番号はCW1です。
バスターミナルを持つ駅なので、ここから市内の様々なポイントへと移動できます。
Geylang地区の安宿を利用することにしたので、最寄り駅まで移動します。
シンガポールに入国するなり、交通費が跳ね上がりました。
シンガポール郊外の工業地帯です。
あまり表には出てこない街並みだと感じました。
電車を乗り継いで、Kallang駅に到着です。
ここから、ホテルを目指します。
駅構内にセブンイレブンがあったので、交通カードを買っておきました。
これ一枚で、シンガポール市内の交通手段が手に入ります。
関連記事:【シンガポール】交通カード【Ez-Link】の買い方と、活用方法。シンガポールでバスを使うなら必需品。
Kallangは、Geylang地区の外れに位置しています。
安宿で有名な地域です。
途中で、はやっていそうなバクテー専門店がありました。
チェックインの後、行ってみようと思います。
14:30 Geylang(ゲイラン)の安宿で一休み
ゲイランは、きらびやかなシンガポールとは、また違った顔を持つ街です。
一言で表すと「シンガポールの下町」です。
閑静な住宅地であるため、寝るための環境は整っています。
日本のシングルホテルと同程度の広さです。
質素なホテルですが、金額的には、マレーシアの4つ星ホテルを上回ります。
窓の外にラグビーコートが広がっていました。
旅人の宿屋【#009】ホテル81 プリンセス (Hotel 81 Princess)
- アクセス:★★★★ 通りへ出れば、市中心地へのバス停がある他、空港への市バスが近くから出ている
- 静粛性:★★★★ 住宅地なので静か
- 清潔度:★★★ 人によっては気になるか?
- 安さ:★★★★★ シンガポールにしては格安の部類
- スタッフ:★★★ 普通に親切
- 設備:★★ 寝るだけのためにあると思ったほうがよい
- 周辺環境:★★★ 食堂が多数ある他、小規模なスーパーも多い。赤線区域のど真ん中にあるため、要注意。
総評:★★★★
- 場所:Kallang駅とAljunied駅の中間
- 対応言語:マレー語、英語
- 部屋タイプ:ダブル
- シャワー:あり
- バスタブ:あり
- テレビ:あり
- 冷蔵庫:なし
- Wifi:あり
- アメニティ:歯ブラシ、シャンプー
- 飲料水など:ミネラルウォーター、粉末コーヒー
- 値段:74ドル程度(約6,000円)
- コメント:シンガポールのホテルは、軒並み日本と同程度の価格設定です。一室料金と考えると、日本の半額とも言えますが。
参考:ホテル81 プリンセス (Hotel 81 Princess)
昼食をとっていなかったので、先ほど通りで見かけた、バクテー専門店に来ました。
リブやバラ、しっぽや内臓など、肉の部位を選べるようです。
翌日訪問した【梁記】というお店よりも、マニアックな位置づけだと感じました。
関連記事:【シンガポール】おいしい肉骨茶食べ比べ!梁記と松發肉骨茶を食べてみた感想。
しれっと、カエル料理も一緒に並んでいました。
マレー風の漢方風味が強い、本場のバクテーです。
薬膳的な効用が期待できます。
味わいの奥にある、カレー風味が印象的でした。
トラベルグルメレーティング【#011】ゲイラン地区の梁記(LEONG KEE)で本格バクテー(2019/1/12)
- 味:★★★★ ディープなうまみ。好き嫌いが分かれるかも
- 安さ:★★★ 地元のホーカーより高め
- 量:★★★★ お肉ゴロゴロ
- 健康度:★★★★★ 薬膳風味で体によさそう
- 本格度:★★★★★ 日本では中々お目にかかれない黒く濁ったスパイシーなスープ
総評:★★★★
値段:7シンガポールドル(約560円)
場所:ゲイランLorong11、バス停(Opp Mohd Salleh Mque)の向かい側
営業時間:11:30 - 01:30(年中無休)
コメント:少々マニアックな風味の本格バクテーが味わえます。
備考:アルコール類は隣のカウンターで買います。離れの店内に保管してあるようなので、注文後、そちらへと誘導されます。
19:00 シンガポール中心街へと向かう
食事のあとは、疲れとアルコールで、一眠りしていました。
起きたころには、日が沈みかけていました。
シンガポールの暑さは、年中容赦がないので、日が落ちてから活動を始めたほうが楽です。
心なしか、昼間より人気があるようです。
ゲイランの雑然とした街並みは、シンガポールのもう一つの顔です。
夕立がやってきたので、路地裏の軒下で、しばらく雨止みを待ちました。
20:40 Lau Pa sat(ラオパサ)フードコート脇のサテー通りで、焼き鳥ざんまい
シンガポールの食文化は、屋台料理がメインと言われています。
今回は、サテー(マレー焼き鳥)が食べたくなったので、サテー通りなる一帯を目指しました。
サテー通りは【Lau Pa satフードコート】の脇にあります。
オフィスビルに囲まれたフードコートで、きれいですが、若干お高めの値段設定です。
夕方になると、道路を封鎖して、そこかしらで焼き鳥の煙が立ち上ります。
ちょうど雨も上がったので、お店の人々が、テーブルと椅子を拭いて回っていました。
もうもうと煙が立ち込めています。
アルコール類は、フードコートの中にしか売っていないので、先に買ってから席へと向かったほうがいいです。
1人なら、20本も頼めば、それなりにおなかが膨れます。
トラベルグルメレーティング【#011】Lau Pa satフードコート隣のサテー通り(2019/1/12)
- 味:★★★★
- 安さ:★★★★★ 1本70セントは安い
- 量:★★★
- 親切度:★★★★★ 観光客慣れしているのか、愛想がよくて親切
- 名物度:★★★★ 通り中、サテーの煙で充満する様子は必見
総評:★★★★
値段:1本0.7シンガポールドル(約60円)
場所:Lau Pa satフードコート隣のサテー通り
コメント:おおむね、相場は似たようなものだと思いますが、19番のストールでは、チキンもビーフも、1本0.7ドルでした。20本頼んで14ドル(1,100円強)なら、立地を考えると、安めの値段設定です。
備考:雨上がりで混んでいなかったのもありますが、店員のお兄さんが、しきりに話相手をしてくれたので、楽しめました。
21:30 腹ごなしにチャイナタウンのフードコートまでお散歩
このままホテルへ帰るのもなんなので、フードコートをハシゴすることにしました。
お隣チャイナタウンには、ホーカー(※)の有名どころがあります。
※ホーカー…屋台が集まってできたフードコートの総称。
途中、こんなおしゃれなレストランらしき建物が。
途中に別のフードコートがありましたが、こちらは閉まっていました。
チャイナタウン近くの小高い丘では、白人向けのバーが目立ちました。
チャイナタウンのホーカーといえば、Maxwellは外せないでしょう。
すでに21時を回っていましたが、それなりに人がいます。
有名どころの天天海南鶏飯です。
この時間は閉まっていました。
Old Nyonyaという、いかにも伝統料理な雰囲気のストールを選びました。
ニョニャとは、中華系移民と、マレー人との間にできた子孫のことだそうです。
衛生ランクは、堂々のA。
中々見ないです。
ラクサが名物ですが、今回はカレーチキン定食にしました。
値段は変わりませんが、ごはん抜きにしてもらえます。
トラベルグルメレーティング【#012】Maxwell Foodcentreのカレーチキンスープ(2019/1/12)
- 味:★★★★★ ココナッツスープの深いコクに病みつきになる
- 安さ:★★★★★ ごはんつきで4.5ドルなら毎日でも食べたい
- 量:★★★★★ お肉多め
- 名物度:★★★★ シンガポールへ来たのであればニョニャ料理は口にしたい
- 衛生度:★★★★ Aランクは珍しいが、あくまでフードコートなのを忘れずに
総評:★★★★★
値段:4.5シンガポールドル(約360円)
場所:Maxwell Foodcentre奥側
コメント:お隣天天海南鶏飯に隠れがちですが、個人的には今までのホーカー料理の中で、一番の大当たりでした。リピート確定です。
備考:お酒は反対側通路に、遅くまで営業しているお店があります。
22時を回ると、ほとんどが店じまいをしていました。
シンガポールでは、数年前から、酒類の販売時刻に制限が設けられていますので、それに合わせてのことでしょうか。
健全でよいことです。
小売り、屋台問わず、午後10時半までが販売リミットで、これを超えて販売したり、それ以前に買ったものでも、時間外に公共の場所で飲んだりすると、最大1,000ドル(訳80,000円)の罰金だとか。
バーなど、特別なライセンスのあるお店は、この限りではないようですが、日本にいる感覚で、へべれけで歩いていると、きつめの職務質問が待っていそうです。
参考:What you can or cannot do under the new alcohol law - The Straits Times
振り返ってみて
終わってみると、陸路での国境越えも、空路での国境越えも、手順は同じでした。
おいしいローカルフードにもありつけて、満足度の高い日でした。
シンガポールは物価の高い国ですが、工夫次第で安く観光することもできるので、これからも色々発掘したいところですね。
翌日も、あまりお金を使っていませんので、華美なシンガポール観光をイメージしている方には、少し物足りないかもしれません。
関連記事:【3日目・シンガポール】クアラルンプールからシンガポールまで国境を越えて。シンガポールでも安く観光しようと思えばできる。